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2022年5月11日水曜日
Japan BP 2021に際して〜安藤一真さんからの寄稿文〜
2021年1月12日火曜日
Japan BP 2020 に際して~白木さんからの寄稿文~
皆さまこんにちは、広報の村田です。最近は、抜けないお正月気分と厳しい寒さと大学のテスト・レポートが黒い三連星の如き猛攻を仕掛けてきていることと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は11/28,29に行われたJapan BP (通称JBP)について、Semifinalist であるWADの白木美幸さんにブログを書いていただきました。悩んでいる人も多いと思われる、ブランクとの向き合い方についてとても細かく書いてくださっています。
以下本文です。
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目次
- 自己紹介
- ブランクとの向き合い方
- 練習方法
今回は大変ありがたいことにJPDUからの依頼を受け、この記事を執筆しております。WAD12期の白木美幸です。実は、私は3月まで留学をしていたため、冬Tで本格的にディベートをするのが1年半ぶりでした。そして、それまで自分のディベート力の著しい低下に落ち込んでおりました。ディベートの仕方が分からない、話の組み立て方が思いつかない、スピーチする時にパニックしてしまう..特に、帰国後初めて参加したK Cupでは先輩と組んでいただいたにも関わらず、結果を残せず、挫折しました。ディベートという競技の特性上、実力が目に見える形で数値化されるため、ブランクによる実力低下で完全に自信が喪失してしまいしました。ディベート界隈の方々の中には、このようなスランプに共感される方は多いのではないでしょうか?というのも、授業、バイト、就活、ゼミなどで学年が上がるにつれ、ブランクが空き、ディベートとの向き合い方が分からなくなり、競技から離れてしまう方は少なからずいらっしゃるように思われます。そこで、このブログでは私がどのようにブランクと向き合い、練習したのかについて書こうと思います。
2. ブランクとの向き合い方
これまで大会に出る度にスピーカースコアだけを気にして生きて参りました。今思うと痛々しいですね。しかし、ブランクを経てからというもの、スコアに特別な意味は無いと思っております。3年にして心を入れ替えました。何故このように考えるに至ったかというと、スピーチにつく点数はあくまでサイド運やコンディションによって変化するものであり、今後の伸び代や総合的なディベートの実力を表すものでは無いと気づいたためです。もちろん、良い点数が取れたら最高です。大いに喜びましょう。悪い点数を取ったとしても、落ち込まないで大丈夫。今回のスコアを指標に以降の大会で最大瞬間風速を出せば良いのです。K Cupでの大失敗を経験してからは、スコアに一喜一憂するよりも今の自分のスピーチにはどのようなロジックが欠けがちなのか、どのようなフレームの工夫をすればより伝わるスピーチを作れるのか、きちんと向き合うようになりました。以下にその詳細を書き記します。
- ブランクを受け入れた
ブランク期間を経て、何が1番自分のディベートに抜けているのかを多くの先輩のご協力の下で見つめ直し、プレパ中に具体例は思い浮かぶものの、どれを優先して話すべきか分からないという課題が発覚しました。この課題の対策として以下の3つを先輩方のご指導を受け、実践しました。
・Problem Identifcation→最短距離でその社会問題を解決できる方法を模索することをプレパの最初の3分で意識。
→効率よく強いケースを立てるため。
・綺麗なスピーチストラクチャーを心がけるために伝わりやすいサインポストを作る。パートナーとそれを共有してアーギュメントの共通認識を作る。
→パートナーと一貫性のあるスピーチをするため。効率よくスピーチ内容を共有するため。
・Exampleを描くときは、多様な解釈が可能な具体例は省き、個人の視点に立って情景描写することを心がけ。
→都合の良い例を出しているだけだと言わせないため、メカニズムをきちんと説明することを意識。
これらの対策方法は個人によって異なるとは思いますが、同じような課題を抱えているディベーターの方にはおすすめです。
- 自分を信じてディベートという競技を楽しんだ
「完璧なディベーターなんて存在しない」
「絶対に勝つという気持ちを忘れない、クリアウィン」
「自分のケースに自信を持つ」
など、数々の先輩方のお言葉を胸にディベートに再度、熱意を抱きました。ブランクを経て完全にディベートメンヘラモンスター化していた不甲斐ない私でしたが、先輩方の手厚いメンタリングのおかげでディベートを楽しむ気持ちを取り戻しましたのです。ディベートは楽しんで自信を持って取り組んだ方がジャッジも聞いていて気持ちの良い、説得力のあるスピーチができると体感しております。もし試合には負けたとしても気持ちでは負けないディベーターになることを意識して前向きにディベートに取り組めるようになりました。気持ちはモチベーションにダイレクトに繋がる部分なので誰でも意識して損はないと思います。特にブランクを経ている方であれば、何よりもまず、ディベートが大好きという心を持つことが大事なのではないでしょうか。
3. その他実践していた練習方法
実践していた練習方法のリストです。色々な練習を取り入れてみて特に効果的だったと思ったものをピックアップしてご紹介いたします。
- スピーチ練習
モーションを毎日1つ選んで必ずスピーチをしていました。忙しい時でも10分プレパ・5分スピーチをして録音しました。その後録音を聞き返し、話したかった内容を全て網羅できているかどうかを確認しました。できていなかった場合は改善点をノートに書き記し、次回以降意識しました。
- 音源
音源からは主にケースの建て方を学びました。レクチャー音源のみならず、WUDCやNEAOなどのブレイクラウンドを実際そのラウンドを見ているジャッジの気持ちで参照し、立論方法を参考にしました。
- プレパ練とラウンド練
私はファーストスピーカーだったため、プレパ練では、最も社会的に弱いとされるアクターの洗い出しと問題の分析を率先して行いました。オープニングの場合は開始3分でスタンスとサインポストを出し、残りの時間は先輩と話のメカニズム(Why true? Why likely? Why important?)を話し合ってアーギュメントを完成させました。クロージングの場合は、可能な限り多くのアーギュメントを考えました。その際、SQ、AP、インパクトの一連の流れを綺麗に示すことを最も意識しました。
- 学びの言語化
自分が立てたケースの改善点を言語化した資料をまとめました。意識するだけでは見えてこない自分のスピーチの弱みをあえて言語化することで、具体的な問題を洗い出し、対策をきちんと練ることができました。自分なりに課題を言語化することで着実に成長することができたと思われます。
留学期間中のブランクがあり、一旦は挫折したものの、冬Tで一緒に組んでいただいた後白先輩にご指導いただきながらセミファイナリストという結果を残すことができました。ブランクがあるからといってディベートはできなくなるものではない、一旦ディベートから離れたとしても練習次第で他のディベーターに追いつくことができるということをお伝えできたら幸いです。そして、この記事がどなたかのお役に立てましたら光栄です。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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ありがとうございました。練習方法をはじめ、とても参考になりました。
ご覧くださった皆さまもありがとうございました。次回のブログもご期待ください。
2020年12月27日日曜日
The 26th Umeko Cup (梅子杯) に際して~大井さんとシーナさんからの寄稿文~
凛と澄んだ冷たい冬空にも太陽からはぬくもりを感じられますが、その刹那北風がぬくもりを吹き飛ばしてしまう。そんな北風が今年の喧騒までも吹き飛ばせるなら、と思わずにはいられない1年となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。広報の中村です。
今回は、11/14.15にZoomサーバーを使って行われました梅子杯に関しまして、チャンピオンとなりました大阪大学のチームに寄稿文をお願いいたしました。チームメンバーそれぞれの角度から見た本大会は非常に興味深い内容となっております!
では、どうぞ!
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こんにちは。大阪大学1回生の大井です。梅子杯ではファーストスピーカーをやりました。この度は11/14、15に行われた梅子杯の感想について書かせていただきます。大したことは言えないので、ただ思ったことをダラダラと書かせていただきます。
大会まで
今年最後のNAの1年生大会と聞き、バイトを休んで参加しました。シーナさんは銀杏杯の時に組もうと誘ってフラれていたので、一緒にディベートをするのが楽しみでしたが期待通りめちゃめちゃ強かったです。チームでの練習は10月末ごろから始めましたが、結局他のチームとの対戦は2回しかできませんでした。
本番当日
こんなんで大丈夫なのかなぁ〜と不安を抱えつつレジ通過。緊張しすぎて声が震えたので紅茶を飲んで落ち着く。
R1
いきなりめちゃめちゃ強い方に当たってしまい、改めてレベルの高さに戦慄する。
R2
相手のDefinitionを聞けておらず見当違いなことを延々といってしまう。本当にシーナさんのカバーがなければどうなってたか分からない。今でも夢に出てきそうなほどヒヤヒヤした回。
R3
シーナさん覚醒する。この回のシーナさんはいつにも増して神ってた。チームとしても一番良い連携ができたと思っている。
R4
スピーチに失敗して焦る。キャラの大事さを痛感する。
Pre-quarter final
完全に負けたと思ってお通夜ムードに入る。反省しか見当たらない。
Semi-final
この2日で一番良いスピーチができたと思っている。
Grand-final
本当に分からない試合になってしまった。相手の話を聞こう。
大会の感想
この大会を通じて得た最も大事な反省は主に2つです。1つ目はチームメイトとの連携、2つ目はAPにもっと時間をかけることです。プレパの時に言って欲しいことを伝えても、勝ち筋がうまく共有されていなかったりするとどうしてもズレが生じちゃうと思います。例えば、自分が想定していたのと違う解釈で説明してもらったり、ファーストスピーチで一部言っていたので十分とみなされて説明してもらえなかったりしました。チームとしてどのような勝ち筋を取るのか、また、自分がどこまで何を言ってチームメイトにはどれほどカバーしてもらいたいのか、これから練習を重ねて共有がうまくいくようにしたいと思います。
もう一つ未だに改善できていないのはAP貧弱すぎる問題です。いつもSQやSQのキャラに凝ってしまい最後の1分くらいでAPを言ってしまいます。対策として、ブレインストーミングの段階でAPから考えAPに見合うSQを見繕っています。それはそれである程度APで言うことが決まっているので1分でも言えると言うメリットはあるのですが、そもそも2分やそこらのブレインストーミングで具体的なAPが詰められるわけでもなく、いつも表面的なものを最後にチョロっと言うだけになってしまいます。かといってSQを先に考えちゃうとSQの問題点(オポだったら利点?)がたくさん浮かんで絞れなかったりして結局APを考える時間がなく大事故になるケースが何回もありました。今でも悩む課題です。
改めてスピーカーポイント等を見返して思うのは、いかにシーナさんに救われたかです。ディベート面のみならず、いつもポジティブで明るいフォローによって何度元気をもらったか分かりません。ただ、めちゃめちゃ優秀なのに謙遜&ベタ褒めするのは自己中な私でも心が痛む上もったいないのでやめましょう笑。シーナさんGrand Final のChampionSpeaker おめでとうございます!そして何よりも、優勝できて嬉しかったです!!支えてくださった先輩方、運営者のみなさん、本当にありがとうございました!!!
バトンタッチ!
選手交代しました。はじめまして。同じく大阪大学1年のSheena Kanon
Leongです。今回の梅子杯ではもりおくんチームのセカンドスピーカーとして参戦させていただきました。
大井くんが書いてくれた文とは少し異なる内容になってしまいますが、大会前の出来事や大会後の感想などを軽く(需要があるかどうか分かりませんが)素人目線から執筆させていただきたいと思います。拙文で申し訳ありませんが、日本語での作文には慣れていないので語彙力の低さ及び内容の薄っぺらさに関してはご容赦頂けると幸いです、、形容しづらい箇所に関しては英語で書かせて頂きたいと思います。
大会まで
今でも憧れの的でしかない大井くんとはズーム越しで幾度か一緒になった事があり、めちゃくちゃ強い人やなぁ等と思いながら練習していました。銀杏杯は私の都合上(故意的にフったんじゃないよ!事情があったの!!)チーム結成まで至らなかったので、今回は一緒に組めて本当に嬉しかったです。余談ですが、チーム名の「もりおくん」は一緒に受講している心理学の教授のお名前を拝借したものです。笑
大井くんは梅子杯以外にもEvergreen Cupの練習で忙しくしていたにも関わらず、立・反論の初歩的な構成が滅茶苦茶なまま突っ込んでいたド素人の私を馬鹿にせず、しっかりと向きあってくれたので私も変な見栄を張らず、素直に練習する事ができました。お互いの反省点や constructive criticism は謙遜せずに言い合うのが改善において一番有効的かつ合理的だと改めて実感できました。
あと、個人的な話になってしまって申し訳ないのですが、恥ずかしながら私はディベート経験が全く無く、阪大のパーラに入部したのも今年の九月だったので、梅子杯参加への決断は本当に清水の舞台から飛び降りる様な感じでした。めちゃくちゃ怖かったです。先輩とのLINEの会話を見返すと「梅子杯に出場したいんですけど、チーム分けの人数が揃わなければ私は不参加で大丈夫です!!」的な事を言っていました、、、笑 かなりチキってましたが、ある意味この過度な緊張感に追われていたからこそ、自分なりに足りないところを補えるよう個人練習などに取り組めたのかなと思います。今後参加させていただく予定の大会に関しても、この初大会で感じた情緒は忘れずにいたいです!
大会当日
ラウンド毎のリフレを丁寧にかけるほどの文章力もありませんが、大井くんが書いてくれている感想に少し上乗せさせてもらうと:
R1: THBT elite unis should implement racial
quotas to ensure a greater admission of underrepresented minority students /
Gov Win
感想:記念すべき初ラウンドはKDSのパンよりご飯派チームの方々と当たってしまい、なんとかGov Winを獲得できたものの、相手からは的確なアーギュメントばかり出されていたのでレベルの高さを改めて思い知らされ、正直心が少し折れてしまったラウンドではありました。
R2: THW legalize public nudity / Opp Win
感想:In hearing the judge’s feedback on this
round, we learned that challenging the grounds set up by the opposing team
would have served us well—their premise was that nudity would be legalized in
specified areas only (which is already the case in the status quo), and our
discourse naturally followed their somewhat disparate propositions.
R3: THW grant citizenship to undocumented
migrants who report abuse/exploitation by their employers / Gov Win
感想:このラウンドは大井くんと面白いほど息が合っていて、一番印象に残ったラウンドでした。ニュアンスやイラストレーションも充分に取り入れられたので(もちろん反省点も多数ありますが)自分史上一番良かったスピーチが出来た気がしました。大井くんのリプライスピーチも本当にかっこよかったです、、、(語彙力
R4: THBT all decisions regarding children’s
health should be made by medical professionals and not their parents / Gov Win
感想:This was a tough round for us; if I
remember correctly, we attempted to connect children’s malleability to the
credentials that legitimize the authority held by doctors. However, as an
overall reflection, I feel a bit bummed out that our [attempted] characterization
of irrational parents proved insufficient in formulating a well-rounded
argument.
BA:一位ブレイク!アナウンス時は変な声が出てしまっていました。初大会でブレイクできたこと自体とても嬉しかったです。
二日目の朝は緊張のせいか鼻血が大量に出ていました。大井くんに報告したところ「え?すごいカッコイイ 俺の中の悪魔が。。。みたいな」という意味不明な返事が送られてきていたので笑ってしまいました。鼻にティッシュを詰めながらスピーチに挑まなければならないかも、、などと心配しながら安静にしているとなんとか落ち着いてくれました。
QF: THBT developing countries should limit
rural to urban migration
感想:モーションが出された時点で私はテンパっていたので、勝ち筋が全く見えないまま言いたいことがしっかり言いきれず、結局大井くんのリプライに丸投げするような形になってしまっていました、、、本当にごめんなさい。
SF: THBT police officers in the United
States should not carry firearms on regular patrol
感想:普通のパトロールで持ち歩く必要性に重点をおくため、とにかく私の知っているアメリカン日常生活の中で遭遇するヤバイ出来事の例を挙げまくり、イラストレーションしか勝たん!みたいな感じのスピーチをしてしまっていましたが、他の肝心な箇所は大井くんが詰めてくれていたので結果的には大丈夫でした。
GF: This House Opposes the glorification of
hard work
感想:本当にハードなラウンドでした。自分のスピーチを終わらせた後、負けた、、、と思いながら半泣きになっていました、、
大会の感想
感想というよりかは反省・気づいた点の箇条書きといった形になってしまいますが:
- Fluency does not equate to great debating technique. I have always felt that I tend to have the upperhand in terms of speech fluidity; however, when delving into the deeper contents of my statements, I realized that many of them are composed of assertions and examples, which for obvious reasons would not constitute convincing nor well-rounded arguments.
- This was actually an observation made by 大井くん; similar to my arguments, my rebuttals and refutations have an unfortunate tendency of being constructed off of examples and specific cases, instead of concrete ideas and principles.
- It was mentioned by numerous judges that my speech tends to be all over the place in terms of organization and clarity; difficulty in providing appropriate and comprehensible signposts have been a recurring issue for me.
I truly believe that the above issues can
only be attenuated with more time and practice dedicated to debating.
終わりに
長くなってしまいましたが、最後にお世話になった方々へお礼を申し上げたいと思います。
阪大同期のゆりなさん&なぎささん、Mixidea練でご一緒させて頂いた他大の先輩方、お忙しい中練習に付き合ってくださりありがとうございました。コロナ禍がおさまり次第、対面でお会いできるのを楽しみにしています!
改善点の指摘や疑問点の解消等に積極的に取り組んでくださった阪大のゆうき先輩&もりかん先輩&しゅんやさん、本当にありがとうございました。初めての大会で分からない事だらけだったのでとても心強かったです。まだまだ未熟な私ではありますが、阪大ディベートの一員としてしっかり貢献できる様より一層奮励努力しますので、今後ともよろしくお願いします。
最後に、一緒に組んでくれた大井くんへ。
This is not the first time I’m telling you
this (nor would it be the last), but you are an incredibly talented individual
with so much passion for this sport—you never cease to amaze us with how
competent, yet humble you are in how you carry yourself both in and out of
debate. Thank you for being so patient and kind towards someone as inexpert as
me; I cannot possibly be more grateful that my first ever tournament ended on a
monumental note with you, and am genuinely so excited to see where this ~debate
journey~ takes us. これからもよろしくね☺️シーユースーンinもりおくんのクラス!
2020年12月23日水曜日
Japan BP 2020 に際して~TD伊藤翼さんからの寄稿文~
最近は外に出ることも少なく、気がつけばめっきり寒くなっていて、大学も授業が終わってテスト期間にさしかかっているなど時の経過のはやさをひしひしと感じていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。広報の村田です。
今回は11/28,29に行われたJapan BPについて、TDの伊藤翼さんにブログを書いていただきました。ぜひご覧ください。
以下、本文です。
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Japan BPを終えて
TD 伊藤 翼
みなさんはじめまして、Japan BP でTDを務めました伊藤翼と申します。今回JPDUからブログを依頼され、筆を走らせております。大会のいろいろな裏事情を詳しく書いても良いのですが、とても長くなりそうなので代わりに最近私が考えることを少し書かせていただければと思います。
1コミをやってみるのはどうですか?
2ジャッジをやってみるのはどうですか?
3JBPをちょこっと振り返る・謝辞
1コミやってみるのはどうですか?(特にTAB)
ディベートってすごく付き合い方が難しい競技だと思います。ただの趣味としてやることが難しいというか。ディベーターとして100%の力を注いでずっとディベートをすることって、常に競争に晒されてかなりの精神力と体力を使う気がします。しかしディベートの大きな要素として勝ち負けがあるので、勝ち負けを一切気にせずゆるーく趣味としてディベートを続けることは難しくディベーターは一種のジレンマに陥ってしまいます。また、ディベートのオンライン化が進んだ今ではディベート以外の楽しみ(練習後のご飯とか、大会後の打ち上げとか、ORでの歓談とか?)が薄くなってしまい、ディベートちょっと辛いなとなったときにディベートを続けようと思うモチベもあまり大きくありません。
そんなときに多くのディベーターが取る行動は「ディベートをやめる」ことになってしまっているのではないのかなと個人的には思っています。「ディベート最近楽しくないし、続けるのも辛いだけだし辞めようかな」みたいな。それが結局はディベートコミュニティーの規模の縮小につながるだけでなく、様々な形で問題を引き起こしているような気がします。
ディベートとの関わり方って色々あると思います。ディベーターとジャッジをすることだけがディベートへの関わり方じゃないと思います。JPDUで仕事をこなすのもディベートとの関わり方のうちの一つだと思いますし、大会のコミだってそうだと思います。ディベーターとしてモチベを高く持って努力し続けるのが辛くなったら大会や練習会のコミをやってみるのはどうでしょうか?コミをするのも楽しいです。全体を統括するTDを始めとしていくつかの役職がありますが、どれもやりがいのある仕事だと思います。
また、昨今様々な大会でコミ不足が問題になっています。コミを積極的にやってくれていた方たちがいた世代が社会人となり、このコミの不足傾向は加速する一方です。今年のJBPでもコミ集めにはかなり苦労しました。その一方で1年生、2年生の代でコミを経験している人が少ないので、来年以降の大会運営に支障が出てしまうのではないかと危惧しています。今は公募コミ制を取る大会も増えてきたり、コミトレーニーのような役を設置する大会も増えてきたりしているので、コミを始めるにはいい環境になってきていると思います。Facebook等で情報が流れているのでぜひチェックして応募してみてください。ディベートとの新たな関わりを見つけられるかもしれません。
2ジャッジやってみるのはどうですか?
これはコミの話に比べると難易度が高いように感じられますが、ジャッジを積極的にやってみるのもいいかもしれません。ジャッジとディベートは全く別の競技であり求められる能力も違ってきます。ひょっとしたらディベートよりジャッジのほうが合っているということもあるかもしれません。またジャッジをすることはスピーチ、あるいはディベート全体を客観的に見る力を養う一助になるのでそれが自分のディベートにも活きると思います。
あとはより多くの人がジャッジをすれば、単純にジャッジの不足も解消できます。前述したとおり若い世代がジャッジすることを避ける傾向にある一方で、上の世代の方々がオンライン化の影響を受け、(それだけとは断定できませんが)ディベートから離れジャッジが不足している現状がある気がします。多くの大会で、提供ジャッジを探すことが困難・IAが引き受けてくれる人が少ないといった問題が発生しています。これは大会運営の大きな障害になりえる問題です。
JPDU練習会もこの状況を打破するために動いてくれるようです。(とっても感謝してます)2月のはじめにジャッジの練習に主眼をおいた大会が開催されるようです。そこではディベーターやIAにジャッジングへの造詣が深い方々が呼ばれ、ジャッジに対してフィードバックを行ってくれるようです。ジャッジとして参加してみると面白いと思います。
3JBPをちょこっと振り返る・謝辞
JBPはJPDU初のオンライン国際大会ということで、多くの困難に直面しました。またチーム数も72チームということで(おそらく)歴代JPDUトーナメントの中でも最大級の規模であり、その規模の大会をきちんと運営するため細かいところでいろいろな工夫をしました。その工夫等が可能になったのは秋Tのコミの方々が様々な先例を作り、その成果や反省を共有してくださったからです。深く御礼申し上げます。
CAのとーたくん、まずはCAを引き受けてくれてありがとうございました。他の大会にもたくさん出場していてとても忙しい中、他のDCAの方々とともに素晴らしいモーションを作ってくれました。また、大会の運営に関してもDCAの馬場さんと一緒にたくさんのアドバイスをしてくれました。ありがとうございました。
VTDのちゆきさん、こーた、2人はTECH関係(とっっっっても大変でした)を主としてその他様々な細かい仕事をたくさんこなしてくれました。当日コミの募集でも多くの人に声をかけて、引き受けてくれる人を熱心に探してくれました。2人がいなければ当日の大会運営に支障があっただけでなく、準備の段階でもつまづいていたと思います。とても感謝しています。
FDのしづきさんには、JBPの予算組みや、参加費の受領、メールでのお金関係のコンタクトなどの細かくて手間のかかる仕事をこなしていただきました。特に国際送金においては(とってもめんどくさい)PayPalの手数料の計算など大変な点がたくさんあったと思います。ありがとうございました。
CDのりょうすけには、facebook上での英語の文面づくりと何百通のメールのやり取りをしてもらいました。チーム数、ジャッジ数がとても多い大会だったのでそれぞれに対応するのはとても大変だったと思います。また今回のJBPでは大会直前に参加申込をしてきたチームなどもあり、そのあたりの急な対応もこなしてくれました。ありがとうございました。
MEDIAチームのさやさん、さくらこっこ(?)の2人には素敵なスライドやAC・コミ紹介・賞状を作っていただきました。あそこまで手の込んだものを作るのにはたくさん時間をかけてくれたことと思います。また、さやさんには当日もMEDIA以外の細かい仕事を手伝っていただきました。ありがとうございました。
TABチームのまつむらさん、ともや、さわざきさんの3人には200人近くの参加者のデータの管理を始めとするTABの仕事をしていただきました。特に当日は処理する情報やしなければいけない作業が多くコミの中でもとても忙しかったと思います。ありがとうございました。
その他、参加者を始めとして大会に関わってくださったみなさま。みなさまの参加、そして協力があったからこそJBP2020が実現し、深刻なトラブルもなく終えることができました。深く御礼申し上げます。また全員の名前を挙げられないのが惜しいのですが、私個人としても本当にとてもたくさんの人に支えていただき、応援していただきました。ありがとうございました。
みなさまの健康とディベート界の発展を祈念して、このブログの終わりとさせていただきます。みなさま良いお年を。
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ありがとうございました。ディベートとの、ディベーターとしてのものだけでない多角的な関わり方を改めて考えさせられる素敵な文章でした。
皆さま、読んでくださってありがとうございました。次回のブログもお楽しみに。
2020年12月7日月曜日
JPDU Autumn Tournament 2020 に際して~堀口陽平さんからの寄稿文~
12月も2週目に入り、寒さとともに師走特有の忙しさやせわしなさを感じる時期となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。広報の中村です。
今回は、前回に引き続きJPDU Autumn Tournament 2020 に関する寄稿文です。ルーキーチャンピオンに輝きました、KDS(Keio Debate Squad)のチームに書いていただきました!とても読みやすく面白い内容となっております!
では、どうぞ!
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初めまして、KDS2年の堀口陽平です。今回は10月17,18日に開催されたJPDU Autumn Tournamentについて書かせてもらいます!拙い文章ですが、お付き合いいただけたら幸いです。
目次table of contents
l 自己紹介
l 大会前
l 1日目
l 2日目
l 終わりに
l 自己紹介
JPDUブログに書かせていただくのは今回が初めてなので、軽めに自己紹介をしたいと思います。
KDS2年の堀口陽平と申します。高校までは模擬国連などをやっており、大学に入ってからディベートを始めました。秋Tには去年も出場したので2回目の出場になります。
l 大会前
今大会に出るにあたっての目標は前回の結果を超えることでした。自己紹介で書いた通り、自分は去年も秋Tに出場していまして、その時の結果はRookie Grand Finalistでした。そのため、今回はopen breakを狙おうと去年組んだ同じく2年の伊藤翼とペアを組むことにしました。(下記の翼は基本伊藤翼のことです)
しかし秋Tがハイレベルな大会であることは去年の経験や、今年出場する人たちの情報から知っていたので、直前にちょこっと練習しただけでは負けてしまうことは明白でした。そこで翼とは秋Tの前にもいくつかの大会に組んで参加することにしました。幸いというべきか今年はコロナの影響ですべての大会がオンラインで開催されており、日本でBPが盛んになる秋よりも前の時期に開催される海外大会に出場しやすかったのでk-cupとPhilippine Debate Openに出場することが出来ました。 この2つの大会ではプライズやブレイクなどの結果を出すことはできませんでしたが、様々なモーションを緊張感のある中で行うことにより経験値を増やすことが出来たと思います。
その後、なんだかんだGemini杯が終わった後、KDSでもBP練が開始したのですがABPのジャッジ練習などもあり、本格的にBP練を開始できたのは秋Tの2週間前ぐらいからでした。秋Tへの対策としては基本的にラウンド練メインで行いました。もちろんプレパ練とかリサーチとかが上手くなるために必須なのはわかっているのですが、自分は緊張感がないとモチベが出ない怠惰な民なのでちゃんとやらないと恥をかくことになるラウンド練をするほうが個人的に合っていました。その分、KDS練に毎回サボらず出たり、リフレクをexcelにまとめたりする(翼に教えてもらいました)ことでなんとか実力の向上につながるように頑張りました。このブログをご覧の方の中で自分みたいな怠惰な人がいた場合、ラウンド練メインにするのも選択肢としてはありだと思います。(まあ、皆さんは勤勉だと思うので普通にプレパ練とかリサーチしましょう)
そんなこんなで大会当日を迎えることになりました。
l 1日目
今大会、自分たちは翼の家に集まってディベートすることにしました。
最近は多くのチームがチーム内で集まってオンライン大会に参加していると思うのでもうわかっているかもしれませんが、個人的に思う集まることのメリットをいくつかあげていきたいと思います。
1.
眠いまま参加しないで済む:オンライン大会のメリットとして、大会会場に行かなくて済むので早めに起きる必要がない(極論レジ開始5分前に起きれば耐える)というのがありますが、それだと寝ぼけたままラウンドを行うことになってしまうので個人的には合いませんでした。その分、ペアと会うために家を出て、電車に乗り、朝ご飯を牛丼屋で食べる(去年の秋Tでも朝ごはんは牛丼だったので験担ぎしました)というルーティーンをこなすことでしっかりと起きた状態でラウンドに臨むことが出来ました。
2.
意思疎通が早い:mixideaとかZoomとかは意外と便利なのでプレパにおいてそんなに支障はないのですが、やっぱ会ってプレパすると効率が違うなという事を感じました。特に明確に感じたのはラウンド中の相談のしやすさと、相手がなにしているか(悩んでいるのか、めっちゃ紙に何か書いているのか等)がわかるのでいつ話しかけていいかわかるというコミュ障にとっては大きな利点です(笑)。
3.
謎の安心感:やっぱペアが横にいると安心感が大きいですね。これはプレパとかの段階でも当てはまるんですけど、特に自分が安心を感じたのはラウンド中で、自分がスピーチ中にそれっぽいことを言っていると、隣にいる翼が、頭がもげるんじゃないかって心配になるレベルで頷いてくれるので安心してスピーチを続けることが出来ました。つまるところ、翼はペアとして神です。
こんな感じでオフライン大会においてもペアやチームで会ってディベートするのはメリットが大きいので皆さんも試してみるといいと思います!病みつきになりますよ!互いに実家暮らしの場合は家で集まることが難しかったりするかもしれませんが、今はレンタルスペースも結構安い(半日借りて1人2000円ぐらい?)ので結構簡単に集まることが出来ます。
さて、会うメリットを説明出来たところで、本来なら各ラウンドのモーションと感想を書いていくのがセオリーな気がするのですが、まあ別に自分たちがめっちゃいいケースを出したわけじゃないので勉強になる解説を書けるわけでもないし、普通に読むのもめんどくさいと思うので、省略しようと思います。まあただ、何にも書かないのはさすがに秋Tブログじゃないので軽めに予選の感想だけ書かせてもらいたいと思います。
今回の予選の感想を一言で言うと、モーションむずくね?です。R1~R4のモーションすべてにおいて、すぐには勝ち筋が分からないようなモーションになっており、頭フル回転させて毎ラウンド臨みました。特にR3でOGだった時はまじで何を言えばいいかわからず、パニクってしまい、翼がGovの正しいであろうケース(マイノリティーであるLGBTとして、同じくマイノリティーであるポリガミーの人に対しinclusiveであるべき)を閃いてくれるものの、それを理解することが出来ず謎のPMスピーチをしてしまいました。あれはなかなかの黒歴史になりました(笑)、反省しています。また、R4ではそれまでに持っていたポイントが4点だったので、1位を取らないと絶対ブレイクできない状況になり、めっちゃ気合を入れてLOスピーチしました。
そんなこんなで予選の全ラウンドが終わり、ブレイクアナウンスメントが2日目の朝に延期されたのでとりあえず、翼の家の近くに住んでいるKDS秋T参加者でラーメン食べたりして当日は解散しました。大会後のラーメンすごくおいしかったです。
l 2日目
2日目も牛丼で朝ごはんを済ませた後、翼の家に向かいました。ただし、今回はいつもの大会の2日目とは違い、ブレイクアナウンスメントが済んでなかったため、緊張の朝となりました。まあ、自分たちのチームはRookieチーム認定されており、点数的にRookie Breakは確定していたため、Open break落ちしても即帰宅という事はなかったので集まりましたが、もしもOpen
Breakしかなかった場合を想像すると集まるのはちょっと怖いですね(笑)。ブレイクアナウンスメントの結果、自分たちはRookie 2nd Breaking Teamとなりました。目標だったOpen Breakを失敗してしまい、また、おそらくその原因が自分のR3の謎スピーチであったため、ペアに対して結構申し訳なく思いました。ただ、そこまで感傷に浸る時間もなかったため、切り替えてRookie本戦を戦うことに決めました。
Rookie本戦なのですが、自分達には2つのプレッシャーがありました。まず1つ目は、2年生であることから1年生に負けちゃいけないというプレッシャー。別に学年と強さが比例するわけじゃないし、KDS練だとたまに1年に負けたりしていたので、1年を舐めているわけではないのですが、大学ディベート2年目なのにRookieに居座っちゃっている申し訳なさもあるので、これは絶対に負けられないなと思いました。2つ目は去年の結果を越さなきゃいけないプレッシャー。最初に話した通り、去年は秋TでRookie Grand Finalistをいただいていたため、その結果を越さないと去年から何にも進歩していないことになっちゃうのではないかという思いがありました。そのため、少なくともRookie Semi Final敗退はしちゃいけない、という背水の陣のもと本戦を戦うことになりました。
そんな中臨んだRookie
Semi Final。(どうでもいいんですけど自分はセミって発音するよりもセマィみたいに発音するほうが好きです)自分たちはCOだったのですが、THW not punish people below the
poverty line for economic crimes.という何回も見たことあるモーションが出てきたため「やっと古典モーションキタ~~~」と大喜びしながらプレパを開始しました。結果、様々なextensionを用意することが出来、無事RSF突破することが出来ました。反省点はいろいろ言いたいことが多すぎてそれぞれがばらばらになってしまい、一貫した勝ち筋に見せられなかった点です。
無事、少なくとも去年と同等以上の結果になることが確定しましたが、ここで気を抜いたら終わる(特に自分本戦はめっぽう弱いので)と思い、決勝に臨みました。決勝のアロケはOG、前の日にOGで大爆死してトラウマがあったうえ、なんかBPでのOG不利じゃね?と思っていたので少しへこみましたが「去年ゆきなたちが秋TのRGFでOG優勝してるし!EUDC2008GFではWill JonesがOGでめっちゃかっこよかったし!」とか謎の自己暗示をかけつつ臨みました。運命のモーションは、THR the romanticization of villains and antiheroes/antiheroines in
literature, movie and other pop culture artifacts.正直例に出されている作品1つも見たことが無かったので怪盗キッドとかかな~とか思いつつプレパをしたところそれなりに満足できるスピーチが出来ました。あとから聞いたところ自分が3秒ぐらい出したcopy cat関係なくね?(CGでエクステンション出してほしくなくて言ってみた)を取ってくれたらしくてうれしかったです。そして、このラウンドでめっちゃかっこよかったのが翼です!(いや、普段もかっこいいですけど)的確なイラストを追加して自分の話を補強してくれたり、鋭い指摘でOPPのケースをほぼほぼ即死させていたりしていたので、改めて翼と組んでよかった!と実感しました。
RGFが終わった後はclosing ceremonyまでかなり時間があったのですが、同じく秋Tに出ていたUTの人々と横浜中華街で落ち合ったりしていたら結構すぐに時間が過ぎてしまいました。Closing
CeremonyでRGFの結果が発表されるときはプレッシャーでメンタルブレイクしていましたが何とかRookie枠での優勝を手にすることが出来て本当にうれしかったです。
l 終わりに
今回の大会は様々な人に助けてもらった大会でした(みんなブログの最後は謝辞書いているので決まり事になってしまっている感ありますが本当に感謝しています!)。
まずは秋Tコミ、ACの方々。今回の大会は中々に大規模な大会なだけあってフィードバック回収など大変なことが多かったかと思いますが、しっかり大会を最後まで導いてくださりありがとうございました。コミの人たちのツイッターを見ているといかにコミが大変な仕事なのかを察することが出来ました。お疲れ様です。またACの方々(特にCAの我らが淳さん)も、さっき「モーションむずい」と文句めいたことを書いてしまいましたが、すべてのモーションが深く考えてみると面白く、またサイドバランスなども素晴らしく調整されており、とても楽しいモーションでした。ありがとうございます。
次に練習でラウンド練に付き合ってくれたみんな。大会前にあれだけ充実したラウンド練をすることが出来たからこそ今回、何とか結果を出せたと思います。特に俊哉さんと愛子はグランドファイナリスト&2人とも4th best speakerおめでとうございます!純粋にやばいです(笑)今後も練習付き合ってください!
最後にペアの翼。ここまで付き合ってくれてありがとう!普通に足手まといになっちゃうこともあったと思うけど、これまで計5大会で組んでくれるという個人的には最大の長期政権組んでくれて感謝しています!また、翼はディベーターとしてだけじゃなくて、運営やKDS内での先輩役としても持ち前の気遣いと頑張りですごい活躍してくれているのでめっちゃ尊敬してます!今度飲みましょう!(まあこれ書いている日の夜飲みに行くんすけどw)
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ありがとうございました!一年越しのペア再結成&同じ大会に出場ということで、感慨深い大会だったようですね!優勝おめでとうございます!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!次回も楽しみにしておいてください!!
2020年12月6日日曜日
JPDU Autumn Tournament 2020に際して~Tech Directerからの寄稿文~
あっという間にJapan BP 2020も終わり、早いことに12月が始まって2021年の足音が聞こえてくる時期となりました。2020年も様々なことがありましたが、2021年は希望に満ち溢れる年となるのでしょうか。そう願ってやみません。広報の中村です。
今回は、10月17/18日に行われました、JPDU Autumn Tournament 2020に関しまして、Tech Directerのお二人に寄稿文を書いていただきました。JPDU季節トーナメントでは初めてのオンライン大会だったということで、さまざまな困難があったことは想像するに難くないのですが、本大会が無事に終えられた立役者はまさにこのお二方といっても過言ではないでしょう!
ということで、本文のほうへどうぞ~。
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こんにちは。秋T2020のテックチームです。ブログ依頼が来るというのは想像すらしておらず、最初はなんの話?と思ってしまいましたが、テック目線からみた秋Tの話を執筆してほしいと言われたので、頑張って書きたいと思います。
大きく分けて二つのパートで書いていきます。
1,大会準備 2,大会本番
今回テックチームは2人いるのでこの①②一つずつ担当します。
内容に入る前に、皆さんに一つ伝えたいことがあります。参加してくださった方はわかると思うのですが、今回の秋Tはトラブル続きで、スムーズとはとても言えず、多大なるご迷惑をおかけしました。本当に本当に本当にすみませんでした。
あたたかく見守ってくださった方々に感謝しかありません。
1,大会準備
みなさんご存知の通り、今回はズームとディスコードを使用して大会を運営しました。海外では一般的みたいなのですが、国内でははじめてでかつプラットフォーム変更が大会約2週間前というなかなかタイトなものとなってしまいました。この2週間で何をしていたかについて書きます。
①ABPのブリーフィングを読む、秋T用に作り替える
今回の秋Tは直前に開催されていたABPを参考にしました。ブリーフィング読む前は必要なことはブリーフィングに書いてあるからきっと大丈夫、と思ったのですが、よくよく考えてみたらブリーフィングはあくまで大会参加者用の説明で、コミ用のものではないことに気がついてあたふたし、かつ日本語版と英語版双方作ったのでそのすり合わせでも想定していたよりも時間がかかってしまいました。もう少し時間に余裕をもって作るべきでした、、。(反省1)
②テクニカルチェックイン
これはアナウンスが直前になってしまい、本当に申し訳なかったです。(反省2)そんな中でも参加者の皆さんは快く協力してくださいました。感謝しかないです。
内容としては、
1, 枠を設定(三日間で計四時間、一枠6人ずつ)して、Googleスプレッドシートで参加者の方に枠を早い者勝ちで取ってもらう
2,それぞれの時間に来ていただいて
・ズーム・ディスコードをダウンロード・ログインしているか
・ディスコードで秋Tのサーバーに入っているか、ディベーターとジャッジのロール選択をしているか
・ズーム・ディスコードの操作確認
・その他質問
みたいな感じで一人当たりスムーズにいけば2分くらいで終わる内容でした(詳しくはテックブリーフィングをみてください)
チェックインの必要性は、はじめて日本でズーム・ディスコードを使用するということを踏まえればある程度役に立ったのでは、、?と思っています。皆さんがいろいろな疑問点を提示していただいたおかげでこちらも本番 前に懸念点を洗い出すことができましたし、参加者の方も操作に慣れる機会になった(と信じている)と思います。
個人的には、チェックインの合間に「お疲れ様です」「大変だね、、」「ありがとう」とか神みたいな言葉をたくさんいただいて、優しい世界だなとなりました、、。
③大会プレ?っぽいことを自分でやってみる(ズームとディスコードの操作確認程度です、、)
※細かいズーム・ディスコードの注意点は、今大会のTDが秋Tの反省点をまとめたドキュメントに追記という形で書いているので、運営をする上で参考にしたい方はそちらを見てください。
正直ブリーフィング読んで作っただけで大会を回せる自信が1ミリもなかったのでデモンストレーションをしました。1人で勝手にズームを立てて設定をいじくってみたり(ズームのブレイクアウトルームの設定などなど)、ディスコードにも触ってみたりしていました。そこで気がつけた点もあったのですが、気が付けなかった点も多く、結果的に大会を遅らせることになってしまい、申し訳なかったです(反省3)
ちなみに自分の学びが1番いかせたと思うことは、ディスコードをパソコンでインストールする際のエラーへの対処方法です。何度やってもエラーがでてググったら、部分的にディコードがインストールされてしまっている状態で完全に消してから出ないとインストールできないことがわかりました(対処方法が気になる人はググってください)変なところで時間を使ってしまったと若干落ち込んでいたのですが、テクニカルチェックインの時に同様のトラブルに見舞われた人に数人対処方法を聞かれたので、何事も無駄なことはないなあーと思いました。
他にもあったような気はしたのですが、おそらく大きくわけるとこんな感じです
準備段階だけでも反省しかないです、、。ごめんなさい、、、。
2.大会本番について
①ちょっとした後悔
確か本番は、もしテクニカル関連のトラブルが起こった場合はDiscordでTechに聞いてもらう運営になっていましたが、Tech2人とも別の役職(自分だとTab)を兼任していたこともあり、誰も見てないことがままあってしまいました。この辺りは運営の方法をもっといい感じにしたいなあという気持ちと、やっぱりTech Directorに人数的な余裕はあればいいなぁなんて思っていました。
あと、普通にオフラインと比較してコミ間でも連携が取りづらく、ミスコミュニケーションも出たので、そこら辺のやりづらさはありました。改善方法とかは思いついてないのですが、同じ方法で運営する人はそういう前提で当日にのぞむのもありだと思います。
あと普通にDiscussionの催促とか行きづらいので、オフラインと比べてより参加者自身が時間を守る意識を持つこと、コミが参加者の圧力に負けない強さを持つことも必要かもしれないなぁなんて思いました。
②よかったこと
他で問題は起こったものの、TechとしてはTechnical Check-inの恩恵もあり、遅延こそしたものの、上手くいった部分もたくさんありました。今回慣れない運営方法と、兼任の辛さをひしひしと感じましたが、参加者の方々にも助けられた大会だと思いました。ありがとうございます!!
③コミ視点の自画自賛のお話
今回、あまりノウハウも多くない中、TDを筆頭にコミは非常に頑張ったと思います。色んな意味で参加者に見えないところではありましたし、参加者の対象も普段とは違う中で、耐えたなぁと思っています。特に大会前日と1日目と、連日で朝5時まで会議し合ったTD,Media,Tab,Techはよく頑張ったと思っています。ありがとう!
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ありがとうございました!次回はルーキーチャンピオンとなりましたYohei Horiguchiさんの寄稿文の予定となっております!乞うご期待!
2020年10月27日火曜日
Gemini cup 2020 に際して ~CA石坂さんからの寄稿文~
夕暮れ時南にのぼった小さな上弦の月を見ていると、今月初めの中秋の名月を思い出し、その時からはや1か月が経とうとしているんだと、大会ラッシュであった10月を振り返っておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。広報の中村です。
今回は、遅ればせながらですが、9月12.13日に行われたGemini cup 2020に関しまして、CAの石坂さんに寄稿文を書いていただきました!去年のGemini cupについてもJPDUに寄稿していただいておりますので、合わせてご覧ください!
では、どうぞ!
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こんにちは!Gemini Cup 2020でCAをさせていただきました、石坂です。
Gemini Cupについて色々書きます!
1. モーション
モーションを決めるときは、Fairness、Simplicity、Excitement、Depthに気をつけていました。
Fairness = モーションが片サイドに不利ではないように、ACで徹底的に議論しました
Simplicity = 変に難しいモーションを避け、古典的な対立軸のモーションを優先的に選びました
Excitement = Simplicityが大事とは言え、見たことあるモーションばかりだとまたつまらないので、「程よくひねった」モーションを選ぶようにしました
Depth = よくよく考えると面白いthird argumentとか反論とかも作ることができるような、深さのあるモーションを心がけていました
これらは当たり前のことではあるものの、良質のモーションを見分けることは意外に難しかったです。142個のモーションを作って点数をつけ、その中で高得点だった73個のモーションについて一つ一つ議論して本番に使うモーションを決め、その後もさらにインフォスライドなどのワーディングについてずっと議論して、それでやっと出来上がりました。
一度ずっと前にACしたときに「モーションバランスがひどすぎる」といろんな人に言われたのがトラウマで、今回は絶対に良質なモーションにしようと思いました。
個人的にはモーションに満足しています笑。
2. IA
本番数週間前までIAが全く集まらなくて心配でしたが、意外にみんな引き受けてくださって嬉しかったです。
提供ジャッジも普通にすごい方々で、非常にハイクオリティのジャッジプールになりました。
逆にジャッジが豪華すぎて、ブレイク落ちする恐怖感を抱えながら本番ジャッジしていました笑。
なんとか乗り越えられて安心しました。
3. 食事
Geminiの前日に先輩の平本さんからかるかんをいただいたので、Geminiの2日間はかるかんとコーヒーで乗り越えました。私は基本的に大会中に何も食べないですが、流石にACは仕事量が多く、2日目が終わったら空腹でクラクラしました。
また、濃縮コーヒーの存在を知り感動しました。私はアイスコーヒーしか飲まないのですが、Gemini前まではいちいちホットコーヒーを作って氷で冷やしていました。水で薄めるだけで瞬時にアイスコーヒーができるなんて…人間って素晴らしい生き物だと思いました。
かるかんも鹿児島っぽい味がして美味しかったです。
4. ジャッジ
私のジャッジの悪癖は、詳しく話しすぎることです。その結果、結局何を言いたいのかがわかりにくくなることや時間がかかりすぎることが多いです。そのため、今回のGeminiはもっと簡潔に説明することを目標としてジャッジしていました。それが100%できたとは思いませんが、前よりはできるようになったと感じました。
また、普通にディベーターのスピーチが上手でびっくりしました。去年の紅葉杯で見た子がものすごく成長していたり、今まで会ったことないけどめちゃくちゃ上手な子がいたりして、感動しました。
5. コミとAC
ACのみんな、モーションセンスが良いことに加え、LINEの既読が早すぎてびっくりしました。2分経てば全員の既読がつくレベルの速さでした。そのおかげで仕事がサクサク進み、ほとんどトラブルがなかったです。
また、コミの方々も仕事が早く、めちゃくちゃ有能でした。この国の運営も任せられそうなレベルで頼もしかったです。
以上です!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。