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2018年12月12日水曜日

梅子杯に際して〜小林さんからの寄稿〜

こんにちは。最近の楽しみは雨の中傘をささずに帰ることです。木對です。
皆さんは風邪をひかないように、ちゃんと傘をさしてくださいね。

さて、本日は梅子杯でChampion&Best Speakerに輝いた小林さんから寄稿文をいただきました!

一年生ながら様々な大会で活躍されている小林さん、ブログの内容もさすが!という感じです〜〜

それでは小林さんの寄稿文をお楽しみください!

〜〜〜〜〜
 こんにちは。KDS1年の小林真脩です。光栄なことにJPDUブログの執筆のお話を頂いたので、先日行われた梅子杯のブログを書かせて頂きます。技術的に参考になる話でも運営や大会形式の参考になる話でもなく、ただの1年生の感想文に終始してしまっていますが、お読みいただければ幸いです。記事は、大会まで、大会の感想、謝辞という構成になります。

大会まで
 梅子杯は、KDS1年の川口結衣とチームを組んで出場しました。大会としては秋T、すばるカップ(今年から始まったジョイント有のNA大会)、そしてこの梅子杯と3大会においてこのチームで出場したのでずっとユイと組んでいたという感じがあったのですが、秋T後はユイはPre-NEAOに向けそちらのチームで練習しなければならなかったので、2か月間ずっとこのチームで練習していたというわけではなかった気がします。
 しかし、その時間の中でも調子は最悪でした。日吉などのラウンド練習では負けに負け続け、ごくまれに勝てたとしても「負けにしようと思えば普通に負けにできるラウンド」というフィードバックばかりもらうなど散々でした。特に自分たちのチームはリバッタル/エンゲージが課題で、どちらもファーストを得意としていたスピーカーだったので、反論できてない反論できてないと言われ続けました。ファーストであってもLOでは反論するわけだしリプライではコンパリもするわけだしリバッタルができない言い訳にはならないけれど、役職としてゴリゴリゴリと反論をするという経験が2人ともあまり多くなかったのは事実でした。
 ロールは自分がセカンドをやるということで落ち着きましたが、それでもなお解決策は見えないままでした。梅子杯の1週間前に行われたすばるカップでは予選を全勝することができ、一応チームとして機能することができた経験というかなんとなくの成功体験のようなものは得られたものの、本番直前金曜日の日吉練のNAでもしっかりと負け、大きな不安を残したまま本番に突入することとなりました。

大会の感想
 大会の感想は、各ラウンドであったことというよりは大会全体を通して感じたことという形で書きたいと思います。結果から申し上げますと、予選全勝かつブレイクラウンドも勝ち進んでチーム優勝、パートナーのユイは個人3位とGFベストスピーカー、自分もありがたいことに個人1位をいただくことができました。直前までの文章の流れからすると一体何が起きたんだという感じですが、自分も、何が起きたんだろうなあなんかうまくいったなあという感じでした。なぜそうなったかと個人的に思うかなども絡め書いていきたいと思います。

・具体性って大事
 コンストに関してもリバッタルに関しても、とにかく今大会や今大会への練習において思った大きなことの一つでした。
 プラクティカルっぽい話でもプリンシプルっぽい話でも、ディベートにおいてよくあるロジックだけどよく考えると現実世界で言うとあまりどういうことを言っているのかよくわからないロジックが自分の中でいくつかあったのですが、それってかなりやばいことだなと気づきました。たとえば論題にchildrenがでてきたときに、アーギュメントベースでいきなり考えてしまって、実際に何歳くらいの子供を想定しているのか、具体的に親や教師が行うどのような行動を想定しているのかをすっ飛ばしているようなことでした。ディベートに慣れてきていたり古典っぽい論題に取り組むときにありがちなことかなと思います。本来ならそういった、具体的にどういうアクターの話をしていて具体的に彼らがどういう行動を取って具体的に誰にどう影響するのかというところが論の前提であるはずなのに、そこが欠けてるのってやばくない?と気づいてある程度改善するメンタリティを持てました。アクター分析大事アクター分析大事というのはよく言われることですが、ああこういうことなのかとなんとなく実際に理解できました。
 具体性を改善することはコンストにもリバッタルにもすべて活きると思います。コンストの説得力が増すというのはもちろんです。またリバッタルにおいても、ディベートで往々にして分析が欠けがち/デッドロックになりがちなのはこういった部分で、アクターの具体性を詰めることで相手のケースをある程度潰したりもできるなあと感じました。
 これが比較的できたと感じたのは、R2と、強いて言えばSFでした。R2THR the dominant narrative that it’s taboo to talk about “sexual related things” (inc. sexual preference, sexual experience, sexuality etc.) openly in public. というモーションではgovernmentでしたが、ある程度有機的なロジックを用いてsexual minorityなどの問題が解決されるプロセスを説明できたかなあと思うし、SFでも、よいケースとは言えなかったものの、とにかく最低限何か具体的な変化を証明しようと思って話した分析なり例なりがジャッジに取って頂けていて、勝ちに繋がったのかなと思います。
 逆にここができなかったと感じたのはR4で、論題はTHW prohibit art which glorify suicideというものでサイドはoppositionでしたが、自分たちが話していたアーギュメントのインパクトや過程が分かりづらかったということでスプリットになってしまいました。ディスコースの論は、ディベートではよく聞くものの実際にはあまりよく分からないアーギュメントの代名詞的存在だと思いますが、ディスコース!と大まかに括るのではなく、自殺したい人にはいろいろなnarrativeが必要、など具体的で細かいラベリングをするべきだなと感じました。

・エンゲージ
 大会までの過程でエンゲージできてないエンゲージできてないと言われすぎてもはや「エンゲージってなんだ…?」という状態になっていましたが、個人的にたどり着いたのは相手のベストケースを上回ろうということでした。まあ当たり前だろというツッコミは置いておきます。リバッタルといっても、細かいリバッタルは相手がどんな論をどう言うかにもよるしプレパであまり考えられないなと思っていたのですが、相手を最大限assumeしたケースがどのようであるかというのはプレパの中でもイメージできるし、そこをどう上回るかというのはいわゆる勝ち筋にも関わってくるところだと思いました。まずはWhat their best/worst case looks like? What our best/worst case looks like? という大まかなところのコンパリをするよう心掛けました。
 これが比較的できたと思ったラウンドはR2R3で、特にR2では、あらかじめどう相手を上回るか考えていたおかげで、DPMの時点で比較的クリアなエンゲージができた気がして、ジャッジにもそれが伝わっていたようで嬉しかったです。

GF
ラウンドごとの感想は書かないといいつつも決勝戦については印象深いラウンドだったので書きます。
個人的なことになってしまうのですが、自分は決勝戦が好きではありませんでした。高校の時から、アカデミックの全国大会でもHPDUでも(結果としては勝ったもののひどいスピーチした)、大学に入っても、銀杏杯でもすばるカップでも、常に決勝でテンパっては失敗してを繰り返してきました。
「決勝には魔物が潜んでいる」という言葉は嫌いです。本当に魔物が潜んでいるならいつも予想外の結果が出るはずですが、先輩たちや海外のディベータ―などを見ていても、本当に実力のある人は、GFで多くのオーディエンスがいるなかで難しいモーションが出ても安定したパフォーマンスで結果を残していきます。決勝でやばいスピーチをしてしまうというのは、決勝の特有の雰囲気の中でも冷静に考え喋ることができるだけの確立した実力がないというだけなので、「まあGFだからね」というだけで済ますことは許されないなと感じます。
 そのようなわけで、自分と、ディベートの大会のGFはずっと因縁の深い仲でした。しかし、今回のGFの前は不思議なくらい落ち着いていました。単純に疲れていたか、また相手は愛花だし銀杏杯みたいにどうせ負けるんだろうなあという諦めがあったのか、今度のGFは結果は気にせずとにかく悔いのないスピーチをしようという意気込みがあったからかよく分かりませんが、なぜかとてもスン…としていました。
 そして論題が発表されます。論題はTH opposes organized religionでサイドはoppositionでした。個人的にはなんとなくgovernmentのほうがよかったので「オポ?????????」となっていましたが、具体的にorganized religionにはどういうベネフィットがあるだろう…と落ち着いてプレパを進め、試合に臨みました。
 結果は勝ちでしたが、4-3スプリットということで、ジャッジが違ったら負けていた試合だったのかなあなんて思いました。しかしその結果よりも、GFでちゃんとスピーチができたということが嬉しかったです。いつもただ「人多い人多い人多い、何も思いついてないよあっあっあっあっ」となるだけのGFで普通のスピーチができたということが嬉しかったです。もちろん満足のいくスピーチでもよいスピーチでもなかったけれど、普通のラウンド並みのスピーチができたことが自分にとっては大きかったです。ハードル低っっっという感じですが、1年生大会のGFでここまで思ってしまうほどGF嫌だったんだなあと思いました。GFで自分の中ではいつもと違うことができたので、たぶん結果が準優勝でも悔いはなかったと思います。
よく、大会の結果だけでない何かでもディベートへのモチベーションを見つけられるとよいという話を聞きます。ディベートのうまい人は、スピーチをしていて楽しいとかマターを考え付くのが楽しいとかそういうことだと思うのですが、自分はプレパ中もスピーチ中もただ必死なので、ディベート中にディベートそのものが楽しいと思えた経験はそこまで多くない気がします。それでも、100%いいマターが思いつかなくても、100%満足のいくスピーチができなくても、前にできなかった小さなことがだんだんできるようになるプロセスであったり達成感であったりを味わえるのも、ディベートの醍醐味の一つなのかなと感じた大会でした。
パートナーの川口さんも、個人3位とGFベストスピーカー、
本当におめでとうございます!


・優勝という結果をどう捉えるか
というわけで、無事優勝することができて、結果としてはよい成績を残すことができましたが、感想としては良くも悪くも1年生大会の結果であるなと感じています。
夏からこの大会に向けてしてきた努力がチーム&個人1位という目に見える結果で報われたことは素直に嬉しいです。しかし、大会で負け悔しがっているみながさらに練習を積んでくるのは明白ですし、この梅子杯に出場していない同期のディベータ―でも上手いディベータ―はうんとたくさんいます。ここでよい結果が出せたからと言って気を緩めてはすぐ抜かれます。誰がどのような結果を手にしたにせよそれはこの1年生の秋の時点のものに過ぎず、ここからが本番だと思うので、勝って兜の緒を締めよというマインドで頑張っていきたいと思います。
個人1位、本当に素晴らしいですね!


謝辞
 まずパートナーのユイに感謝したいです。秋TでブレイクはしたもののQFで負けてしまって、それからも練習は先の見えないままで進んできた大会ラッシュをとりあえずは優勝という形で終えられて本当によかったです。ずっとどうファースト改善したらいいのか分からないと悩んでいたのを近くで見ていただけに、GFの直後に先輩に褒められて泣いているユイを見ていた時は自分も嬉しかったです。自分の出す微妙なマターを信じてきてくれてありがとうございました。3位&GFベストおめでとう。
 そしてまた指導してくださった先輩方に感謝したいです。名前をあげていくと本当にキリがなくなるのでここでは挙げられませんが、自分たちのチームがこのような結果を残せたのは日頃の練習などで自分たちを見捨てずフィードバックをくださる先輩方のおかげです。もらった一つ一つのフィードバックが試合で活きているのを実感できて嬉しかったです。また、技術面だけでなく、かけてくださる激励の言葉も頼りになります。これからもよろしくお願いします。
 また、競い合って励ましあうサークル内外の同期のディベータ―たちにも感謝したいです。自分は、個人賞などを貰っても「あのスピーチしたのにいいのか?」といった感情が先行しがちなので、結果そのものよりも、一緒に頑張っていた他の人が賞をもらって喜んでいるのを見たり、「賞を取ってくれてこっちも嬉しい」などと声をかけてくれたりするほうが嬉しかったりします。モチベーションも貰えます。ありがとうございます。
 そして最後にコミの皆さんに感謝したいです。モーション、タブ、会場、大会進行、大会におけるすべてのことが運営のみなさんのおかげで可能になっていると思います。自分たちはこうしてただ大会に参加していくなかで、voluntary incentiveでここまでのことをやってくださるのは本当にありがたい限りです。改めてありがとうございました。

 この経験を糧にこれからも頑張っていきたいと思います。
良い写真ですね〜〜〜!本当におめでとうございます!!!


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BP Novice Westに際して〜長田さんからの寄稿文〜

こんにちは。大会ラッシュと卒論執筆作業で疲労困憊の木對です。

本日は、BP Novice Westで TDを務めてくださった長田さんから寄稿文をいただきました!

最近はディベーターやジャッジの方々から寄稿文をいただく機会が多かったのですが、やはり大会を開催できるのはコミとして大会を支えてくださっている方々がいらっしゃるからだと思います。

長田さんは楽だった〜とおっしゃっていますが、その言葉の裏には大変な努力が隠されていると思います。

運営お疲れ様でした、そしてありがとうございます!

ではでは、長田さんの寄稿文をお楽しみください。

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この度BP Novice West2018 でTDを務めさせていただきました神戸大学3回生の長田啓輔です。
ブログを頼まれてから気がつけば1ヶ月半ぐらい経ってしまいました。遅くなってしまい申し訳ございません。
ささやかながら感想文を書かせていただきます。

①今年のノービス大会運営に関して
紅葉杯、若葉杯などで運営に関わることにも多少慣れてきた中、今回初めてTDをやらせていただきました。TDをやろうと思った理由は、私がBP Noviceという大会がとても好きであることと、まぁ一回ぐらい大会を運営してみたいなぁと思っていたので、今回がちょうどいい機会だったからです。
そんな中で思ったことを3点ほど書きます。

1.TDは楽
本大会のTDは思っていたより楽でした。
なぜこんなに今回の業務が楽だったかというと、大会の規模がそこまで大きくないことと、他のコミのみんながとても優秀で頑張ってくれてたからだと思います。とても感謝ですね。僕がした仕事で思いつくのは、結局誰も見ないようなワークフローを作ったことと、当日OR管理と称して大画面でお笑いの動画を見たぐらいです(?)。
今回コミのメンバーが普段からよく仲良くしてもらってる優秀で面白い方ばかりでしたので、コミュニケーションも円滑でした。とても楽しかったです。

2.ブレイクアナウンスメント(以下BA)のタイミングについて
今回BAをR4が終わった後そのままORで行いました。これは結果的に良かったと思います。BAのタイミングとして
①決勝トーナメント当日の朝
②予選の夜FBで
③予選終了後ORにて
の3パターンが考えられたのですが、今回は「基本③、時間的に無理なら②でいこう」としました。

①だと、確かに大会やインステとしての一体感や盛り上がりなどはありますが、予選後ブレイクしたかどうかが気がかりで十分に眠れないし、飲み会をフルに楽しめません。あと次の朝遠方から来てブレイク落ちしてたときの、「こんなことなら高い交通費払って来るんじゃなかった…クソ…🚬」という人生やさぐれモードが結構きついです。

②は今一番メジャーなパターンですね。個人的にはこれでもいいのですが、やはりインステの名前をACが呼んでくれるのはとても嬉しいです。何事も文字より口頭で直接伝えられる方が心にきますよね。しかもFB発表にするとBAまでの時間にFBの更新をなんどもスクロールして確かめないといけないというハラハラドキドキのせいで、予選終わった後の鳥貴族の山芋鉄板ですら美味しく食べられません。どうせならブレイクの結果を知った上でやけ酒しながら愚痴るか、うまい飯をたらふく食べて次の日に備える方が良いのかなぁと思います。
今回候補に挙がらなかったので上には書きませんでしたが、ブレイクナイトをするという手段もありますね。大会の規模がそこまで大きくないためわざわざBNをするのも気が引けますし、こういう大会だと結局人数が集まらずおじゃんになることが多いイメージです。
結果的に③がすべての問題を解決してくれます。
ORでの大会の盛り上がり、その日のうまい飯の確保、良質な睡眠、すべてを兼ね備えた神プランです。
事前にスライドの型や帰宅準備をしておけば、タイマネを相当しくらない限り③でも十分にできることがわかりました。タイマネがキツキツになり会場使用期限ギリギリになってしまいTDとしてはお腹イタイイタイでしたが、これまた優秀なコミの皆様と参加者全員の迅速な動きによって救われました。カンシャカンシャです。

3.大会ラウンド生配信について
近年、尊敬してやまない関西のOBの方がしばしばyoutubeで大会の生配信を行ってくださっていますね。
今回このラウンド生配信がコミにとってもとても有益であることに気づきました。ブレイクラウンドやGFの時間はコミは何かと仕事があるものです。賞状を書いたりクロージングセレモニーの準備をしたり。クロージングムービーなどを作る大会ではメディアは割とそれにかかりっきりになりがちです。
そんな中、GHQでGFをライブビューイングしながら仕事をするなどでコミのみんなもGFの観戦を楽しめるようにすることはとても良いことだと思いました。(残念ながら今回は音声トラブルでGF前半部分は配信されなかったので、自分はORに観に行ったりお笑い動画を見たりしてました。)ラウンド生配信の設備を購入しようかなぁと思った次第です。

素晴らしい試みですね!


②改めて、ノービスはいいぞ
自分はこの大会が割と好きです。同じぐらいの実力同士のディベーターがばちばちやりあうのは見る側も戦う側もとても楽しいです。しかも、一回生同士のチームでも頑張れば2回生がいるチームに勝てちゃったりするのも良いです。とても熱いです。実力が拮抗してるからこそ真の力を発揮できるということもありますし、拮抗してるからこそ負けたくない精神がさらなる努力につながってるのかなと思います。いやぁ、のーびすは、いいぞ!

最後になりましたが、コミの皆さん、こんなTDを支えてくださりありがとうございました。とりわけたっきーさん、初めてのTD業務で右も左もわからなかった僕を助けてくださってありがとうございます。また、ディベーター、ジャッジの皆さん、円滑な大会の進行にご協力下さりありがとうございました。
長田さんの写真と見せかけて、ACの皆さんの写真です!
お疲れ様でした!


ここで終わります。失礼しました。
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2018年11月30日金曜日

Japan BPに際して〜田村さんからの寄稿文〜

こんばんは。木對です。
最近すっかり寒くなってきましたね。犬と猫の温もりがないと、夜眠れなくなりました。

さて、先日11月24日〜25日に、Japan BPというJPDU主催のBPスタイルの全国大会が開催されました。

この大会はオープン大会で、学生から社会人まで、様々な方にご参加いただきました。ありがとうございます!

また、今年度のJapan BPは海外から多くのAdjudication CoreやInvited Adjudicatorを招待し、素晴らしい功績を残した方々にジャッジしていただく機会を参加者の方々に提供することに努めました。
特にCAを引き受けていただいたLeomarさんに対する感謝の気持ちは、言葉に表せないほどです。
Leomarさんをはじめとした海外・日本国内からの参加者の皆さん、ありがとうございます。

昨年度、AndreiさんにAdjudication Coreにご参加いただいたことも、この国際化に大きく貢献しているように感じております。
昨年のJBPを開催してくださった皆さんにも、この場をお借りして感謝の意を述べさせていただきます。

また、何よりもJPDUを代表してこの大会のOrganising Committieとして活躍してくださった皆さんのおかげで、参加者一同楽しい二日間を過ごすことができました。
Convenorの浦野さんをはじめとしたコミの皆さん、ありがとうございます。

長くなってしまいましたが、そこで本大会Champion & Grand Final Best Speakerの田村さんから、寄稿文をいただきました。
田村さん、パートナーのジュリアスさん、本当に優勝おめでとうございます!!!!!!!

素晴らしい文章ですので、是非とも御覧ください!

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大会終わり直後の武蔵境で榎本さんとケンタッキー食べている時が一番今回の大会を通して直接的な快楽の量が大きかったので、最近「大会の景品がトロフィーとかじゃなくて全部寿司券とかハーゲンダッツ券だったらいいのに」と考えている田村です。エナジードリンクでも可。今回直接の先輩であるれなぴょんさん(ブレイクおめでとうございます)からの記事執筆のオファーを頂いたので、恐れ多くも冬Tについて書かせていただきます。FBでは冬T感想を英語で書いたのでここでは日本語で失礼します。注意として、特に生産性があるわけでも文学的価値があるわけでもない文章なのでこれを読むくらいだったら今回のモーションのリサーチしたほうがいいと思います。

目次
1今後の冬Tの運営に関して
2大会の感想
3謝辞


1今後の冬Tの運営に関して(国際化・スポンサー)
 今回の参加者の実体験及び口コミ等で今回の冬Tが最終的には大成功であったことは自明だと思うので国際化についてはあまり書きませんが、ジャッジ/ACの国際化やスポンサー召致など海外スタンダードに追いつく為の大きな一歩だという事は改めて明記しておきたいです(特に最近だと同じ北東アジアの韓国中国でもやっています)。運営側でもなくJPDUでもない一般参加者からの視点で恐縮ですが、来年以降のJBP開催への提案をいくつか思いついたのでこの場を借りて書かせていただきます。

(a)  参加費高騰に関して
今回の冬Tで一番話題になったのは恐らく参加費の例年との比較における高騰だと思います。一般参加者として当初は確かに「高い」と思ったのは事実です。
 ただ、蓋を開けてみればアジアでも有数の海外ジャッジ/AC10人程来てくれてモーションもジャッジの質も良く満足度の高い大会であったので、海外の小さい大会へ遠征したり、これは関東勢のみの話になってしまいますが関西へ遠征したりするよりもよっぽどコスパが良い大会だったと思います。別に特定の大会をdisる意図があるわけではないのですが、(関東勢であれば)紅葉杯・Ryosoに行くお金があるなら普通にその交通費の半分くらい払えば参加できるのでいうてそんなに参加費も大きくなかったなあと思います。私だけでなく他の参加者の反応を見る限り同様の感想を持っている人が多いので、参加費自体はICUTのように徐々に許容されていくのではないかと思います。
 一方で、やはり関西/九州/AIU勢の負担は上がってしまうので遠方補助や参加費に傾斜をつける等はJPDU大会であることを鑑みると実施したほうがいいのかなとは思います。関東開催であれば結局関東チーム(及び関東在住の参加者)が多めだとは思うので、関東在住の人間から1500/人くらいとってその分補助に回すとかは特に問題ない気がします。遠方からの社会人の参加については、invited adjとかでなければ要らないとは思いますが。
 浦野さんが仰ってた様に、一年生の参加障壁を取り除いたり貧富の差是正の為に参加費を抑えたりすることは大切だとは思うのですが、同時に一定の大会クオリティをコンスタントに保たなければいけないというジレンマがあると思います。今回コストカットの都合上海外ジャッジにAriBnBに泊まってもらったと聞いて、予選制約の中コミの方々は最善を尽くしてくださったのだなあと感謝すると同時に、ただやはり海外ジャッジのホスピタリティを保つのは翌年以降の参加モチベーションに関わるのでマストだなあと思います。
 こういった問題の抜本的解決策は、スポンサーだと思います。本来はJPDU自体がスポンサーつけられればいいのですが、前伺ったところスポンサー担当の部門が形骸化してるとのことだったので、JBP一大会レベルでのスポンサーを増やしていくことが目標になると思います。今回、恐らく初めてJPDU大会でスポンサーがついてくださり、その会社でインターンをしてる自大学の直近の先輩から遠回しにそのスポンサーの方から感想を聞いたところとても好評でディベートに興味を持っていたようだった、とのことであったので、この先徐々にそう思っていただけるスポンサーを増やしていくことが必須だなと思いました。スポンサー集めに関して全くのド素人なので恐縮ですが、2016年のTokyo NEAOのようにOB/OG等非法人の個人から募るだったり、もしくはICUTのように大会開催の半年くらい前から計画してスポンサーを増やす、の2つの方法を参考にできるのかなと思います。前者に関しては、一口1000円からとかそういうレベルでも、いろんな方々が募金してくれるのでは、と思います。元JPDU役員だったとか、もうディベートはアクティブではないが自大学には愛着がある、という人は意外と少なくないのではと思います。

(b)  大会準備について
 今回、国際化やスポンサー獲得が初の試みであった、という事でかなりコミの方に負担が集中してしまったと思われます(特にTDの浦野さんは死にそうになってました)。会場確保、AC決定、IA召致、IAの宿泊や接待の準備、スポンサー獲得の交渉など大量の業務を短期間でやらざるを得なかった結果色々と凄まじい労働環境であったことは想像に難くないです。ここで、前述したICUTの準備方法や、こちらはよく内情を存じ上げないのですがQDOの準備方法から学べる事があるのではないかな、と思います。端的に言えば、「組織全体で長期的に準備をする」ということです。例えばですが、夏休み前からTDとか各役職を決めて、各役職の人は冬Tまでの大会でも経験を積むとか、コミの資料というかやる事のフローチャート等の共有を徹底するとか。夏休み期間等にスポンサー担当は動き始めるとか。
というのも、今回のコミの働きはとても素晴らしいものであったなあと思うと同時に来年以降同じパフォーマンスを保てるのだろうか?という懸念があるからです。特に海外とのコネや海外ジャッジとのコミュニケーションに関して浦野さんがかなり重要な役割を果たしていたとのことでしたので、そういう人材をJBPのコミとして事前に確保しておくか、組織としてノウハウを継承して教育することが必須であるなと思いました。海外とのコネ等に関してはコミでなくても海外とのコネがある人を巻き込んで協力を仰ぐのが特に必要かなと思います。某ABP DCAだったり某QDO CAだったり、経験も豊富な人がいると思うので、所謂「Adviser」的な人を置くのはいいかなと思います(名前が知られている人がAdviserにいれば広告効果もありますし)

つらつらと書かせていただきましたが、まとめると「スポンサーをこれから増やしていきたいですね」「クオリティ保つために人的資源を確保したいですね」という感じです。偉そうな感じで恐縮ですが、今回のコミの方の働きぶりに不満という意味では決してありませんのでご了承ください。むしろ色々と新しい取り組みをこんな短い間の中で実現してくださり本当にありがとうございました。


2大会の感想
 国際化等についてはFBでも上記でも述べたので、ラウンドで思ったことやラウンド間で思ったことを適当に書いていこうかなと思います。生産的な文章になる予定はないので思うが儘に書きます。
 全体としては、喋るのが早すぎる、というフィードバックを各ジャッジからもらったのでいい加減どうにかしようと思いました。アジアのトップも結構喋るの早くない?と思ってたのですが、録音を聴いたら自分でも何言ってるかわからなかったラウンドがあったので悲しくなりました。多分アクセントに慣れてるかとかそういう複合的要因があるので一概には言えませんが、取りあえず流石に次の大会ではゆっくり喋ろうかと思います。疲れるし。
ラウンドで印象に残ったのはSFGFです。SFは、モーションがTH opposes free movement of persons in Africaでちょうど移民と民族紛争について大量にリサーチしていたので、具体例や数字を出せたので知識って大切だなあと改めて実感しました。某一橋のOBで地上で最も頭のいい人間の一人に分類されるであろうジャッジがスピーチ中ずっと頷いてくれたので嬉しかったです。あと23位が3-2スプリットだったりと競ってたのに対して、私たちは5人ジャッジunanimousでクリア1位だったと聞いて、純粋な勝利の喜びは優勝自体よりかなり嬉しかったです。
 GFは、OG引いた時点でもう帰りたかったのですが、モーション発表直前でレオマールがGFモーションのsensitivityについて話していて滅茶苦茶ラディカルなモーションだったらモラハイ取れなくて社会体にも死ぬしGFも死ぬなと戦々恐々でした。蓋をあければ、「やればよいのでは?」という感じのモーションだったのでOGであったことに感謝しましたが、「やればよいのでは?」という思考のせいで相手の話への反論やpreemptionが出来なかったのは、結果的に勝ったからいいものの、ディベート技術的には大きな問題だったなあと反省しています。
大会後、色んな観客の友人や、GFのジャッジ等がスピーチを褒めてくださったのですが正直色々と複雑な心境でした。というのもGFのスピーチは論理的でもなければ構造もなかったし、ただemotional appealしていただけだったというのが自分の所感だったからです。個人的には私はマター重視なのでそれ以外の部分を褒められたのはまあ嬉しいし自分のスタイルを見直す機会にはなるとは思うのですが、なんだかなあという感じです。今まで見てきた感動的なスピーチ(たとえばWUDC 2010 MG)とかは分析もたくさんあるし、マナー等も数倍いいし、という事で中途半端なスピーチをGFでしてしまい申し訳なかったなと思います。 
個人的にもっと後悔しているのが、そもそもGFモーションの背景知識を、日本のモーションなのにほぼ知らなかったことです。生まれも育ちも日本なのに自国が犯した罪について知らないのはepistemological responsibilityの不履行であり、GFで喋る権利などなかったと思います。「イラストや、感情的なスピーチがとてもよかった」と言ってもらえることが多かったのですが、すいません本当は何も知らないのです。この間読んだ伊藤計劃の本や、暴力表現が得意なイラストレーター・小説家から戦争強姦の描写を多少拝借してスピーチをするくらいには無知でした。特にSFは知識が誰よりもあると自負してスピーチしたし細かい数字まで全部知っていたくらいだったのにGFで自分の無知さを付けつけられたので、大会終わった直後は若干虚無で、打ち上げの居酒屋で一人でwikiとか読んでました。
かつ、「日本の政治」や「日本のフェミニズム」についてジャッジの大半が背景知識がないという事を忘れていたので、「当然」と無意識に思ってしまい説明しなかったのも配慮が足りなかったなと思いました。
 2016年から3回目の出場であり、めでたく優勝できた今大会ですが、マナー・知識について色々新しい意識体験が色々あり、反省・学びの機会だったなあと思います。


3謝辞
 まずは忙しい中大沢杯に引き続き組んでくれたジュリアスに感謝したいです。どっちの大会も優勝したのにジュリアスが毎回個人賞に入ってないのはプレパとかにおいて私がジュリアスをフルに活かすことが出来なった未熟さの証左だな、と反省するばかりです。いい意味でも悪い意味でも性格とかディベートの思考法が似ているのでとても組みやすかったです。また組みましょう。
 次に、繰り返しになりますが運営の皆さん本当にありがとうございました。是非休むなり打ち上げいくなどして回復してください。
 
 まだまだこれからも大会があるので、私含め全員が次の大会ひいては来年のJBPに活かせる何かを得たことを願っています。
素晴らしい写真ですね〜〜!(左端はMotokiさんです)
本当におめでとうございます!

 〜〜〜〜〜
Organising Committee
Convenor : Mas Urano (Waseda)
Deputy Convenor : Subaru Arakane (ICU)
Communications Director : Tamaki Asao (Gakushuin)
Financial Director : Mizuki Ikeda (Keio)
Tournament Coordinator : Ryohei Shioda (Keio), Kosuke Shoji (Hit-U)
Media Director : Yoko Fujii (Keio)
Tabulation Director: Yuki Kobayashi (Sophia)
Tabulation Team: Ayane Takeuchi (Wase)

Adjudication Core
CA: Leomar Doctolero DCA: Motoki Luxmiwattana, Poke Yu, Senran Tao, Amrit Agastia
Thank you so much!

2018年10月29日月曜日

BP Novice Eastに際して〜有元さんからの寄稿文〜

こんにちは。広報の木對です。

10月初旬に行われたBP Novice Eastに際して、JPDU代表の有元さんから寄稿文をいただきました。

優勝、Best Speakerという快挙、本当におめでとうございます!

例年は一年生と二年生のペア(または一年生同士のペア)が優勝をかけて争う大会だったBP Noviceですが、今年は一年生と二年生以上の大学生/大学院生のペアが出場するPro-Am大会として生まれ変わりました。

今年はJPDUとして、様々な改革を行おうと試行錯誤しております。

そんなJPDUを引っ張ってくださっている有元さんは、本当に素晴らしい方ですね!!!

ということで、ブログの中身もみなさん必見となっております!
大会に参加された方もそうでない方も、是非是非お楽しみください!!!!!


〜〜〜〜〜
はじめに
こんにちは、UTDS4年の有元万結です。実は高校同期である木對さんから、JPDUブログへの寄稿文のお話をいただき、大変光栄です。BP Novice Eastでは、UTDS一年の松村広大くんと組みました。この記事では大会前の準備、大会中、そして全体を終えた感想という順番で書かせていただきます。
良いチーム写真ですね〜〜〜〜〜〜〜!



1. 大会前の準備
  チームが決まったのが秋Tの少し前でノービスは10月の初旬だったため、練習をする期間は特別長くありませんでした。通常の駒場での練習を2ラウンド、前日のJPDU練習会で2ラウンド、またプレパ練習を何回かして、本番に臨みました。最初の方のラウンドでは、そもそもどっちがどのポジションをやるか、どうプレパをするか、ラウンド中にどうアーギュメントを共有するかなど、コミュニケーションが少し難しかったように感じます。
  また、今回のノービスではモーションの課題記事があったので、それをそれぞれ読むとともに、それぞれの記事から出されそうなモーションを考える練習をしました。どこから始めればいいかわからないということがよく指摘されるIRですが、個人的にはこのようにリサーチするといいかなと思います。
1 学校の授業(例えば私の大学だと、現代中国の政治、現代アメリカ政治、ヨーロッパ政治史、ラテンアメリカ政治などの講義が開催されています。)授業は、体系的に、かつ効率的に政治について学べるいい機会だと思うのでぜひ通ってみてください。同じ路線で教科書も結構いいと思います。IRの教科書というよりは、歴史の教科書、近代史の教科書をバーっと読むといいですね。
2 日々のニュース:これは日本のヤフーニュースでもないより全然いいです。最初は体力つけることが大事なので、日本語の新聞でも読みやすいやつを読む練習をするといいかなと思います。習慣がついてきた方は、続けられる範囲でForeign Affairs, Foreign Policy, the Diplomat, the Economistなどを読むといいかなと思います。普通の新聞よりもう少し深い分析がある雑誌です。英語読むのが得意な方は、BBC, the Guardian, New York Times, Slate, the Atlantic, New Yorkerなどを、海外ディベーターは読んでいる印象なので、ぜひ当たってみてください。
3 モーションベースのリサーチ:そもそもこれって何?という感じでウィキペディアを読むことが最初です。(英語版のウィキは大変オススメです。)ただ、ウィキペディアだと情報過多に陥りやすいので、よくBBCに本当に概略的にまとまっていることがあるのでそういうのも当たってみてください。
4 追加で:Youtube のcaspian reportめちゃオススメです。わかりやすいですし分析もしっかりしていると思います。こんな感じで好きなものを見つけて持続的にして行くのが大事だと思います。
  ただ、少し注釈として加えたいのは、IRはリサーチしすぎても勝てない、ということです。情報が多いことより、きちんとハーム?ベネフィット?が大事に見えることがIRで勝つのに一番大事だし、それをすることがIRは情報がありすぎるため非常に難しいと思います。なのでリサーチは大事ですが、end all be all solutionではないことに注意していきたいですね(自戒の意も込めて)。


大会
ここではラウンドの様子の共有より、ノービスのACの趣旨に合わせ、使えそうな記事を貼り付けていきたいと思います。
ラウンド① (CO)
THW not give medical treatment to patients of attempted suicide
概論:
https://ja.wikipedia.org/wiki/自殺#リスクファクター
Government:
https://ja.wikipedia.org/wiki/蘇生措置拒否
https://ja.wikipedia.org/wiki/尊厳死
https://ja.wikipedia.org/wiki/自己決定権
(どっちでも使える) https://www.nytimes.com/2016/11/08/well/live/after-a-suicide-attempt-the-risk-of-another-try.html
Opposition:
https://www.businessinsider.com/many-suicides-are-based-on-an-impulsive-decision-2014-8
https://www.psychologytoday.com/us/blog/out-the-darkness/201109/the-jumpers
https://www.theatlantic.com/magazine/archive/2017/09/has-the-smartphone-destroyed-a-generation/534198/
ラウンド② (OG)
(長いインフォスライドの後)THR the China Vatican deal on the appointment of bishops
https://ja.wikipedia.org/wiki/中国の宗教#中華人民共和国
https://ja.wikipedia.org/wiki/中国のキリスト教
https://www.reuters.com/article/us-china-vatican-pope-deal/vatican-deal-with-beijing-leaves-some-key-questions-unresolved-idUSKCN1MA0D6
Government:
https://www.sankei.com/premium/news/180926/prm1809260012-n1.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35780360W8A920C1FF1000/
https://thediplomat.com/2018/09/what-the-china-vatican-deal-means-for-taiwan/
Opposition:
https://www.sankei.com/world/news/180925/wor1809250015-n1.html
https://www.ncronline.org/news/opinion/vaticans-deal-china


ラウンド③ (CG)
THBT liberal democracies should actively combat the rise of right wing populism
https://ja.wikipedia.org/wiki/右翼ポピュリズム
https://ja.wikipedia.org/wiki/右派ポピュリズムの概要
(なお同じきじの英語版の方がわかりやすいし正確だと思います。)
http://nottspolitics.org/2017/10/31/populist-and-extreme-parties-to-ban-or-not-to-ban/
https://www.nytimes.com/interactive/2016/world/europe/europe-far-right-political-parties-listy.html

Government:
https://www.theatlantic.com/magazine/archive/2018/10/poland-polarization/568324/
https://www.vox.com/policy-and-politics/2018/9/13/17823488/hungary-democracy-authoritarianism-trump

Opposition:
https://www.theguardian.com/commentisfree/2011/may/12/fight-xenophobic-populists-need-free-speech
https://www.theguardian.com/books/2018/may/23/thomas-frank-trump-populism-books
(正当性がある、という観点では)

ラウンド④ (OO)
THBT the feminist movement should seek a ban on contents that sexually objectify women
https://en.wikipedia.org/wiki/Sexual_objectification
https://en.wikipedia.org/wiki/Male_gaze
https://plato.stanford.edu/entries/feminism-objectification/
https://en.wikipedia.org/wiki/Feminist_views_on_pornography
https://www.theatlantic.com/national/archive/2010/03/pros-and-cons-of-porn/346134/

Government:
https://www.washingtonpost.com/news/in-theory/wp/2016/05/24/the-case-for-banning-pornography/?noredirect=on&utm_term=.09a7d02206d3
https://www.theguardian.com/commentisfree/2014/oct/24/pornography-world-anti-porn-feminist-censorship-misogyny

Opposition:
https://qz.com/india/1290332/india-should-legalise-porn-argues-richa-kaul-padte-author-of-cybersexy/
もし参考になれば幸いです。特にStanford のPhilosophyは非常に使えるので、ぜひ他の記事も読むといいと思います。

ラウンド全て終了後
  最初の3ラウンドはなんとか一位を取ることができましたが、最後のラウンドは私がケースを失敗してCOに抜かれてしまったので、少ししょんぼりしながらクロージングセレモニーに向かいました。クロージングセレモニーで、自分が表彰されたのはもちろんなのですが、何より組んでくれた松村くんがルーキースピーカーに入ったことが一番嬉しかったです。先輩としての任が少し果たせたのかな、とお思いました。組んでくれてありがとう、そしてこれからも頑張ってください。
松村さん、一年生ながらに素晴らしいスピーチをなさっていました!
本当におめでとうございます!


終わりに
  今年のBPノービスは形式をプロアムに変えて、二年生以上の先輩も出場できるようにしました。同時に、なるべく多くの先輩が出場できるように、従来二日間であった大会を1日に変更しました。
  このような変更をした理由としては、一年生と一緒に出場できるBP経験の豊富な先輩の母数を増やしたかったからです。私が二年生の時にBPノービスに出場した際、自分はまだまともにBPが理解できていない中で、どうやったら後輩に教えられるのか、非常に悩みました。また、例年、先輩の数が足りず先輩と一緒に出場できない一年生がどうしても出てしまいます。母数を増やせばこの問題もある程度解消できるのではないかと思いました。
  結果的には、二日間大会の方がラウンドの数も増やせてよかったとは思いますが、3・4年生の出場を認めるという観点では来年以降もこの形式をとっていいのではないかと思いました。当日聞いた声の中で印象的だったのは、3・4年生がディベートできるようになったので2年生がOBOGとともにジャッジに入ることができ、なかなか通常だと身につけづらいBPジャッジのやり方について学べた、ということでした。BPスタイルは非常に難しいとは思いますが、この形式だと効果的に、ジャッジの能力もディベーターとしての能力もディベートコミュニティとして育ていけるのではないかと思います。
  これを可能にしてくださった、TDの小池くんはじめコミの皆様、また浦野くんはじめACの皆様に大変感謝いたします。ありがとうございました。
JPDU代表はさすがですね〜〜〜〜!
本当に尊敬しています。
これからも日本のディベート界を引っ張って行ってください!

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2018年10月26日金曜日

大沢杯に際して〜Luxmiwattanaさんからの寄稿文〜

こんにちは、広報の木對です。

実は先日、ICUDS主催の大沢杯という、コスプレをしながらディベートをするという大会に出場してきました。

皆さん面白いコスプレをなさっていて、本当に楽しかったです!

そこで今回は、Best Adjudicator Awardを獲得されたMotoki Luxmiwattanaさんに寄稿文を依頼しました!

ジャッジングについて、とても大切なアドバイスが載っているので、是非皆さんじっくり読んでみてください。

それではMotokiさんの寄稿文です。

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Hi everyone, I am Motoki Luxmiwattana from Thailand.  While I am currently a Research Student in Tokyo University (basically a limbo state before getting into the actual postgrad course), for those of you who know (or are old enough?), I used to be in Chulalongkorn University.  In any case, I was asked to write something up as the dude who got the Best Adjprize in Osawa Cup 2018so here I am.  I hope this piece will be potentially useful, or at the very least, not a waste of time for you!

To Begin With, Let’s Talk About Osawa Cup
You guys may not know this, but Osawa Cup – a.k.a. the infamous Cosplay Tournament – has a bit of name value in circuits outside of Japan.  We have seen pictures of Japanese debaters dressing up  from bed sheet ghosts to Darth Vader himself – and giving speeches on the podium.  This time, I had the chance to see it up close – and bloody hell, I was dumbfounded.  YOU GUYS ARE WAY TOO SERIOUS ABOUT DRESSING UP. (褒め言葉です)  In one round, I saw tetris blocks (yes you read that right, for any foreign debater reading this) giving speeches for Christ’s sake.  
And you see, I think this entire concept behind the tournament is amazing.  I think someone said something similar in the closing ceremony  it is about creating a venue where debating is fun, not just because the activity itself is fun, but also because the people who are gathered here are interesting human beings with whom you may have common interests and hobbies.  Someone dressing up as the Joker (I think therewas both the Heath Ledger-style and Jared Leto-style in the tournament) could open up some conversations about the DC universe and the filmmaking skill of Christopher Nolan.  Someone dressing up as Lelouch and C.C. from Code Geasscould open up conversations about your favorite anime.  (My favorite is still the Saint Young Men team, by the way.
The possibility is endless, but the point, I think, is finding that “fun” thing about other debaters that may or may not have to do with debate.  When I look back to my undergrad years(which is a while, lol), I realized that was also one big reason why I spent time going to international tournaments:  because the people there are generally fun to hang around!  OsawaCup, with its interesting, somewhat peculiar Japanese twist, seems to embody that “fun factor” of debate tournaments.  What I am trying to say here is this:  debaters of the world, socialize!  …Okay, may be that was too brazenly Marxist in its tone, but you get the idea.
Motoki-san is so serious while judging, 
though there are funny cosplaying debaters. 


On Judging
So I was lucky enough to receive the Best Adjudicator prize.  Allow me, from this position of likely short-lived, temporary status of power and authority (insert evil laughter), to discuss what I try to do in my adjudication and feedbacks.  These are not really tips or techniques – they are more of my personal ethics/style in adjudication. 

1) Care about the process:  specifically, the analytical process the speaker is going through in order to explain their point.  Many arguments in debate tend to have similar premise with similar conclusions – the “cookie cutter” or “canned” versions of the arguments, so to speak.  But that is not a reason to assume the nature and specificity of the analysis just because they are using the tagline you have heard somewhere else.  Someone might be experimenting on new arguments, while someone else might simply not know the canned version of analysis.  In either case, it is the “duty” of the adjudicator to track that thought process, and assess the persuasiveness of the speech based on that.  
This is part of the reason why, if you have heard my adjudication/feedback at some point, you might have heard me trying to quote what the debater said.  I feel it is important for the adjudicator to not only “take into account” the unique twists and turns the round took, but also make sure that the debaters are aware how that uniqueness affected the way the adjudicator thinks.  This does not mean unique arguments are automatically better – on the contrary, it could be less persuasive.  In either case, it is important to comment on those specific analysis so that the debaters can A) properly assess the adjudicator and B) improve with those creativity they may have even further, not just falling back to the “canned” version of how that argument “should” be run.

2) Care about explaining yourself:  related to the previous point, we as adjudicators owe it to the debaters to explain why we decided to “take (取る)” certain points and did not in some other cases.  Explain the source of doubt you had to certain arguments – was it intuitively strange?  Was it being attacked by some other team?  Was it an incomplete argument that had a gap?  Was it something you understood and was convinced that the statement is true, but they did not explain how that links back to the round?  Conversely, if you felt certain arguments were convincing, what were the analysis that was said that convinced you?  These are questions that can only be answered through the way the round unfolded – hence the relation to the first point of caring about the specific process of thought presented in the round.  
Sometimes, as adjudicators, we have that nagging feeling something just does not sound right.  If the reason that is happening is because of my own bias, what I would do is to firstly shut out that bias as much as possible.  But also importantly, sometimes the only way you can resolve the situation is through relying on such bias – if that is the case, explain why that had to come in to the round (often times, it is because debaters are making claim against counterclaims that do not properly clash, and leave you to “pick one,” so to speak).
Make no mistake, the adjudicator stepping in to the debate is highly problematic.  It is just that sometimes it is unavoidable (this in itself is a controversial statement, by the way).  The point is, be aware of what you are doing – and explain that thought process to the debaters.

3) Care about timing, a.k.a. “dynamics”:  specifically, the question of “when was that said?”  The hypothetical situation is this:  the Member of Opposition did not do that well, but laid out the arguments.  The Government Whip responds to those lackluster version of Closing Opposition case, which makes you feel “ah, they have done enough.”  Then the Opposition Whip comes in to re-package, and really make all the arguments that MO said sound very, very unique and impactful.  What will you do?
To be honest, I do not think there is an automatic answer to this (like many other things in debate, hahaha).  What I want to emphasize here is to also consider the “timing” that certain arguments, responses, POIs, etc. were brought up – because those often SHOULD affect the way the adjudicator see the round.  After the round, the adjudicator is in the position of having a “God’s view” when they look through the notes, assessing individual points.  We see how certain argument from LO interacts with MG and vice versa – but were those “interactions” something that happened in the round?  In other words, what was the “timing” that the interaction happened, and how “conscious” were the debaters of those interaction?
This may sound trivial, but it is something I try to pay attention to.  I personally feel that it is the best way to “reflect” what actually happened between the 8 (or 6, depending on the format) individuals who spent an hour discussing an issue.  This obviously is not the most correct way to adjudicate rounds, and might even be a double-edged sword – it might make you over-penalize or over-credit a team based your perception that “they were not conscious” in the worst case – so do take this with a grain of salt.  From my experience, though, it has been somewhat useful in the course of my adjudication, so I will just throw it out there.

In Conclusion
This is getting a bit too long, so I will wrap things up.  The points I discussed earlier are not “strategy” or “techniques” –these imply a method that makes you succeed/improve in the competition – they are not meant to be that preachy.  Instead, they are things that I want to pay attention to because certain adjudications I have been inspired by (even when they gave me the loss) seemed to have these features.  They did not simply justify why I lost – they told me how, and when I was winning or losing.  Those are things I strive to emulate in my adjudications – it is just as simple as that.
Also, I am open to cosplay suggestions for next year’s OsawaCup, in case for some random devilish reason I become interested in dressing up.  Nothing too weird, please. :)
Congratulations on the Best adj Award!
Looking forward to seeing your amazing cosplay next year.

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