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2020年5月23日土曜日

「JUDC振り返り 『コミ(TD)は楽しいぞ』」 Japanise Universities Debating Championship に際して〜TD光永さんからの寄稿文〜


 寒暖差の激しい日々に、我が家でも猫らがこたつに篭り続けていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。広報の村田です。

今回は初めてオンラインで行われた大会であるJapanese Universities Debating Championship (JUDC) について、TDの光永さんに書いていただきました。
普段大変さばかりが注目されているコミの仕事について、その楽しさや魅力が詳しくかつ読みやすい語り口で書かれています。コミの仕事に興味を持つこと間違いなしです。

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 こんにちは!!Kansai Debate Community会長の光永隼也です!
 ちょっと前に行われたオンラインディベート大会のJapanise Universities Debating Championship の感想的なのを書かせて頂きたいと思います♪
 普段なら結構こういうのは面白さ重視でフザけて書いちゃうのですが、今回はJPDU様からの正式な依頼があったということで真面目ポイント多めで書いていくことを心がけてパソコンの前に座っております。
 パソコンの前に座って三時間ぐらいたった今、ちょうど何かしらユニークなことが書けそうな気がしてきましたのでタイピングを始めていきます。
 結論を先に持ってくると、『コミは楽しいかもしれへんよ』です。近年、僕の知る限りだとコミの負担問題とか大会参加者のマナーが良くないかもしれへん問題とかが巷で噂になっていると思うのですが、そこの問題はしっかり受け止めて議論を続けていくという前提で、たまにはポジティブなことを語る人がいてもいいんじゃないかということでポジティブという概念から生まれたという説がある(社会契約説すらも所詮、説説。)僕が語りますね。
 3点ぐらい楽しかったポイントを挙げていきたい。
 ①友達増えたかも
 ディベーターしてる時は、周りの人たちは大体敵ですけど(この考え方僕だけかな?(笑)) コミしてる時は大体仲間なので人と仲良くなりやすいかなと思います!
大会の方針決めたり、ちょくちょく事務連絡をするときに(実はほとんど優秀なVTD達にやってもらってたんやけど)コミュニケーションをとるから親近感が湧いてきてきてオンライン練習会とかで会ったときに『うおーーー、最強のCDの後田くんだー!!』ってなる感じ。他大学で全然学年とかが違うくても同じ大会の運営に入っていれば仲間意識も芽生えるし会話もするし楽しいよね。
 で、友達増えると色んな所に顔出しやすくなるし、大会も行きたくなるし、何かしらのお願い(レクチャーの依頼とかACとか)もしやすくなるし良いこと尽くしな気がしますね。
 一つ悔いがあるとするのであれば、今回オンライン大会だったから友達になるチャンスがオフライン大会よりは薄かったのかなっていうところです。オフラインであれば飲み会とか行けたのにもったいない!!
 ②周りの人たちの素晴らしさに気付けた
 そもそも、色んな依頼を快く受け入れてくれたACやコミの皆さんの優しさだったり、仕事をガンガンこなしていく能力の高さだったり感銘を受けまくりました。あと、運営側だけじゃなくて大会の参加者の方々の素晴らしさにも気付けたかなと思います!!正直、『コミをすること=めちゃくちゃ批判されるし、変なクレームもくるし、だいぶメンタルやられるんだろうなー、まあ僕の両親はポジティブの概念やから大丈夫かー』ぐらいのメンタルでTDのお誘いが来た時は引き受けたのですが、実際に大会が終わってアンケートをとらせていただいてそれを見返す限り、ポシティブな感想を多く頂いて今後の大会の改善点等も優しさに包まれた言い方がされていて良い意味でビックリしました。よく話題になっているような理不尽な要求だったり批判というのが来るのかなーとビビッていたのですが、今回の大会に関しては優しさ溢れる参加者の方が多くて感動です。ちょっと個人的な信条になるのですが『意見や批判は優しさに包んでもしっかり出来る』ということが人類にとって大切なのかなと思っております。たまにやけに辛辣なRFDだったり、逆にジャッジへの質問やったりSNSでの批判を見たり聞いたりするのですが、あと5mmだけ優しさをトッピングしてください。ディベートは上手くなりたいしコミュニティーとか大会の運営も改善していきたいんですけど、多分ですけど、みんな傷つけられたくないのかなと思いますので(しかもディベートっていう競技自体明確に勝ち負けがついて悲しくなることが多くなるし)丁寧なコミュニケーションをとりましょう。今大会は、参加者からコミに対するコミュニケーションという点では優しさ満点だったと思いますので、この調子でいけば人類の未来は明るいです。笑顔笑顔。
 ③達成感大きめ
 上記の2点が主な理由になるのですが、基本的に理由は3個ぐらい付けるように頑張ってるし、もう先に3点楽しかったポイントがあるって言っちゃったのでオマケで達成感について触れようと思います。
 一つの大会を運営してそれを終わらせるというのがシンプルに達成感がすごかったです。クロージングセレモニーでTDアドレスをして盛大にスベった(Can’t hearの嵐)後、胃が痛くなるぐらいの達成感でした!! 感覚としては、学園祭とかでクラスの出し物をいい感じに終わらせた的な感じですね!ディベーターをしていると大会の結果とかに結構達成感的なのをコントロールされて辛みが大きいことがよくあるのですが、コミやACだと大会をある程度健全に運営出来ればそれで幸せなので、学園祭とかでテンションあがるタイプの人は向いているかもしれません。
 以上、3点が僕がコミ(TD)が楽しいかもしれへんって思った理由なのですが、ここまで読んで頂いた皆様だけに、なぜコミの楽しさについて触れたのかのもうちょっと真面目な理由を知っていただきたいです。
 ポシティブにイベントを企画・運営することが出来る雰囲気っていうのがコミュニティーの成長に必須なのかなと思っていますので、ネガティブな所ばかりを捉えすぎずに素晴らしさにも気付いていければよいなと思い、楽しさを強調して書かせて頂きました。
 イベントや大会があると、良い練習の機会や地域間の交流の場所になりますしその中でしっかり切磋琢磨していくのが全体のレベルの底上げや知識やテクニックのガラパゴス化を防ぐことになると思いますし、また、イベントの運営者がやらされてなあなあで適当にやっているのか、もしくはやる気満々でポジティブに運営をしているのかどうかでイベントの質も変わってくると思います。
 積極的な運営をしっかり出来る人をサポートしていくためにも、運営者に対するポジティブなイメージや周りからの優しいアドバイスは大切になってくると思いますので、皆様『優しさ5mmトッピング』を心に刻んで頂けると有り難いです。


 まとめになりますが、これから運営に携わる可能性のある皆様、多分みんな優しいアドバイスをしてくれるし、周りには頼めば仕事をガンガンしてくれる素晴らしい人も多分います、少し勇気が出なかったりするかもしれませんが、ちょっとだけ勇気振り絞って楽しいイベントを企画運営してみてください!!!何か僕がお手伝いできることがあれば全力でさせてもらいますので共にディベートコミュニティーを盛り上げていきましょう!!
 では、ここでタイピングをやめようと思います!!皆さん、今後もよろしくお願い致します!! さようなら!
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光永さん、ありがとうございました。とても優しいとポジティブに溢れた文章でした。これからもKansai Debate Communityの会長として、またディベーターやコミとしてのご活躍を期待しています。

2020年5月16日土曜日

2020年JPDU広報担当紹介


こんにちは、広報担当の村田です。遅ればせながら、今回は2020年JPDU広報を担当するメンバーを紹介させていただきたいと思います。既にいくつかの仕事を着々とこなしていて、とても頼れるメンバーとなっています。

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廣田佳紀(近畿大学)

こんにちは!この度JPDU広報担当します近畿大学4年の廣田佳紀といいます!

私は主にPDMLとJPDUのHPの管理を行います!テキパキ仕事していけるよう尽力いたしますので、何卒よろしくお願いします!

P.S.
よく大会でコミをしているので大会とかでお会いしたら気軽にお話しましょう☺️

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村田律(慶應義塾大学)

こんにちは。JPDU広報担当となりました、慶應義塾大学2年の村田律です。

自分は主にブログとSNSの管理を担当します。しっかりと貢献していきたいと思います。ブログの依頼が来た際には引き受けていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

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中村友哉(一橋大学)

こんにちは〜!今年度JPDUの広報を担当するうちの1人となりました、中村友哉です!
ホームページとJPDUブログを主に担当します〜!特にホームページは今年リニューアルする予定とのことなので、頑張ってやっていきたいです!よろしくお願いいたします!!

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岩田和子(東京理科大学)


こんにちは!JPDUの広報担当になりました、東京理科大学2年生の岩田和子です。
PDMLとTwitterを担当します!
少しでも貢献できるように頑張るのでよろしくお願いいたします!

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以上の4人で広報を担当していきたいと思います。JPDUやディベートに関わる情報をしっかり皆さんに伝えられるよう努めていきたいと思いますので、1年間よろしくお願いいたします。

2020年5月8日金曜日

JPDU spring tournament 2020 中止に際して ~TD香川さんからの寄稿文~

澄み渡る青空の向こうにはまだ雪化粧をした富士山を臨むことができますが、外出ができない今ではベランダから臨むその姿もいくぶん悲しげに見えてしまいます。みなさまいかがお過ごしでしょうか。広報の中村です。

今回は、コロナウィルスの影響で開催を断念せざるを得なかったJPDU spring tournament 2020(通称春T)について、TDの香川さんに今回の決定の背景などを書いていただきました。これまで数多くのコミ経験がある香川さんならではの視座もあり、必見です。

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 こんにちは。ほんのちょっとの間でしたが春TのTDをしていました、青山学院大学4年の香川沙也です。最近はふわっふわのティラミスになることを夢見ています。

 「大会中止になっちゃったし、ブログ寄稿回避できるのでは?!」と淡い期待を抱いていたのですが、普通に執筆をお願いされてしまったので頑張って思い出しながら書きます。


 今年の春Tはコロナウイルスの影響により開催を中止しました。ご参加を心待ちにしていただいていた皆様には心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。(地より深い土下座)
 このブログでは、中止の決定に到るまでの様子オンライン化を懸念した理由の詳細などについて、「JPDUTとして」という視点から皆様に共有させていただければと思います。(あと適当に思ったことも書きます。)

  1. TD就任経緯
  2. オフライン開催中止判断について
  3. なぜ春Tをオンライン大会化させなかったのか
  4. 感想など

  1. TD就任経緯
 3月5日、現JPDU副代表から「春TのTDどうしよう...」と連絡がきました。去年私はJPDU副代表を務めていたのですが、その際に「春TのTDは早めに決めよう!就任したばかりの次期JPDU幹部に投げてしまうと、突然指名されたTDは『会場抑えとNationals運営よろしく!(尚準備期間ほぼ無し)』みたいな鬼ヤバ展開が容易に想像できて地獄!」的なことを言ってました。ですが、結局この手でなあなあにしてしまったため、罪悪感からTDを引き受けることにしました。

 就任後、開催日まで2ヶ月を切っていたのでその日のうちに会場とタブ探しを始めました。関東の現役生を中心にタブ経験者のリクルートをしていたのですが、Nationalsなのもあり、選手として出たい人ばかりで振られっぱなしでした。某タブマスターが卒業された今「タブいない問題」がかなり深刻化していたので、東映杯に引き続きコミ公募制度を導入して「新規コミ人材の育成をしよう!」と春Tの裏テーマを決めました。JPDU代表を始めとするたくさんの人たちのお力添えもあって、良い感じに若めのコミ編成ができました。応募してくださったみなさん本当にありがとうございました。

  1. オフライン開催中止判断について
 アカデミー運営を悩ませたで賞2020の最優秀賞は、突然暴走してしまったtabbrでもなければ、モンスター参加者でもなく、コロナウイルスです。
 当初の予定では会場として予定していた成蹊大学の使用可否連絡によって、大会の延期を検討していました。しかしコミACで会議を重ねた結果、以下の懸念事項によりオフライン開催は一切中止の判断を下しました。

→「5、6月に延期説」
 ・この時期にコロナウイルスが完全に収束していることは非現実的であり、そもそも会場が見つかる保証もないので安易に延期宣言をして運営を進めるべきではない。延期しまくると、運営はその度にアプリケのやり直しを、参加者はいつになるかもわからない大会に向けて同じチームでずっと練習しなければならない、などという状況が続く恐れあり。
 ・参加することが構造的に難しい学生がそれなりの数いることが予想でき、参加者数が減ってしまった場合、本来の大会の意義を失ってしまう可能性がある。(所属大学から課外活動の中止要請が出ている団体や、医学部生など所属学部の事情がある学生、家族に医療従事者や実際に感染者がいるといった家庭の事情がある学生など。)

→「いっそのこと夏まで延期説」
 ・例年春Tは新入生へのエジュケ(若葉杯など)を行う時期よりも前に開催されているが、夏に開催するとなると新入生へのエジュケで忙しく、Asian大会へ出場する余裕がない可能性がある。
 ・後ろに控える大会への影響やBPとの兼ね合いからも春Tとしてオフライン開催をすることによる、ある程度の弊害は避けられないと予測できる。

 とまあツッコミ所がありそうなことを色々書きましたが...結局の所、一番の理由はコロナで場所が借りられなさそうなのでオフラインはやめにしようということです。参加者をこれ以上振り回すわけにもいかなかったので、オフラインについては割と早い段階で意見がまとまりました。

  1. なぜ春Tをオンライン大会化させなかったのか
 (注意:日本語を読んでもらえばわかると思いますが、オンライン大会を批判しているわけではありません。2020年4月上旬時点でJPDUTをオンライン化する際の懸念点を述べているだけということをご留意ください。私はオンライン画期的で素晴らしいと思います!!!(大声で叫びながら))

 オフラインで開催をしないとなると、次はオンライン化ついて議論しなければなりませんでした。
結論:春Tをオンライン化すると、
①JPDUTとしての大会提供価値が保証できない。②JPDUTとしてアクセス性を担保できない。③コミの負担がやばそう。
→なので、日本のオンライン大会化はいきなりJPDUTとして行うのではなく、とりあえず有志開催の大会から徐々に運営ノウハウを蓄積して、参加者にも慣れていってもらおう!!です。

1つずつ説明していきます。(なんかRFDみたいで恥ずかしいですね。笑)

 ①JPDUTとしての大会提供価値について
 国内外における大会でACやIAを選定する際に用いられるNationalsの大会実績はある程度信頼できる指標であるべきだと考えます。オンライン大会の運営ノウハウがまだ十分とは言えない状況で開催した場合、トラブルが発生してしまうことは避けられません。そんな状態でNationalsとして大会を開催することは極めて危険であると判断しました。
 (JUDCでは驚異の腕力で4R/1日回せていましたが、)予期せぬ遅延によって予選で3Rしか回せなかった場合、一騎打ちのAsian Styleではブレイクにおける運要素が多少強まってしまう恐れがあります。また、翌日に予選をずらしたとしても、ブレイクラウンドの数を減らさなければならないことや、(オンラインじゃないので一概にそうとは言えませんが)普段の大会でも2日目にブレイクチームが出席しないなどのことからも実績保証という観点において、提供できる大会の価値が例年と比べて低下してしまうと考えました。(ブレイク制を廃止し、チームプライズ制にした場合も同様です。)

 ②アクセシビリティについて
 JPDUTはJPDUに加盟する団体に可能な限りフェアである必要があると考えます。オンライン大会として開催した場合、安定したwifi環境やラウンドに取り組める静かな場所などのフェアネスや参加者のアクセシビリティが担保できない可能性があります。
 もちろん、通常のオフライン大会であっても、遠隔地の参加者は参加出来る・出来ないの格差は存在します。しかし、春・秋のどちらかは西日本開催にしていることや、(お気持ち程度ではありますが)遠方補助などで少なからず格差是正に努めようとはしています。その一方で、オンライン大会で在宅ワークをしている家族が居る実家暮らしの参加者や安定した通信環境が整っていない人たちについては、残念ながらコミから何もしてあげることはできません。これらが原因で参加機会の格差をJPDUとして生み出してしまうことは望ましいことではないと判断しました。

 ③コミの負担について
 前例が少ないとは言え、香川もコミ修行をそれなりに積んできたので腕力でオンライン大会をぶん回すことは物理的に可能です。ですが、「『気合いで回せる=大会を開催するべき』って考え方、大丈夫...?」と不安に感じました。
 オンライン化するとなれば、
 ・役職やそれぞれの仕事内容(特にTCやMDなど)も当初の予定と大きく変わってくる
 ・当日のトラブルを避けるためには、練習大会を複数回開く必要があり、その分の労力も人件費として当然考慮する必要がある
 ・Tabのジャロケを遠隔で行う難易度がちょっと高そう
 ・tabby catを使う約束だったのにvetoの関係で、タブチームは1から触ったことのないtabbrを扱う必要がある
 ・遅延時のルール決め、徹底が大変(xx分通信が途切れたら負けにするなど)
などのコミ的懸念事項が予想できます。
 コミの過剰な負担が叫ばれる中、果たしてこれらの負担は「負うべき負担である」と言い切れるのでしょうか。ましてや、春Tのコミはコミ経験の浅い人たちが多く、元々オフライン開催を前提に編成されているため、彼らにオンライン大会として運営することに同意するフェーズはどこにもありませんでした。オンライン化する場合には、運営を自由に辞退できるよう努めるつもりではいましたが、残念ながら実際に簡単にコミを抜けられるような雰囲気ではないように感じました。(本当にごめんなさい。私がもっとアットホームな雰囲気作りが出来ていればよかったのですが。。( ; _ ; ))
 このように、理論上の開催は可能ですが、4月上旬時点でのオンライン大会の運営についてはまだまだ未知数であったため、コミの負担を考慮すると積極的に開催を検討することはできませんでした。

 こんな感じで、「これが東映杯みたいな有志大会ならオンライン化したけど、JPDUTは厳しそうだなあ。開催したいけど、非常にとてもすごくマジで超絶めっちゃ怖いなあ。」と思ったので中止にしました。
 (春TCAの受け売りですが)オンライン化は、非JPDUの大会から徐々に日本ディベート界が慣れていくことができれば、それが一番理想的な形かなと思います。JUDCの運営のみなさまお疲れ様でした&ありがとうございます。

  1. 感想など
 ぎゅ!ってまとめると「めちゃ悔し〜春T開きたかったなあ。コロナぜつゆる(´・ω・`)」です。
 コミACのみなさんがそれぞれ進めてくださっていたお仕事はもちろん、TDとしては、遠征勢をコミACにこんな入れちゃっていいの?参加費的に大丈夫?の判断をしたこと、CA/DCA承認リストを色んな人に相談しながら作成したことなどなどなど。「あ〜〜あGHQで獄激辛ペヤング食べて誰かを巻き添えにしようと思ってたのにな〜〜。」と楽しみも含めた全部が水の泡になっちゃって残念な気持ちです。

 わたし1人の最終判断で、国内で最も権威のある大会の1つである春Tが無くなってしまうということのプレッシャーに1ヶ月間毎日フルボッコにされ続けていました。あんなにコミ修行を積んできたのに1人では何も決められない自分の無力さに絶望さえしました。中止後、SNS上で中止を残念に思う人たちをたくさん見て、しばらく自分を責めずにはいられませんでした。
 何度でも言いますが、個人的には大会運営は楽しくて仕方ないので開催したかったです。とてもとても。本当にとても。ですが、トラブル処理などが未知数であったオンライン大会において、まだ経験も浅かったコミが負うであろう負担について考えると中止にして良かったと思います。中止の最終判断をしたのは私なので香川のことは嫌いになっても春Tコミのことは嫌いにならないでください。(前田敦子)

 最後になりましたが、コミACのみなさま、大会運営に関してご相談に乗ってくださった方々、本当にありがとうございました。こんなにもちっぽけで頼りないTDで申し訳なかったです。みなさんがいなければ香川はぺちゃんこでぺらぺらになっていたと思うので感謝しきれません。

 さすがに腕が疲れてきたのでこの辺りで終わりたいと思います。(運動不足)
 大会・セミナー運営は最高に楽しいのでみなさんぜひ挑戦してみてください。わからないことがあれば香川は何でも助けます⁽⁽◝( ˙ ꒳ ˙ )◜⁾⁾ 
 ここまで読んでくださった方々はありがとうございます。疲れたと思うので美味しい紅茶でも飲んでくださいませ。拙い文章でほんとごめんなさいでした。。。


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ありがとうございました。いつかまたみなさんで顔を突き合わせてディベートできる日が来ることを祈念して、失礼いたします。

2020年5月6日水曜日

JPDU spring seminar 2020に際して ~TD松尾さんからの寄稿文~

こんにちは、本日は5月6日、ゴールデンウィークは例年とは完全に様変わりしてしまいましたが、それでも例年通りあっという間に過ぎてしまいました。東京の季節外れの雷鳴は、感染症対策のさらなる試練を予感させるものではありますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。広報の中村です。
今回は、JPDU spring seminar 2020(通称春セミ)についての寄稿文です。今年の情勢を鑑み、マスク着用の義務化・一部レクチャーのオンライン化など、感染症への対策を入念にして行われました。参加した身といたしましても、楽しく有意義な時間だったと振り返って思い至り、感謝の気持ちをここで述べさせていただきます。ありがとうございました。
そんな春セミ成功の立役者、TDの松尾さんに今回はブログへの寄稿をお願いいたしました。早速ではありますが、お楽しみください。

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どうもこんにちは。スクリーンの前にずっといるせいで眼と腰が痛い鰹です。鰹に腰はないとか言わないでください。
 春セミのTDを務めさせていただいたのでその経験について書きます。ちっとも提出せず、催促されたら「ああああああああごめんなさいいいいい」とだけ吠える私を辛抱強く待ってくれた村田くんありがとうございました。すいませんでした。

 私は去年の銀杏杯で初めてTDをやったのですが、今でも当時のコミには頭が上がらないほどなーんにもできないTDでした。続いてVTDになったSAD IV2でも圧倒的働かないマンと化し、そのときのコミにも足を向けて寝られない状態に。大会当日はまだ必要に応じて動けるものの、当日までの細々とした業務がわからず、それらをこなすタイミングもわからず…という感じで、今回もTDを引き受けはしたけれどもまた名目上のTDみたいになっちゃったらどうしようと不安だったわけです。
 そんな状態の鰹を救ってくれたのが当初VTDだった方でして、この方が作ってくださったワークフローがめちゃめちゃ参考になる!!すごい!!全部できてる!!この通りにやっていけばいいんだ!!!いついつまでにこれをやってあれを確認したらそのまま春セミが開ける!!!といった感じで、このワークフローとは春セミが終わるまでずっと首っぴきでした。予算案もできていました。すごい!!!!!ありがとうございます!!!!!
 ただ、無責任に感謝だけしてればいいものでもなくて、詳細なワークフローや開催数ヶ月前なのにすでにある程度完成された予算案を作るのは本当に大変だったはずなんですよね。VTDにやってもらって当たり前な仕事じゃないですし。だから、これだけやっていただいて、脱ポンコツTDのための武器を受け取ったんだから、春セミは絶対に成功させなきゃ!とモチベーションが爆上がりました。同時に、今後大会のコミをやるとなったら自分で一から作っていかないと!と思いました。いつまでも熟練のコミ職人に頼るわけにはいかないな、と。最近はディベート界全体で、一部の「コミをいつもやってくれる人たち」に強いてしまっている負担を見直そうねという機運が高まっていると思うんですが、この時にそれを初めて自覚したわけです。

 と、意気揚々とTDのおしごとを始めた私ですが、これがまあ難しいですね。コミ、見つかりません。レクチャラー、もっと見つかりません。だってみんな忙しいもんね。それに、声かけの段階ではまだ具体的な報酬のお話ができません。レクチャラーに関しては先述のワークフローのスケジュールでもギリギリまで全然決まりませんでした。しかしそんな中でも、今回集まっていただいたレクチャラーはコミ全員で「この人にディベートを教えて欲しい!」と意見が一致した方々ばかりです。全員それぞれの方法でディベートを突き詰めていて、独自のディベート観を持って日々研鑽を重ねていると思っていました。事後アンケートを見る限り、それはしっかり参加者のみなさんにも伝わったようで、コミとしては誇らしい限りです。私が教えたわけじゃないんですけど。

 だって、3日目が終わったあと数人がラウンド練開いてましたよ。エッみんな疲れてないの??「いや、学んだこと今すぐやってみたいんで!」…そうか、そんなに充実してたんだ。実践したくてたまらなくなるほどの何かを学んだんだ。
 ラウンド練をし終わった人たちも、普通に帰った人たちも、わざわざGHQに立ち寄ったりして「ありがとうございましたー!」って元気に挨拶してくれました。いやいや、ありがとうはこっちです。でも、参加者がこんなに喜んでくれたってことは、春セミは成功したって言えるかな。

 もし成功したと言えるのであれば、ひとえにコミメンバーの尽力のおかげです。今年は例年と違って宿泊にはせず海外レクチャラーも呼ばなかったので、FDが予算にいろいろな調整をしてくれました。当日もずっと領収書を書いたりコミ・レクチャラーなどの報酬を包んでたり、最後まできっちり締めてくれました。TCもとてもおいしいお弁当などの手配のみならず、レクチャラー探しやFDとの予算調整、参加者からの質問対応、いろいろな場面で活躍してくれました。会場となったお茶大の学生であるCDには大学側との連絡、備品の借用手続き、えらく気難しい警備員さんとの対応など職務外のいろいろなことを任せてしまいました。というかCD、COVID-19で上智が使えなくなることを見越して大学だけでなくいろいろな施設を調べてくれたり、不足の事態に率先して対応してくれたり、いろんなピンチを助けてくれました。VTDは当初の方も後継の方も、わからないこと不安なことは全て先回りして教えてくれて助けてくれました。MDのユーモア溢れるメンバー紹介、様々な局面でのレクアテのアドバイス、たくさんの人の活躍があってこその春セミだったんだなあと実感します。関わってくださった全ての方に、改めて感謝します。
 
 最後に、反省点をいくつか。①オンラインとオフラインの混合形式ならば同時配信、Wifi整備などを万全に。とくに三日目のelectiveで参加者のみなさんに迷惑がかかってしまったと思います。せっかくの機会なのに本当に申し訳なかったです。 ②会場の電子機器類は事前に試しておくべき。アダプターなども余裕を持って用意しておくべき。 ③酔っ払った状態でTD挨拶をしない。 ④大学側のルールを徹底。入構制限や身分証など、細かいルールをこちらが周知徹底しきれなかった部分がありました。正直「そんなん言うてへんやん!!」ってこともあったけど、それで使用許可が下りなくなるのはディベーター、特に会場のインステです。

 だらだらしたお気持ち駄文にお付き合いくださってありがとうございました。コミたのしい!と味をしめてしまった鰹はGemini CupのTDとしても頑張るので、応援よろしくお願いします。それまで、この情勢ですからみなさんどうかご自愛くださいませ。



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ありがとうございました!JPDU広報部といたしましても、皆様のご活躍を心より祈念しております。失礼いたします。

2020年4月30日木曜日

2020年度JPDU代表挨拶

こんにちは!今年度JPDUの広報担当となりました、一橋大学(Hit-U)2年の中村友哉と申します。今年度はKDSの村田律さん、東京理科大の岩田和子さん、近畿大学の廣田佳紀さんの4人体制で担当いたします。よろしくお願いいたします。

さて、今回は今年度JPDUの代表に就任されました有田瑞生さんに今年度のJPDUについての抱負・意気込みを書いていただきました。JPDUのあり方についても多く述べられているので、すべてのディベーター関係者にとって必見の内容です。

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ディベート界の皆様こんにちは。今回、2020年度JPDU代表に就任する運びとなりました、東京大学4年の有田瑞生(ありた みづき)と申します。
COVID-19が猛威をふるい、皆様の生活に大きな影響を及ぼしているだろうと存じますが、皆様がつつがなく日常生活をお送りできることを深くお祈りいたします。

今回は、就任に際し代表挨拶を書く機会をいただきましたので、少し(正しくはだいぶ)長くなりますが、私がJPDUの代表としてどのようなビジョンをもって動こうとしているかについて皆様に共有させていただければ幸いです。
また、私が今から書き記す内容をもとに、皆様が様々な意見をもち、これからのディベート界の発展のために白熱した議論を行ってくださるととても嬉しいです。

1. 代表就任に際して
まず初めに、私の代表に対する抱負を記したいと思います。この3年間、私はディベート界においてフリーライダーでした。大会運営やJPDUには積極的に関わらず、ディベートという競技をただ楽しんでいたように思います。ところが、昨年度縁あって梅子杯のACをした際、大会のコミが抱える大きな負担や、所謂中小インステが存続するための苦労などを肌で感じたとき、日本ディベート界は転換期に立ち、多くの問題を抱えているのだと気がつきました。
私は、とても恵まれた環境でディベートをしてきた人間です。UTDSという団体の中で、素晴らしい同期や後輩、先輩に囲まれ、 ディベートだけにとどまらず、多様な場面でお世話になっています。そんな居場所や、そこにいる人たちが大好きであり、私や彼らが大切に思っているディベート界の存続と発展に何かしらの形で関われたら、という思いと同時に、多くのものをディベート界から享受してきたからこそ、ディベート界に貢献する責任があるという気持ちから、代表に立候補しました。
ディベート界の現状や、皆様がどのような思いを抱えているのか、代表としてJPDUをどのように動かすべきなのかについて、お恥ずかしながら私はまだまだ無知であると思います。JPDUの役員をはじめとして、ディベート界に関わる多くの方々からのご支援や助言を得ながらこの役割を1年間全うし、次の世代へ繋いでいこうと思います。改めまして、これから1年間よろしくおねがいいたします。

2. 以降の話についての注意事項
これから、JPDUの代表として、私がどういったビジョンや目標、計画をもって【現時点で】動こうとしているかについて皆様に共有させていただきたく存じます。
ですが、これらの情報はあくまで構想段階(一部、すでに進めているものもありますが)であり、この通りにJPDUが進むことを断言するものでは決してありません。このブログを通して、皆様からの反応や意見を受けてさらに考えを深め、議会の承認を得ながら実行していきたいと思います。

3. JPDUは誰のためにあり、どういった目的のために活動するのかについて
私がJPDUにおける業務を始めて2ヶ月となりますが、JPDUの抱える2つの大きな問題は、「JPDUはどういった目的のために存在するのかが明確でないことから、JPDUとして行うべき業務とそうでない業務の精査ができず、大量の業務をギリギリの状態で遂行する限界状況に達していること」と、「JPDUは重要な業務を多数行っているにも関わらず、外部からはそれが不透明であり、JPDUの抱える責任や仕事量に見合わない権威やペイバックしか与えられない結果、JPDUは一部の人間のやりがい搾取という極めて不安定な状況を迎えていること」です。後者の解決法については 具体的施策に落ちるので、後に個別具体的に回答いたしますが、前者については、日本ディベート界が転換期を迎える中で、JPDUの意義を改めて問い直す必要があると思います。
JPDUは、その目的によっては、大会運営や練習会などをそもそもしなくても良いのだと思います。例えば、JPDUを小さな政府のように、基本的には全て各インステに任せ、JPDUは利害調整だけする機関にするのであれば、上記の役割は必要ないですよね。一方で、JPDUを大きな政府のように捉え、ディベート界の成長に大きく貢献することが望まれるのであれば、それだけJPDUには大きな権限が与えられないと、組織の目的を達成することはできません。
このように、JPDUの存在意義を問うことは、JPDUの各業務を見直し、JPDUが役割を全うするために必要な権限と、それを確保するために皆さんが行わなくてはならない義務を明確にします。

このオープンクエスチョンはJPDUの指針となるものですから、当然、私一人で決めるべきものではなく、議会でこれから議論を重ねるつもりです。ですが、現時点で私が思うJPDUの存在意義については以下の通りです。

○前提
JPDUは基本的に学生ディベーターのために存在する。
JPDUは各インステが加盟し、インステからの協力や人材提供をもって成立しています。現状、JPDUの運営は一部例外を除いて学生でのみ担われていることから、学生ディベーターが最も優先されるターゲットだと認識します。

・「学生のため」とは?
①競争し、切磋琢磨できるだけの十分なディベーター人口を確保すること
ディベートの隆盛は音楽などと異なり、それに関わる人の多さに大きく影響されます。人材が多くなれば、それだけ大会の規模も大きくなり、ディベートにまつわる様々なイベントを行うことが可能になります。ですが、現状学生ディベーターは減少傾向にあるため、その解決が喫緊の課題です。

JPDUや大会運営の負担が一部の学生にだけよらないようにすること
ディベートをすることのメリットに対してコストが上回ったり、一握りの人間がディベート界の存続を担っている状況で彼らがいなくなるような不安定な状況は、ディベート人口を減らしたり、ディベートから享受できるものを目減りさせます。だからこそ、ディベート界存続のコストがより多くの人に担われることが肝要です。日本の年金制度みたいなものですね。

③彼らが楽しく【競争できる】環境を整えること
競技人口がいても、適正なルールがなかったり、十分なエジュケを通して自身が強くなれているという実感などがなければ、皆様が楽しくディベートをすることは難しいと考えますし、楽しくディベートをできなければ、人口は減少するばかりだと思います。さらに、英語ディベートは競技である以上、他者と競い、自身がより強くなるために切磋琢磨することがその本質的な活動だと思います。
これらを実現するためには、そのための環境づくりが必要です。ただし、この思想は英語ディベートを競争以上にただ楽しみたいという一部の需要を無視するものではありません。

→上記の前提から、私はJPDUの存在意義を、
「学生ディベーターの人口を確保し、ある程度競争的で、健康的かつ安定した競技環境を維持・促進する」
というものに据えようと思っています。何度も断っておきますが、これはあくまで構想です。もちろん、私は代表としてこのような思想をベースに任務を全うし、JPDUの組織づくりを行いますが、JPDU議会でよく話し合い、今後の活動方針を決定したいと思います。

4.JPDUとして行いたいこと
3.の冒頭で説明した問題意識と、JPDUの活動方針()を踏まえて、現状実行したいこと(もしくはJPDUとしてもちたい権限)は以下となります。

(1) JPDUの組織改革
JPDUは、前述の通り一部の人間のやりがい・慈善の心の搾取状態が続いており、また、業務が非常に煩雑で、効率の悪い状態となっています。これらを解決するために、以下のことを実行したい(すでにしている)と考えています。

①各役職の業務内容の精査・立て直し
役職によっては業務の内容が不透明だったり、必要以上に業務が多い状態が恒常化しています。この部分については、既に各部門の担当者と議論しあい、業務内容の確認や切り捨て等を現在行なっています。協力してくださっている役員の方々には頭が上がりません
また、こういった状態が発生した最大の原因は、役職の引継に様々な困難が伴っていることにあるので、今年度はマニュアル化等をしっかり行い、来年度の役員の負担が減るように調整いたします。

JPDU大会数を減らす
今の日本ディベート界では、インステや各個人が様々なコンセプトで大会を開催しており、JPDUとして大会を開催することの意義が小さくなっています。その一方で、JPDUでは多くの大会・セミナーの運営を抱え、他の業務と並行して行うことが、非常に大きな負担となっています。そこで、JPDUの方針と鑑みて、JPDU自身が開催する意義の小さいだろう大会について、その運営の中止、もしくは他のインステ等に引き継ぎたいと考えています。
具体的には、学生大会である春T、秋Tや、国際大会である冬Tは残しますが、BP noviceや梅子、さらにgemini cupの開催について見直しを行いたいと思います。

JPDUとしてスポンサーの獲得
これは去年も試みられています。JPDUとして財源を得ることで、後に言及しますピースコ制度や役員報酬、ディベート界の発展に関わるプロジェクト等に充てたいと考えます。

JPDU役員報酬について
JPDU役員は、役職や各人の意思によって変化するものの、多くの重要な業務を担っています。ですが、彼らの活動は全て慈善事業であり、責任に対するペイバックが存在しません。一部の人間の慈善の心ややりがいを搾取することで成立する組織は、当該個人の負担を大きくし、また、彼らに本当の意味で責任を課すことができないという点で非常に不安定です。大会のコミやACに対してもfeeが払われる以上、ディベート界のために活動する役員に報酬を与え、その努力を労わることは当然するべきことだと思います。
ただし、役員の働きをどう評価し、どれ程の金額を支払うのか、そのための財源を得られるのかについてまだまだ不確実な部分が多いため、これらの問題を解決することが先決です。

(2)ディベート界の改革
先ほど掲げたJPDUとしての目標に沿って、以下のことを行いたいと考えています。

・競技人口増加のための施策
Equity policyの刷新
競技人口を増加させるために、健康的な競技環境を創ることが必要不可欠です。昨年度に引き続き、equity policyを刷新するとともに、来年度からJPDUに常設のequity officerを置き、equity policyの浸透をより促進できるような組織体制を敷きたいと思います。

②ピースコ制度の確立
こちらも昨年度に引き続き、中小インステを対象としたエジュケ支援を行うシステム作りを行います。代表挨拶に先立ち、各地方のインステの要望を個人的に聞き回りましたが、ほとんどのインステで、教育リソースの不足が挙げられていました。今年度中にピースコ制度を確立し、競技人口の維持・増加に努めます。ピースコ制度が開始されるまでの期間については、既に各インステに代替案を提示しています。その際には関西ディベートコミュニティの協力を仰ぎ、快く引き受けてくださいました。改めて感謝の意をお伝えしたいと思います。

③大会運営の負担集中軽減
大会運営が一部の人間に集中しているという問題は、今のディベート界でもホットな話題だと思います。この問題については、
a. JPDU大会における正規コミ公募制の復活
ここ2年ほど、大会の正規コミはTDが個人的に指名する慣習が続いていました。ですが、春Tやその他の大会で公募制でもコミが集まり、かつ、多様な人からの応募が見込めることがわかったため、今後JPDUの大会の正規コミは基本的に公募制を採用いたします。JPDU以外の大会でもぜひ参考にしていただけたら幸いです。
b. Tの正規コミの半分を社会人にする
TJPDUが開催する大会の中で、社会人ディベーターが唯一ディベーターとして参加できる大会です。ですが、多くの社会人のディベーターが実際に参加し、かつブレイクラウンドのほとんどを占めているにも関わらず、運営の負担はほとんど全て学生が背負っています。学生ディベーターを基本的なスコープに据えるJPDUとして、このような状態は理念に反すると考えます。
そのため、増加する社会人ディベーターにもより大会運営をしていただくような文化を推進するためにも、冬Tの正規コミの半数以上は社会人の方に担っていただけるよう調整するつもりです。

④練習会におけるより良いジャッジ集め
練習会部門は毎年、ジャッジ集めに非常に苦労します。良いジャッジがいることは、練習会の効用を高め、ディベーターの能力向上に寄与する点において重要な要素です。現在の練習会担当は良いジャッジを集めるために奔走してくださっていて、これまた頭が上がりませんが、特に社会人の皆様には、今まで多くの恩恵をディベート界から受け、また、素晴らしいエジュケができるほどの能力と経験があることから、ぜひ積極的に参加し、後輩の育成に協力してくださることを希望いたしますし、皆様が参加しやすい・したくなるような練習会を作っていこうと考えています。

・競争促進のための国際化
JPDU規約等の英語翻訳
日本英語ディベート界では、留学生の数が増加し、また、国際大会参加を通じた国際交流も盛んになっています。それに際し、JPDU規約やJPDU equity policyが現状日本語版しか存在しないことは、例えば留学生の方がコミやACをなさったり、外国からのディベーターが日本でディベートをする際、これらの規約を参照することに大きなコストがかかり、accessibility等の観点から不適切であると考えます。現在、何名かのディベーターの協力を経て翻訳作業を行い、全ての規約について英語版も作成しております。

②国際大会参加促進事業(と競争の促進)
日本から海外大会に参加する時の最大の障壁は費用です。この費用について、JPDUから個人に援助を与えることは正当性を確保しにくい一方で、海外大会に積極的に参加し、ディベート能力の向上と、日本においてその知見を広めてもらうことはJPDUの目的の範疇にあります。
そこで、春Tや秋Tで優秀な成績を納めるディベーターに対して、海外大会出場のための費用を一部援助し、その援助を受ける際には練習会でのレクチャー等を引き受けてもらうなど、国内の競争を高める一方で海外大会出場を促すような事業が行えないかを模索しています。もちろんこの構想についても、財源の確保等が喫緊の課題となるため、今年度中に実現できるかは不明確ですが、ディベートを頑張っている学生を支援し、ディベート界の優秀な人材を育成することは、JPDUの理念にかなうものと理解します。

以上が今私の中にあるJPDUの活動ビジョンとなります。
上記の内容についてのご意見や助言、お叱りの言葉等は、4/30現在時点でJPDUとして募集している意見箱、もしくは私のmessenger等に送っていただけると幸いです。

また、これは個人的なお願いなのですが、JPDU役員の方々に対して、常に感謝の気持ちを持ち、それを伝えていただけると幸いです。多くのJPDU役員が、組織が不安定な中、多くの労力を割いてディベート界のために活動してくれています。私たちのディベート活動は、こういった人たちに支えられることで成立しているのだということを、どうか忘れないでください。

最後となりましたが、改めまして、1年間よろしくお願いいたします。皆様のサポートを得ながら、できうる限りで日本ディベート界に貢献していこうと思います。

2020/4/29
2020年度JPDU代表 有田瑞生

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ありがとうございました!今年度もJPDUもよろしくお願いいたします!

2020年1月3日金曜日

【ご報告】JPDU版ピースコ制度(仮称)ヒアリング結果

新年あけましておめでとうございます。
今年もJPDUならびに広報部をよろしくお願いいたします。

新年一発目は昨年立ち上げたパーラ版ピースコ制度(仮)について続報リポートです。
ぜひお読みください。

以前の記事→【https://blogjpdu.blogspot.com/2019/11/jpdu.html
この制度に関してのご意見フォーム→【https://forms.gle/22rogasyCEY6SoH2A

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 [Index]

  1. ヒアリング実施日時、および出席者
  2. アカデミックディベートにおけるピースコ制度概要
    1. 制度導入の背景と目的
    2. 現行制度の趣旨
    3. 足許での利用状況
    4. 制度の運用方法
  3. パーラメンタリーディベートへの導入に際して検討すべき論点
  4. 今後の検討の進め方
  5. 検討室役員紹介
  6. フィードバックの受付

1. ヒアリング実施日時、および出席者

実施日時: 2019/12/22 (日) 13:00~14:30
出席者:
  • NAFA
    • 小山翔様 (KESS 4年、NAFA代表)
    • 柏木裕加里様 (AGU ESS 4年、NAFAピースコ制度担当)
    • 瀬戸麗斗様 (WESA 3年、NAFA次期代表)
  • JPDU
    • 香川沙也 (AGU ESS 3年、JPDU副代表)

2. アカデミックディベートにおけるピースコ制度概要

制度導入の背景と目的

  • アカデミックディベート界でピースコ制度が導入されたのは十数年前のこと
  • 当初は大学間のディベートスキル面での格差是正よりも、ジャッジコンフリクトの管理とコネクション面での不公平の是正を主目的とした制度だった模様
    • 個人的に他大学のコーチをしているディベーターの登録と管理
      • 大会におけるジャッジのコンフリクト管理を適切に行うため、他大学に定期的に出入りしているディベーターをNAFAとして把握しておく必要があった
    • 大学間の属人的なコネクションの不公平の是正
      • 中小大学が他大学の上級生をコーチとして招聘する際、他大学の上級生と元々コネがある大学や、声が大きい大学が得をする傾向にあり、この属人性を是正すべきという意見があった

現行制度の趣旨

  • 現行のピースコ制度は格差是正にとどまらず、より広い意味で「上級生を必要とする大学に対し、他大学の上級生を紹介、派遣する」制度に変容してきている
  • 派遣を受ける大学のニーズが多様であり、NAFAとして制度の目的や趣旨を特に絞っていない状況
    • 大会で勝てるようになりたい
    • (大会の結果にはこだわらず)基礎教育をしてほしい
    • 新歓やESS内でセク決めをする際の勧誘を手伝ってほしい
    • 精神的なサポートをしてほしい (やめそうな人の引き留めなど)
  • そのため、「強くなってピースコ制度から卒業する」、「制度の利用側から制度を支える側に回る」といった動きはあまりなく、一部の強豪大学以外はとりあえず申請を出して上級生を派遣してもらおうとしている(詳細は後述)
    • 現在はピースコ制度を利用している大学の方が、利用していない大学よりも多い状況

現状の利用状況

  • 関東では約10大学が制度を利用しており、その他に関西、東北、九州で運用されている
  • ピースコで派遣される上級生の出身は、主に慶應 (KESS)、早稲田 (WESA)、青学 (AGUESS)など
    • 慶應→筑波、青学→東大などが近年の主な派遣実績

制度の運用方法

対象大学の選定

  • 現在、明確な利用可否の基準はなく、NAFAが希望大学から申請を受けた後に様々な要素を勘案し優先順位づけを行っている
    • 大会結果
    • 大会参加状況
    • 上級生の人数
    • アクティブな部員の人数 など
  • 以前は「NAFA褒章」と呼ばれる大学の年間ランキングに基づき、制度の対象となれるか否かが決められていたが、同じ大学でも年によって強さに波があるため当該基準は撤廃された
    • NAFA褒章は年間5つある全国大会 (パーラのJPDU Tに相当)の結果に基づき算出されるため、制度上「ある大学の、主に3年生がどれくらい強いか」の指標にしかならない
    • 今年の上級生が強いからと言って、下級生が育っている=来年以降の上級生が強いわけではないため、定量指標だけで足切りを行うのは難しい

ピースコ担当者のリクルーティングと選定

  • ピースコ制度によって派遣されるディベーターは、主に各大学の4年生で、院生や社会人が担当する例も一部ある
  • NAFAが年に一度各大学に対し来年度ピースコを担当する意志の有無を調査し、立候補制で候補者を募る(具体的にはチーフLINEにお知らせを流して立候補を募っている)
  • ピースコ担当者の応募基準は特に設けていない
    • 他大学に教えに行くくらい自信がある人は、基本的に一定以上の実績を残しているケースが多いため
    • 新歓の手伝いや精神的なサポートが主目的であれば、ディベーターとして強い必要がそもそもないため

ピースコ担当者に対する報酬

  • 現状、遠隔地に出張した場合の交通費のみ支給しており、それ以外の報酬や費用などはNAFAからは出していない
  • 派遣先大学とピースコ担当者の協議の結果、交通費や一定の報酬が支払われているケースもあるが、あくまで当事者間の話し合いに基づいて金銭のやり取りが行われている

派遣先大学とピースコ担当者のマッチング

  • ピースコの利用大学の募集、担当者の募集、マッチングは同時並行で行われる
  • マッチングに使う情報は以下のようなものを収集している
    • 制度の利用を希望する大学
      • ピースコの利用目的 (強くなりたいのか、他の理由で制度を利用したいのか)
      • 具体的にサポートしてほしい内容
      • (もしあれば)誰に来てほしいかの具体名
    • ピースコに立候補するディベーター
      • (もしあれば)どこの大学を見たいか
    • ピースコ担当に立候補していない上級生に対し、応募大学側から「この人に来てほしい」という指名があった場合は、NAFAが交渉を行う
      • 断られる場合もあるが、交渉の結果派遣が実現することもある
    • ピースコ担当者は、原則として1人が1大学を見る決まりになっているが、掛け持ちも一部行われている
      • 1人が複数大学を見ると、大会でのジャッジコンフリクトが多数発生して大会運営が難しくなる。実際に関西のある大会はコンフリクトが増えすぎて開催できなくなってしまったため、掛け持ちは原則禁止になった
      • 一方で制度の担い手が不足しているため、掛け持ちも一部認めざるを得ない状態は続いている

ピースコ担当によるサポート内容

  • 担当者は派遣先大学に対し、以下のようなサポートを行うことが多い
    • LINEなどでマターの添削をする
    • SkypeやFace-to-faceで練習ディベートのジャッジをする
      • 遠隔地の大学に対しては基本的にオンラインでの指導を行い、年に1~2回程度実際に出向く
      • 大会前の1~2週間は普段よりも多くサポートする
    • 合宿などに参加して指導する
  • サポート内容について、NAFAとして特にガイドラインは設けておらず、いわゆる「標準モデル」も存在しない
    • パーラと異なり大学によって練習方法が大きく異なるため、標準化が難しい
      • アカデはパーラとは異なり、年間を通じて論題が固定されており資料を用いるため、マターや資料の流出を避ける目的で練習は自大学に閉じて行われることが多い
      • 練習ノウハウや形式などが一般化されておらず、大学間でシェアする機運も高くはない
  • 具体的な関わり方はマッチングの過程で利用大学とピースコ担当者が相談して決まっており、個別ニーズへの対応がしやすい反面、運用上の問題も生じている (詳細は後述)
    • 最も大きな問題は、応募大学とピースコ担当者の間でサポートをどのように行うかについての合意ができず、充分なサポートが行えていないこと
      • ピースコ担当者は「制度に応募してきたのだから、派遣先の大学が具体的にお願いしたいことを伝えてくるべき」と思っており、派遣先大学側から連絡があるまでアプローチをしないことが多い
      • 応募大学側は、「練習ノウハウがなく、そもそも何をお願いしていいか分からない」ことに加え、「他大学の4年生以上の人にあれこれお願いすることに心理的にハードルがある」
    • 熱心な担当者は派遣先大学に対して様々なきめ細かいサポートを行う反面、名ばかりであまり関与しない担当者もいる

ピースコ担当者と、出身大学との関わり方

  • 基本的に自由で、人によってまちまち
    • ピースコ先に関わりつつ出身大学のエジュケも行う人や、ピースコ先にコミットして出身大学との関わりが薄くなる人もいる
    • アカデ特有の事情として、マターや資料の流出を避けるためにピースコ担当になった上級生を練習に呼ばない、グループLINEに入れないケースはある

実施状況のモニタリングと効果測定

  • 地方を跨いでピースコを派遣する場合は、万単位での交通費補助を出すため、ピースコ担当者と派遣先大学それぞれに報告書を出してもらう
  • 年間通じての効果測定はアンケートやヒアリングを基に定性的に実施しており、定量的な効果測定は行っていない (効果の定義が難しく、行えていない)

ピースコ制度からの自立

  • 強くなって制度から自立したケースはほとんどなく、足許でむしろ制度の利用大学が増えている状況
  • 制度の趣旨として「強くなること」以外の目的も含まれているため、いかようにでも理由をつけて応募できてしまうのも一因では

3. パーラメンタリーディベートへの導入に際して検討すべき論点

制度を導入する趣旨の明確化

  • アカデミックディベートで導入されているピースコ制度は、制度の趣旨をある程度幅広に設定する (ないし明確化しない)ことにより制度上様々なニーズに対応できるメリットが存在する一方、支援対象となる大学が制度に依存してしまう、自立する意欲を削いでしまうデメリットが存在
  • そのため、パーラで同様の制度を導入する際は、ある程度明確な趣旨や目標を設定し、支援対象の自立を促すような制度設計にすることが望ましい

制度の対象となる大学の選定基準の明確化

  • 制度の対象となる大学 (=困っている大学)の定義・基準を明確化し、限られたリソースを公平かつ効率的に配分する必要がある
  • パーラでもNAFA褒章のような年間ランキングを策定し、各大学の状況の定量的な見える化と相対化が必要では
    • その際、上級生大会のみならず学年大会の結果も考慮することで下級生のエジュケ状況を把握することも重要

適切な水準の報酬設定による担い手の確保

  • 交通費の支給による負担軽減に加え、非金銭的なものを含む明確な報酬設定が必要
  • 金銭の授受が発生する場合は、財源の議論 (メリデメの整理)も行う必要がある
    • JPDU予算から支給
    • 派遣先の大学が負担

マッチングの精緻化による派遣先とピースコ担当者のモチベーション担保

  • (前提として、制度の趣旨をどのように設定するかによるが)派遣先大学の制度利用目的と、ピースコ担当者のモチベーションの方向性、レベル感を合わせることが制度の円滑運用のために重要

「標準的なサポートモデル」の策定による支援制度としての品質の担保

  • ピースコ担当者の職務を規定することにより、ミスコミュニケーションや支援の空洞化を防止する
  • ガイドラインで「最低限してほしいこと」と「双方の合意に基づき+αで行うサポートの例」を明確化しては
    • 最低限してほしいこと:
      • 月に1~2回練習を指導する (対面でもオンラインでも可)
      • LINEなどでの問い合わせに対応する (ディベートや部活の運営面での相談に乗る)
    • 双方の合意に基づき+αで行うサポートの例:
      • 合宿に参加して指導する
      • 提供ジャッジ探しを手伝う
      • 新歓やセク決めの勧誘を手伝う

効果測定手法の確立によるピースコ担当者の評価、および自立時期の設定


4. 今後の検討の進め方

  • 2020年1月頃から東京近郊の大学を対象にトライアルを行い、制度の詳細設計を進める
  • トライアルは以下の中から2大学程度に協力を依頼する
    • ESS系
      • 青山学院大学
      • 成蹊大学
      • 津田塾大学
    • DS系
      • 上智大学
      • 学習院大学
  • JPDUTを含むIV大会における各Institutionの年間ランキングの算出を行う


5. 検討室役員紹介

素案の設計やヒアリングの実施などの取り組みをする役員をご紹介させていただきます。
  • 有田瑞生 (UTDS 3年)
  • 香川沙也 (AGU ESS 3年、JPDU副代表)
  • 五天美帆 (Tsuda ESS 3年)
  • 細田林太郎 (Seikei ESS 3年)
よろしくお願いいたします。

6. フィードバックの受付

この度のヒアリング結果について、下記Googleフォームにてフィードバックを受け付けます。
https://forms.gle/22rogasyCEY6SoH2A

また、ご報告記事(11/5)に記載した意見箱にて返信の有無について問い合わせがございましたが、それぞれのフォームに検討室から返信する予定はございません。ですが、個人を特定する情報には配慮し、匿名にした上で意見箱に寄せられた貴重なご意見はディベート界の皆様に共有させていただくことを検討しております。

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以上です。

本年もどうぞよろしくお願いいたします!

2019年12月27日金曜日

Japan BPに際して〜増部さんと森田さんからの寄稿文〜

寒いですね。出だしの挨拶が思いつきません。広報の川口です。 今回はJPDU主催のJapan BP、通称冬Tに際しての寄稿文をルーキーチャンピオンのお二人から頂きました! 増部さんと森田さんの合同での寄稿文をお楽しみください(^^)

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 京都大学1回生の増部と申します。先日行われたJapan bpに阪大の同じく1回の森田敢(もりかん)と組んで出て、Rookie champion を獲ることができました。特に奇を衒ったことも思いつかないので以下ベーシックに時系列順に振り返りを書いていこうと思います。

 1.概要
 まず今回の大会は自分にとって初めてjointで出場した大会で、以前からもりかんとは組んで出たいねと話していたので実現できてよかったです。もりかんとは大学に入ってから知り合ったのですが関西練習会や大会などディベート内外でかなり交流があり、性格や言語特性がある程度わかっているパートナーで個人的にはやりやすかったです。
 組むこと自体は早くから決まっていたものの、大会準備は圧倒的に不足していました。各々が他の大会に向けて練習していたり、片道90分という大阪ー京都間の地理的条件も重なり、初めてのプレパ練が大会前日、ラウンド練はせずじまいでした。その結果、大会中は自分が結構マターを外すのでずっともりかんの介護を受けており、めちゃくちゃ修正と摺り合わせに労力を使わせてしまったので彼には頭が上がりません。(もりかんにはやりにくかったって言われた...言いたいことだけ言って理解力に乏しくてほんとすまん...)また、途中R2以降closingのロールを交代するなど急場しのぎの対応が目立ち、心から納得のいく大会には残念ながらすることができませんでした。
 しかしながら終わってみれば魑魅魍魎ひしめくJBPで純ジャパ経験者+帰国未経験の1回生二人で組んで、運に負うところ大ですが予選7points,Rookie championという結果を残すことができました。パートナーには感謝しかありません。

2.振り返り
 R1:CG4位 THBT states should punish media corporations for directly or indirectly spreading misinformation (i.e. hosting factually incorrect information by users/advertisers)

部屋に入るなりよながさんがいてめっちゃ緊張しました。ラウンドが始まってみると動画や大会報告等でしか存在を知らない強い人とのディベートは緊張しつつ、めちゃくちゃ上手くて感動していました。

自分たちはベタにfake newsがどう市民の選択に影響してそれが害であることを証明しようとしたのですがmedia/advocacy group/citizenの各アクターの分析と責任を論理的に上手く切り分けられず、example頼みになってしまって論が崩壊し自滅しました。GWとしても上手く直前のMOにengageできず、役割が上手く果たせていないダメダメなラウンドでした。
whipがダメそうで、コンストならできそうということでR1終わってもりかんに頼み込んでclosingのロールをスイッチしてもらいました。

 R2:OO1位
THR the glorification of woman’s resilience in dealing with difficulties/ suffering

もりかんがBOPの把握とか勝ち筋とか抽象思考をほとんど担当してくれたおかげで具体的な分析を詰めるのにかなりリソースを割くことができました。きちんとLOからコンストして、DLOが伸ばしつつ考えられるclosingのextensionをダンプで殺すという基本的なことがきちんとできていたラウンドだったと思います。

 R3:OG2位 As a prominent religious leader of a major religion, THW actively promote the narrative that atheists and irreligious people can still be accepted into heaven.

モーションが難しく、対立が見えなかったのでかなりプレパで困りました。motionの意味が分かっても何を言うかわからず、滅茶苦茶焦って結局 “can still be”を曲解してAthists/non-religious peopleは「入信すれば」まだ天国にいける可能性があるという現状と1ミリも変わんなそうな話をしていました。MGが話している途中、天国に行けない奴らに何してもいいってイジメが起こるのでAthistsかわいそうというまともなアーギュメントを思いつきましたが時すでにお寿司。4位だ...と思っていたら反論が来なかったかつ他の2チームがミスってたらしく2位で、他人のミスで勝つのどうなん???????とあまり喜べませんでした。

 R4:CO2位 THO the idealization of the pacifist civil rights leader

 暴力使わない方が支持得やすいしmovementも成功しやすいよ!というベタな話しか思い浮かばず、openingに詰められたら死だなと思いつつ細かくメカニズムを詰めて抜こうとしました。(後でcivil rights movementって抑圧されてきたんでしょ?暴力という抑圧の手段を用いるのって立場矛盾してない?って話もできるかなと思った)LOはモーションに全く関係ない話をしていて、DLOから修正してきたということもあり、ベタな話がそのまま生きました。少し話は被り気味だったのですが、もりかんがidealizeした世界だけ非暴力戦略をとることができるというexclusivityの分析を細かく詰めてくれたので、そこで差をつけられたかなと思います。ただし、自分たちの話を詰めるので精いっぱいでCGに細かくengageしきれなかったこと、単純にCGがめっちゃ綺麗にケース立ててきたことで1位にはなれませんでした。

ブレイクナイト

 私たちはブレイクナイトには参加せず、KDSとWADの同期にくっついていき、ごはんをたべながら東西交流会をしました。今回はRookieが8/14ブレイクするかつ最後のラウンド開始時に5点あったので、Rookieではブレイクしたやろと心中穏やかに交流を楽しめました。
 アナウンスが始まり、隣にいたさいとーりく&すぎやまがオープン3位でブレイクしててすげえすげえってビビり散らかしてました。自分たちはRookie1位(実質2位) で最後オーソリぶっ倒せばオープン行けたんか...など実力に見合わないことを考えつつ、翌日に備えてさっさと寝ました。

 Rookie Semi Finals:win
THBT Western liberal democracies should cease their efforts to universalize liberal values.

R4と同じ仕方でオープニングを抜きました。OGのセットアップが雑だったのでwestern liberal democraciesがどのようにnon-westernに介入しているかを細かく分析してかつ、自国内でdiversity尊重しろって言ってるなら外交でもdiversity尊重しろよ!ってプリンシプルっぽいことを言いました。なんとなく勝ったなという感じはしていたのですが、どこが取られたジャッジによって違いそうな試合だったので、複数人にリフレクをお願いしました。どのジャッジもクリアにwinだと言ってくれたのですが結構その理由にはバラツキがあり、RGFまでの間に考えたりしていました。

 Rookie Grand Final:win
THW use the technology
 Info Slide:
There is a technology that would allow for you to completely erase the existing human race, and any traces of the human species having ever existed.

 二日間で一番難しいモーションでした。人類全員殺す正当性を話さないといけないためコンテクストも絞れず、govのburden滅茶苦茶重くね??????と言いながらプレパしてました。OGで時間がない中、反出生主義に則って人類の生が苦痛に満ちたものだから全員殺すべきというutilitarianな基準を提出しましたが、そもそも人類全体生きるのが苦痛って嘘っぽいし、なぜ苦痛に感じたら殺さなければいけないのかが言ってる自分もよくわからなくて負けたーと思っていました。なので優勝と言われて最初は上手く理解できませんでした。

 3.反省

・大会前にディベートをしろ!!!!!!!肛門性愛の話をしている場合ではない。

・もりかんがメタを担当して自分がその枠内で具体を詰めるという役割分担が割と上手くいったように思います。しかし、プレパ段階でスタンスに関して多少の齟齬が発生してもなかなかそれを埋められず、ワーディングも少しづつ違ったりしてチームとしての統一感があまり出ていなかったのが課題でした。

・今回は立ち上がりが悲惨でした。R1は特にケースすら立っているか微妙という状況が発生してしまい、どこから見ても4位でした。ラウンドが進むにつれて連携が取れるようになり、ケースも安定してきたので、いかにR1から安定したディベートができるかというのが今後の課題です。

4.感想
 大会に関しては、Rookie Championになれたもののどちらかというと結果に納得はできておらず、それはやはりもりかんとならもっといいラウンドがつくれたはずで、もっといい成績が残せたはずだという思いが強いからだと思います。(でも、とりあえずグラファイに進み続けながら優勝できていなかったもりかんが優勝できてよかったです)学年大会は折り返し地点が過ぎました。これからオープンの大会が増えてゆく中、納得のいく結果が残せるよう頑張っていきたいと思います。
 クロージングセレモニーのゆいかわぐちさんのTD address を聞いて、大会の運営の仕事は見えないだけで実際すごく大変ということがとてもよく伝わってきました。どんな仕事があって、どんな人がどのように働いて大会が成立しているかを初めて知って、感謝の気持ちとともに、今まで大会に出る側としてだけ参加してきたのでこれからはコミとして大会を運営する側で参加してみたいなと思いました。また、今回宿泊場所を提供してくれた伊藤翼もtrainee tabとして大会に参加しており、二重の意味で非常にお世話になりました。本当にありがとう。 東京-地方格差や未経験者のディベート界からの流出が叫ばれる昨今ですが、2019年は自分たちの成績を含め、地方である関西が存在感を発揮できた年だと思います。そして関西1回生のディべーターの多くが、(正確に言うなら自分以外の全員が)パーラに関しては未経験者です。未経験者の多くがモチベを維持できているのは、先輩方の細やかな、そしてレベルにあったエジュケと、練習後にぐだぐだごはんを食べながら喋ったりという分け隔てのない練習外の交流が手厚いからかなと思います。特に後者によって人柄などがわかって、ディベート強い人に抱きがちな「こわそう」イメージの緩和につながりますし、チームを組む範囲も広がってディベート内の交流も活発化し、ディベートという競技を継続できるといういい影響があるのかなと勝手に思っています。 いつもお世話になっている同期、先輩方、コミの皆さんありがとうございます。これからもお世話になります。 関西は楽しい!!!!!!! この文章は自分ともりかんの文章を擦り合わせて組み上げたものです。少々長くなってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。

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 TD addressについて触れて頂き光栄です(TT)
 増部さん、森田さん、読み応えのあるボリューム満点の寄稿文をありがとうございました!! 今後の活躍からも目が離せませんね(^^)