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2017年12月29日金曜日

Japan BP 2017特集第3弾 ~コミによる寄稿文(?)~

 早いもので今年も締めくくりの時節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?ブログ担当の田子です。今回は冬T特集第3弾、コミ編をお送りします!(第2回と同時投稿になっているかと思います)

 今大会の運営人は皆さん経験者でしたので、1人1人にコメントをいただきました。個性豊かな面々が集っておりますので是非お楽しみ下さい!

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 中学生の頃、いまひとつ理解できなかったものが三つある。ベクトルの外積という概念と、文化祭実行委員たちが甲斐甲斐しく働きながら零す愚痴と、そしてテニス部の顧問の宣う、大会を運営してくれる人たちに感謝しろという教えだ。理解できないというのは正確ではないかもしれない。三つとも意味は分かったのだけれど、そこから先へと進んで、言葉を己のものとすることができなかったのだ。
 組織に入って目的のために身を粉にすることは、恐らく委員たち自身が自発的に選んだものだ。そんなに辛ければやめればいい。続けているのは、そんな苦しい環境に身を置くことが好きだからなんだろう?言い添えて置くと、僕は文化祭も試合も望んじゃいないよ。本当に、無理するくらいならば運営してくれなくて全然構わないのに。そうしたら僕にも暇な日曜日が増える、いいじゃないか。

 大学でディベートを始めて、そしてコミを何度か経験した。高校時代、駅近くのゼリヤで夜遅くまで会議していた連中のことを、僕は今なお理解できていないと思う。それでもふとした瞬間に、僕もいつの間にか彼らになっているのかもしれないとも思う。コミを引き受けることを選んだのは、完全ではないにしても、自分の意思だ。コミの同僚に、友人に、ありとあらゆる周囲の人々に頼りきり、負の念をぶつけて生き延びてきたけれど、同時に心のどこかでそんな「苦しい」世界に己を閉じ込めたくて、積極的に己の首を絞めて、そうやって生活に意味を見出していた。
 コミの仕事を紹介するのは、「甲斐甲斐しく影で働く我々は偉い」「試合もいいけれど、それは我々の犠牲の上にあるのですよ」などという陳腐で、ありきたりで、正しすぎて、それゆえに卑屈なメッセージを送るためじゃない。感謝されるようなことはしていない、だから感謝して欲しいとも思わない。
 ただ、対戦表上に現れない別の世界もあるというその素敵な事実を、僕らだけで独り占めするのも忍びない。ディベーターたちがチーム名を巡ってLINEメッセージを交わすその間に、会場探しに奔走する人々もある。プレパ練と称してスタバに集まりノートを文字で埋めていく人々の背後で、インビテーションの集計を確認しあう者もいる。白熱の議論の行われている教室の外、腕時計を睨みながら廊下を駆けていく者たちもいる。それぞれが楽しくて、それぞれが苦しい。楽しいがゆえに苦しくて、苦しいがゆえに楽しい。そんな神秘の世界の存在に想いを馳せて頂くのも、悪くないだろうと思うのだ。



質問
①あなたは誰ですか
②お仕事内容
③あなたのお仕事、どんな人に向いてる思いますか?
④大会当日までに印象的だった事
⑤最後に一言

吉田佳音(Vice Tournament Director)
①AGU4年の吉田佳音だよ
②仲間を集めて動かします
③人脈を駆使して仲間を集められる人
④いたべにネットリテラシーのなさを叱られたこと、塩田くんのレジ落ち
⑤留年しない程度にディベート頑張ります

百瀬晟文(Financial Director)
①僕は百瀬です!
②大学生です!
③授業に出席できる人です!
④中間試験です!
⑤期末嫌です!
(神の見えざる手による補足)
①彼は一橋大学の百瀬君です(本ブログ3度目の登場)
②大会運営にかかわる予算の作成、管理をしてくれています。
③責任をもってお金の管理ができる人、未振り込みの催促を心を鬼にしてちゃんとできる人。
④VTDの変顔写真に1番ウケてたのは君だ。あびゃびゃスタンプも流行ったね。
⑤FDお疲れ様、3回も書いてくれてありがとう~(笑)

瀧田明里(Communication Director)
①神戸市外語大学のたっきー(瀧田)です
② 1st/2nd  Phaseの文面作ったり集計作ったりします
③スマホ中毒の人w
④いつでもすぐに既読つくライン
⑤ザ関西も来てね!!

田子茜(Media Director)
①神奈川大学4年生田子茜です(当ブログの中の人)
②今回のお仕事は主に大会で使うスライド類を作り、タクシーとバスの増発、会場の施設関係を中継ぎ、むむ…?
③パワーポイントが起動できるパソコンが手元にある人なら誰でも!
④・FD vs TD/VTDの仁義なき退会合戦(コミラインではあまり暴れすぎないように)(TCのLINE通知カンストしちゃう)
 ・ご飯会をした時に1人は集合時間を勘違い、1人は携帯が故障して音信不通、1人は参加が開始後に決定、無事全員がそろうのまでに1時間かかった事
⑤モーションスライドの動物達にかわいい!!の声が多くて嬉しかったです!

塩田凌平(Tournament Coordinator)
①KDS2年の塩田です。
②パンフレット作ったり、弁当手配したりなどなど
③ひたすら荷物を運び、印刷をしなので体力と忍耐に自信がある人
④荷物の受け取りに平和島までいって、あまりにも荷物が多すぎたため徒歩では最寄りまで行けずに、西濃運輸の配達の車に最寄りの駅まで乗せてもらったこと。
⑤仕事ぱっぱとして睡眠確保しないと、レジ落ちします。

小林優稀(Tab Team)
①上智大学2年の小林優稀です。よく字面で男の子に間違われます。ゆうきじゃなくてゆきと呼ぶ人も多いですが英語表記しちゃえば一緒なのでどっちでもいいです。
②Tab softwareなるものにディベーターとジャッジのスコアを入れるお仕事ですが、本大会では学内WiFiの精度に地団駄踏んだり、ひたすら単純な確認作業を繰り返すロボットになったり、入力ミスして叱られたり、電池切れして爆睡したりしてました。仕事して。
③パソコンがフリーズした時にカチカチと何度もクリックせずに待てたり、突然異常事態に陥っても慌てず叫ばず冷静沈着になれたりする職人がいいと思います。
④大会まで1週間切ったところでタブソフトが変更されたこと(笑いどころです)
⑤タブを希望する人はパソコンの操作をきちんと勉強してから取り組みましょう!
あとヘルプは早めに頼むこと。
WiFi繋がらなくても大丈夫なようにたくさん代替策考えておきましょー、手数が多いのは大事!

板部泰之(Tab Team)
①東京2年の板部です。心惹かれる騎馬民族はスキタイ、どうにも好きになれないプランクトンはゾウリムシです。「なかなかどうして」という表現を日常生活で発せる機を常に窺いながら過ごしています。
②タブすなわち対戦表を司ります。点数を管理するという点では、競争の機会としての大会の根底を支える重要な役職、と紹介されがちですが...。今回は八面六臂のタブチームメンバーのジェバンニにも比肩する活躍、そしてオンラインシステムへの参加者の皆様の温かい御理解・御協力により、はい、マジで傍観者的サムワンと化していました。ありがたい限りです。
③灼熱の電子砂漠に転がる数字の羅列に対して、優しい眼差しで慈雨を注いであげられるような、そんな人。すなわち、これを読んでいるあなたです。
④己の変顔画像をコミLINEに素材として提供することで、多くの他のコミたちを抱腹絶倒、呼吸困難、阿鼻叫喚の地獄絵図にお導きになった某VTD
月光に照らされた狼男の如く、突然に狂気じみた量のスタンプを連投することで、他のコミたちの通信量を増大させ、限りある地球の資源を蝕み、環境に甚大な負荷をおかけになった某FD
⑤ORにはOR特有の世界が広がっているように、GHQにはGHQの不思議な時間が降り積もっています。あなたも是非、その地層の一頁になってみませんか。

吉井遼太(Tournament Director)
*恐らくコミの何名かはいつものLINEのテンションでふざけ倒すことが予見されるので、少なくともTDはちゃんとした寄稿文を投稿したいと思います。
①神奈川大学大学院にて歴史研究をしています、吉井遼太です。好きな食べ物は美味しいもの、嫌いな食べ物はいくらとあん肝です。最近頑張ってコーヒーを飲めるよう挑戦していますが今のところ微糖で止まっています。
 Japan BP 2017ではTournament Directorを務めさせていただきました。英語だと分かりづらいので日本語に直すと「2017年度英語即興ディベート冬季全国大会実行委員長」でしょうか。分かりづらいので以下TDと表記します。

②4点に分けて書きます。
⑴Chief Adjudicator(審査委員長)のリスト作成、JPDU役員内の承認後の声かけ。

⑵予選、本選を行う会場探しです。
持ちうるコネクションを総動員してもなお都心で使える大学がなかった時は「あ…終わった…」と思いましたが拓殖大学様を使用することができて心労の種がひとつ減りました。

⑶他のコミが当日までに行う仕事の割り振り、監督です。
どのコミがいつまでにどんな仕事をこなすべきなのか、エクセルの表等を用いて細かい仕事内容を割り振り、逐一進捗を確認します。幸い、本大会のコミはみんなめちゃ優秀だったのでありえん助かりみが深かったです。

⑷当日、タイムテーブル通りに大会が進行できるようにする総監督です。
参加者への呼びかけ、タブの進捗確認、アロケーションの状況把握等、総合的に判断して諸々の判断を下します。
最悪の場合、Round4を削る、Round3からサイレントラウンド(RFD時間無し)等短縮措置等心苦しい決断をしなければなりませんが、今回はそうならなくてホッとしました。

③常にLINEを見れる人。コミが仕事の進捗や参加者の変動等様々な情報が飛び交うのでこまめに連絡を取れる人がベストです。

④・深夜2時過ぎまで常に既読が2〜3つくこと。幾ら何でもみんな暇過ぎでは。ちゃんと寝てください。
・他のコミの連絡に(文字通り)秒で反応したら暇だと煽られたこと。幾ら何でも扱い雑過ぎでは。

⑤参加者の皆さん本当にありがとうございました。皆さんのご協力で大会を無事成功させることができました。
このブログ記事を見てもしちょっとでも興味を持ってくれたら、是非コミをやってみてください!

当日コミの皆さん!
朝早くから遅くまでありがとうございました!

ハートが突き刺さっているFD氏


 コミ業は、ぽかぽかとした陽光のそそぐ校庭だけで行われるものじゃない。けれど、ジメジメした暗闇の降りる倉庫の裏だけを舞台にしているわけでもない。恐らく君が思うほど複雑じゃなくて、僕が思うほど単純でもない。あるいは君が思うほど簡単じゃなくて、僕が思うほどの難題でもない。塩団子のようにしょっぱくて、スモモのように甘酸っぱい。
 大会が多重奏であるならば、すなわち、様々な学年の、様々な大学の、様々な背景を持つ人々が様々な立場から有機的に絡み合い、同じ旋律を奏でるようなカノンであるならば、コミもまたその一声部を為すだろう。
 黄昏に沈みゆく、青春じみた世界。茜空に指す太陽の最後の一筋のあかりは、GHQからも見える。僕はそんな世界にかえることを心のどこかで望んでいたのかもしれない。
 読者の皆様方に置かれても、心に隙間を感じたらコミをしてみてはいかがだろうか。
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 皆さんありがとうございました!今回僭越ながら私も少しだけ書かせていただきました…今年年度のブログではコミ視点の寄稿文も多くあったかと思います。読んでいただければ分かるのですが、コミをやる人にも様々な考え方があります。コミ不足が一時期問題になっていましたが、もし来年度コミをやってみようか悩んでいる方がいらっしゃったら、あまり難しく考えず、気軽に挑戦してもらいたいです!

 次回で冬T特集は最終回、最後を飾るのは見事Championに輝いたチームからあの方が登場予定です!お楽しみに!!

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