こんにちは、広報の村田です。8月になって途端に暑くなったかと思えば10月になった途端に寒くなるなど、季節にもメリハリが出てきて、個人的には好感が持てますが皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今回はGemini cup 2020 で優勝したKDSのチームから高橋俊叶さんにブログを書いていただきました。ディベートを始めてからの一年の集大成ともなったGemini cupへの想いや大会の様子を事細かに書いていただきました。
では本文をどうぞ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こんにちは!KDS22期の高橋です。始めてのブログになりますがよろしくお願いします。初心者のディベーターとしてのジェミニへの心構えをお楽しみください。
目次:
1. 初めに
2. 思想
3. 練習
4. ジェミニ 1日目
5. ジェミニ 2日目
6. Acknowledgements
1. 初めに This is just the beginning
ディベートを始めてからもうすぐ1年になるなんて信じられません。はじめにちょっとした自己紹介させてもらいます。私は、慶應義塾大学の経済学部(PEARLプログラム)に入学した後、Parliamentary(議会式)ディベートが何であるかを知らずに、2019年9月に22期としてKDSに参加しました。始めてディベートの練習を見た時引き込まれました、今振り返って思えば運命だったかもしれません。始める頃は、自分の考えを議論して、適当なトピックについての知識を増やし、途中で友達でも作ることができると思っていました。ですがそれ以上のことをしたり学んだりしました!今年だけでKDSに討論のやり方、考え方、聞き方などを教えてくれました。
2. 思想 “If you don’t fail, you’re not even trying”
練習に行く前、新しいチームで組む前、そして特に大会前、常に恐れと不安でいっぱいになります。最初の数か月間、私はKDSの練習のみでディベートし、高校時代からディベートをしていた人を見て、ディベートでいじめられてしまうかと常に怖く感じていました。なんかそんな状況を恐れるのは私だけではないと思います。そこで数ヶ月後にはその思想を変え、恐れを自分の強みにし、自分自身を挑戦することに決しました。恐れる代わりに、私はそれぞれの失敗を学習の機会にしました。練習するたびに、詳細を観察し、理解していきました。私が他のKDSメンバーとチーム組むたびに、彼らはディベートのスタイル、やっていること、そして毎回どう考えているのかを教えてくれました。Reason for decision(RFD)とフィードバックでは、全体的にうまくいったこととうまくいったことの両方教えられました。それぞれの練習を活かして、私はディベートの先輩達が何をしたか、そして私が何を改善できるかを推し進め、学び続けました。
アジバシ2020(2月)での最初の公式チームメイトである後田さんとルオーチェンさんと最初の対戦で勢い見つけました。(ありがとう!)このトーナメントの詳細は割愛しますが、上位10番目のベストチームの結果の後、自信がつきました。Parliamentary(議会式)ディベートの要点を把握したので、しばらくしてジェミニカップトーナメントで対戦したいと思いました。
私と同じように初めてディベートし始める人達へのアドバイスは、弱点などを認識しながら、そこからもたされた機会をつかむことです。成功するかどうかに関わらず、目標に一歩でも近づく道へと進んでいきましょう。
3. 準備 Pre-Gemini Cup was the best practice
ジェミニカップは、2年生のディベーターを対象としたアジアンスタイル(AP)のトーナメントであり、私にとって絶好の機会のように感じました。今年初めにAPトーナメントを経験しただけでなく、準備に最も時間を尽せる夏のトーナメントでもありました。自分にとっての 2番目の公式チーム「ごろうさんファンクラブ」に決まった後、最初のスピーカーの役割を与えられました。(それは自分にとってやりやすいロールでした) PM(首相役)またはLO(野党の首領)として、チームのケースを提示し、議論したいフレームワークを作成することが私の主な役割でした。自分はチームとして守りたい主な議論を相談し、2番目のスピーカーと一致する内容でもあることを確認しました。チームでのコミュニケーションがディベートのフレームを作る際いかに重要であるか、全体的のAPディベートの流れをまとめることに気づきました。トーナメント前の7月上旬から、過去のトーナメントのモーションや、他のチームとの練試合を定期的にしました。全体的に最も学べた点は、VETO(拒否権)の選び方です。GOV(与党)やOPP(野党)のスタンスに応じてディベートトピックを選択することは試合でとても大切になってきます。
プレジェミニの間にこれがすべて明らかになり、各ラウンドの後に各スピーチを改善することができました。(張り切ってオンラインのディベート関係なく、スピーチを立ち上がりながら手のジェスチャーを使用したこともありました)プレトーナメントは意外とシンプルでプレッシャーはそれほどありません。難易度やチームと一緒にディベートの為に1日中を費やした全体的な流れをある程度理解でき、ここでの価値を感じました。
4.ジェミニカップ1日目 “Don’t get tired just yet”
週末をこのトーナメントに向けてすべての予定を空けておいたので、ジェミニカップトーナメントに参加することに興奮していました。ブレークラウンドや一番上に立つグランドファイナルがある大会は初でした。最初の2ラウンドで勝てて良かったです。ラウンド1(R1)では、私たちはOPPでした。全体的な議論はicon figuresに焦点を合わせ、両チームはcult of personalityに関しては知識と説明が欠けていました。一般的な考えはありましたが、モーションの半分であるカルトの性格について最後に言っていた内容をより多く議論を深めれば有益だったでしょう。 R2は政治経済のトピックであり、principleとpracticalの両方でディベートをとることが求められていました。考えの衝突は主に、安全な貿易を行うことの利点と、これが政治的圧力に利用されることの利点でした。以前の植民地が原則として何らかの形の賠償の権利を持っていたことを説明したが、強力なメカニズムが欠けていたため、ジャッジはこの点について高く点つけることを躊躇していました。政治圧力があったとしても、利益が搾取を上回るということでラウンドで勝つことができました。
R3とR4の結果は悲しいことに負けてしまいました。 R3は、振り返ってみると少し運が悪かったと感じました。TH opposes organized religion。自分は宗教に関する知識はちょっと限られています。宗教の重要性や具体的の知識など、少し単純にニュースで聞いた程度のレベルです。チームスタンスとしては、さまざまなレベルの搾取に関する支持された主張で、一般的に宗教に反対することでした。議論の衝突は、宗教が個人を搾取するのか、それとも彼らに生きがいを与えるのかということでした。OPPは、組織化された宗教の安全性と組織化されていない宗教の危険性を区別し、制度的問題な危害としてではなく、個人が不正になった場合危害を区別できるとGOVに圧力をかけました。チームが討論を成功させるためのより良いスタンスを提供する、フレームの動作がいかに重要であるかを学びました。特にPMの役割として、最初にOPPの可能性のあるスタンスを反対する戦術を使用して、これをより適切にディベートする方法を学びたいと思いました。 R4は上手くいったと感じましたが、残念ながらGOVベンチの方が良かったです。このラウンド、皆かなり疲れていました。(自分もとても疲れていました) R4はR3と似た議論でした。基本的に、目的の手段が正当であるかどうか、ドックスする事態はそもそもダメではないかと。
最終的に、私たちは1098スピーカーポイントで11位になりました。 2日目のオクトファイナル(OF)ラウンドに参加することが決まりました。私にとって、結論として翌日ディベートできることが一番ありがたかったです。
5.ジェミニカップ2日目 “Give everything you got”
OFに入る時、1日目の2連敗を勝ちに変えるため、普段より真面目でした。前回よりもっとうまくできるはずだと感じたので、そうするよう努力しました。モーションVETOの選択には細心の注意を払いました。 OFでは、私たちの主な議論は、直接の戦いを避けながら機械を利用して、戦術的精度を向上させることにより、兵士と民間人の命を救うことでありました。対戦は別のKDSチーム(寿司とラーメンとラーメン…)でした。対決は自動兵器システム(AWS)の信頼性になり、後に責任についても議論されました。システムの開発と使用目的に応じて、成功や失敗の両方の可能性を両チームから正当な議論を行うことができた非常に良いディベートと感じました。私たちは、欠陥のあるシステムは現代の戦争では実装されないため、大量の致命的な行動や民間人の危害のためにAWSを使用する責任があるというディベートをすることができました。全体として、このラウンドはLOの役割を果たせて、さまざまな影響についてディベートし、モーションを反対するために比較を検討できて楽しかったです。
クォーターファイナル、私自身はこのディベートが少し難しかったことを覚えていますが、チームの準備時間を通して、十分にスピーチを書くことができました。私は、現在の資本主義の中、人々が特権を与えられ、世界で彼らの見解を構築する力を持っている社会システムを明確にイラストする必要がありました。ハリウッドや本の評価などは、社会的権力を持っている人の意見によって評価されます。したがって、私たちは、資本主義の世界から作られた社会透視だけでなく、LGBTQ +の芸術家の独占性を持った現実を最もよく提示する内容を強く押し出しました。
最後の2ラウンド、セミファイナル(SF)とグランドファイナル(GF)ほど頑張ったラウンドはないと言いたいです。SFでは、対戦相手は再びKDSチーム(日中韓友好同盟)でした。なじみのあるKDSの同期でしたが、普段より熱心になりながら「良いディベートをしましょう」って感じでした。(彼らはディベートの仕方を教えてくれた先輩のようなもので)繰り返しになりますが、全体としては素晴らしいディベートをできたと思えたと言わざるを得ません。警察の資金の再配分とさまざまな手段による警察の改革の影響の詳細のイラストがありました。私たちは、資金繰りによる排他的な害を説明し、構造改革の好みを説明することができたと思います。ラウンドの決断は、GOVとOPPに別れましたが勝利はGOVに決定されました。
グランドファイナルはトーナメント全体の中で私の最も好きなラウンドでした。ファイナルとして、私はできる限り最高のスピーチの準備をするために全てを尽くしました。GFの論題は、ロビー活動についてという、かなりよく知っていたトピックでした。政府側としてのスタンスは、政治家や政治立法に、民主主義の基本的な核心にまで影響を与えた企業のロビー活動に焦点を合わせていました。私はこれを、兵器法や環境規制に影響を与えるNRAロビイストや産業企業の現状を通して説明しました。私のお気に入りの部分は、政治家に働きかけてベーコンを大々的にアピールした豚肉産業の例を利用できたところです。ベーコンは健康上の利点がなく、豚の脂肪が役に立たないために悪影響しかありませんでした。私が感じる企業利益を生み出すために働きかけるロビー活動のユニークなメカニズムはかなり明確でした。 PMスピーチとLOスピーチの後に明らかになった争点は、自殺幇助や安楽死などの進歩的な動きを推進するロビイストプラットフォームの保護でした。これらのグループは法律に直接アクセスしなければ脆弱になるが、民主主義の進展をより深く説明することで、彼らは民主手法や他のやり方で意見を聞くことができますな感じでスケールを傾けました。再び言いますが私としてはどちらのチームとも素晴らしいディベートができたと感じています。最終決定は、7人のジャッジの内6人が我々を判定してくれまして、優勝できました!
6. Acknowledgement “Be open to people and ideas”
最後に、ジェミニでここまでに到達するのに手伝ってくれたすべての人に感謝したいと思います。ごろうさんファンクラブ、トーナメント全体をリードしてくれて、私を信頼してくれてありがとうございます。私と同様に特別な経験が出来たとしたら光栄です。ジェミニカップ運営委員会、ジャッジ、ディベーターの皆さん、COVID-19パンデミックの中で安全にディベートを継続できるオンラインプラットフォームを参加者に提供してくれてありがとうございます。私のディベート学習を親切に指導などしてくれたKDSの先輩や友人に本当に感謝です。それらがなければ、私は自分自身でディベートをできたとは思えません。最後に特に、実際にKDSを紹介し、バカらしい質問にすべて答えてくれたオーウェンにとても感謝しています。私は出会ってきた素晴らしい人々一人一人に触発されています、ありがとうございます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ありがとうございました。大会前や大会中の心情や様子が細かく伝わってきて、とても引き込まれる文章でした。2年目以降のご活躍も期待しています。