皆様、はじめまして。広報の小高と申します。
処暑を迎えだんだんと涼しくなってきて過ごしやすくなって来ましたね!
今回は先日行われたGemini CUP 2019のブログです。
今年度大会優勝チーム「オクラ」の一員として出場した石坂果南さんから寄稿文をいただきましたのでお楽しみください!
以下本文
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こんにちは!東京⼤学2年の⽯坂果南です。 松尾萌⻩ちゃん(鰹ちゃん)、灘洋太郎くんと組んで「オクラ」というチーム名で Gemini Cup 2019に出場しました。チームメートや先輩⽅など、多くの⽅々のおかげで幸運にも優 勝することができました。今回はその体験ついて寄稿させていただきます。
①⼤会前 4⽉中旬頃からGeminiに向けて3⼈で練習することにしました。しかし、授業やバイトで なかなかスケジュールが合わず、特に私と鰹ちゃんはGeminiの2⽇後から始まるUADC・ Australsに向けた練習で忙しくて、なかなか3⼈で練習する時間を取ることはできませんで した。そのためGemini直前までの練習としては、週に1回3⼈で集まってプレパし、あと は各⾃で個⼈の実⼒をあげていくことにしました。 週1のプレパ時間では、古典モーションよりも UADC・Australs・WSDC のモーションを 中⼼に練習していくことにしました。私と鰹ちゃんが UADC・Australs の練習をしたかっ たという理由もありますが、それよりも⽴てるのが難しく対⽴軸が⾒えにくいモーション でプレパを繰り返せば Gemini のモーションを簡単に感じるのではないかと思ったからこ のようなプレパ練をすることにしました。具体的なプレパ⽅法としては、モーションセット を選んでからまずgov側でvetoをして「2」になったモーションをプレパし、その後opp 側でvetoをして「2」になったモーションでプレパをしました。プレパしなかった残りの モーションは、3⼈で話し合ってgov・oppの⼤体のケースや勝ち筋を考えました。モーシ ョンが難しくて先輩や⾳源に頼ることが多々ありましたが、今振り返るといろんなアーギ ュメントや分析の種類を学ぶ貴重な体験でした。 各⾃の実⼒向上のためには、リサーチ・⾳源・スピ練などしました。これは各⾃別々でやっ ていたので鰹ちゃんと灘くんが具体的に何をしていたのかはわかりません。しかし、私はマ ター不⾜という⾃分の⼀番の弱点を克服するために、ひたすらリサーチをして知識を増や していくことに専念しました。IR について調べるだけでなくいろんなエッセーやニュース 記事を毎⽇読むことによって視野を広げ、モーションを⾒て何も思いつかないという状況 がないように努⼒しました。
②⼤会直前 Gemini直前になり、やっと3⼈でラウンド練をするようになりました。ここから急にドツ ボにハマりました。 Gemini4⽇前のラウンド練で、なんとやったことのあるモーションで負けてしまいました。 チームとして連携がうまく取れず、お互いに抜けているところを捕捉し合うシステムが出 来上がっていなかった結果、いろんな話や分析をドロップしてしまいました。そこで、直前 ながらもロールを変えることにしました。それまでは、灘くんファースト、私セカンド、鰹 ちゃんウイップでした。しかし、ジャッジや先輩のアドバイスのもとで、鰹ちゃんファースト、灘くんセカンド、私ウイップになりました。灘くんはセカンドをするのが初めてで、鰹 ちゃんは⼤会でファーストをするのが数ヶ⽉ぶりだったため、不安を胸に抱きながら2⽇ 後にGemini前の最後のラウンド練を迎えることになりました。 しかし、またそこでも壁に当たりました。今度はプレパの問題でした。マター共有だけでプ レパ時間が終わり、相⼿の話を考えたり分析を深める時間が全くありませんでした。その結 果、浅い内容のコンストと相⼿にengageしない反論しかできず、below average roundとな ってしまいました。その失敗の根幹にあったのは、3⼈ともケースの⽴て⽅が違いすぎたた め、いざ3⼈の考えを合わせようとすると⽅向性の違うマターがごちゃごちゃ混ざってし まってまとまらないことでした。そこでプレパの⽅法を変えようという話になり、灘くんが 「発注⽅式」プレパという斬新なアイデアを思いつきました。 「発注⽅式」プレパでは、まず各⾃5分間ケースを考えます。その次の7−8分間で⼤体の アーギュメント・最低限⼊れて欲しい分析やマターを共有し、ファーストがスピーチを作り 始めます。ここまでは普通のちょっと雑めのプレパです。その後、ファーストがスピーチの 原稿を書き終わり次第、セカンド・ウイップに原稿を渡してくれます。そこで、セカンドウ イップが⾜りていないと思うロジック・具体例・イラストなどを付箋に書いて原稿に貼って いきます。ファーストは付箋に書かれたマターを話に組み込むだけです。 「発注⽅式」プレパの良いところは、ファーストの負担を軽減しつつ効率的に3⼈のベスト マテリアルをファーストスピーチに組み込むことができることです。細かいマターは後で 付箋という形で付け加えられるため⻑々とマター共有する必要がないし、その時間が浮い た分ファーストはスピーチ作りにもっと時間かけられます。また、セカンド・ウイップはフ ァーストスピーチの原稿を読んで⾃分のケースを知り尽くしているため、チームにおいて ケースの⼀貫性を保つことが楽です。その結果、ファーストが最強になるし、チームとして の完成度も⾼まります。 Gemini前⽇にその⽅式で⼀度プレパしたら、とてもうまく⾏きました。鰹ちゃんの細かい フレームとニュアンス、灘くんの堅いロジックとメカニズム、私の具体例とイラストを全部 組み込んだファーストスピーチが出来上がるようになり、急にプレパの効率が良くなりま した。数回しかプレパできなかったため不安は未だに残っていましたが、もう少し⾃信を持 ってGeminiに望むことができるようになりました。
③⼤会本番 ⼤会本番を⼀⾔で表すとしたら、「安定」です。 UADC・Australsのわけがわからないモーションでプレパをし続けた甲斐があって、Gemini のモーションではすぐに⾃分と相⼿のアーギュメント・反論・勝ち筋が出るようになりまし た。また、プレパも発注⽅式で順調に進み、メインアーギュメントや勝ち筋などはファース トの時点で全部出し切りました(その分セカンドウイップの灘くんと私は死にましたが…) 。 ブレたり失敗したりすることがあんまりなく、安定的に勝ち上がって⾏きました。GFも同じように安定的に取り組んだら、かなり slight ではあったもののなんとか勝つことができました。>「オクラ」は、とても個性豊かで平和で楽しいチームでした。本気でやるときは本気でやり、 疲れたときとかラウンド間とかには和気藹々と騒ぐ work-life-balance がうまくできそうな 雰囲気のチームで、毎回の練習が楽しかったです。そのため、gemini の練習が苦だと感じ ることは⼀度もなく、なんとなく毎回楽しみにしていました。 多くの⽅に感謝しています。プレパ練やラウンド練を⾒てくださった先輩⽅、最後までサポ ートしてくれた同期たち、その可愛らしさで毎回癒してくれた後輩たちにはこの上なく感 謝しています。 特に鰹ちゃんと灘くんに感謝しています。 鰹ちゃんはバイトと勉強で毎⽇忙しかっただろうに、毎回笑顔でプレパ練に参加してくれ て本当に感謝しています。ラウンドを重ねるたびにスピーチ(特にリプライスピーチ)が⾒ る⾒る上⼿になっていって、ブレイクラウンドとかでは毎回スピーチに感動していました。 その鋭いディベートセンスと、どんなに難しい現象をもわかりやすく説明する⼒は才能だ と思います。ディベートうまいし、いつもみんなを笑わせてくれるし、いろんな側⾯で⾒習 いたいと思う⼈です。 灘くんは常に安定的な存在で⼼強かったです。⾳源と資料の知識に関してはもはや神様で、 アーギュメントの引き出しは誰よりも⼤きいと思います。いつも⼀番早く勝ちマターとバ ーデンに気づき、チームを勝ちへと導いていく存在でした。また、Geminiで初めてセカン ドをして練習時間がほぼなかったのに、ものすごくうまくてびっくりしました。プレパで疲 れた時にボセオやカラオケについて雑談するのも楽しくて、死ぬまで再びこんな⼈に会う ことはないだろうなーと思わせる独特な⾯⽩さのある⼈です。 この3ヶ⽉間本当にお世話になりました。素敵な仲間に囲まれて幸せです。 以上です。最後まで読んでくださりありがとうございました。
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寄稿文のご提供大変ありがとうございました!
次回はQDOに関する投稿を掲載する予定なのでお楽しみに。
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