寒いですね。出だしの挨拶が思いつきません。広報の川口です。
今回はJPDU主催のJapan BP、通称冬Tに際しての寄稿文をルーキーチャンピオンのお二人から頂きました!
増部さんと森田さんの合同での寄稿文をお楽しみください(^^)
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京都大学1回生の増部と申します。先日行われたJapan bpに阪大の同じく1回の森田敢(もりかん)と組んで出て、Rookie champion を獲ることができました。特に奇を衒ったことも思いつかないので以下ベーシックに時系列順に振り返りを書いていこうと思います。
1.概要
まず今回の大会は自分にとって初めてjointで出場した大会で、以前からもりかんとは組んで出たいねと話していたので実現できてよかったです。もりかんとは大学に入ってから知り合ったのですが関西練習会や大会などディベート内外でかなり交流があり、性格や言語特性がある程度わかっているパートナーで個人的にはやりやすかったです。
組むこと自体は早くから決まっていたものの、大会準備は圧倒的に不足していました。各々が他の大会に向けて練習していたり、片道90分という大阪ー京都間の地理的条件も重なり、初めてのプレパ練が大会前日、ラウンド練はせずじまいでした。その結果、大会中は自分が結構マターを外すのでずっともりかんの介護を受けており、めちゃくちゃ修正と摺り合わせに労力を使わせてしまったので彼には頭が上がりません。(もりかんにはやりにくかったって言われた...言いたいことだけ言って理解力に乏しくてほんとすまん...)また、途中R2以降closingのロールを交代するなど急場しのぎの対応が目立ち、心から納得のいく大会には残念ながらすることができませんでした。
しかしながら終わってみれば魑魅魍魎ひしめくJBPで純ジャパ経験者+帰国未経験の1回生二人で組んで、運に負うところ大ですが予選7points,Rookie championという結果を残すことができました。パートナーには感謝しかありません。
2.振り返り
R1:CG4位
THBT states should punish media corporations for directly or indirectly spreading misinformation (i.e. hosting factually incorrect information by users/advertisers)
部屋に入るなりよながさんがいてめっちゃ緊張しました。ラウンドが始まってみると動画や大会報告等でしか存在を知らない強い人とのディベートは緊張しつつ、めちゃくちゃ上手くて感動していました。
自分たちはベタにfake newsがどう市民の選択に影響してそれが害であることを証明しようとしたのですがmedia/advocacy group/citizenの各アクターの分析と責任を論理的に上手く切り分けられず、example頼みになってしまって論が崩壊し自滅しました。GWとしても上手く直前のMOにengageできず、役割が上手く果たせていないダメダメなラウンドでした。
whipがダメそうで、コンストならできそうということでR1終わってもりかんに頼み込んでclosingのロールをスイッチしてもらいました。
R2:OO1位
THR the glorification of woman’s resilience in dealing with difficulties/ suffering
もりかんがBOPの把握とか勝ち筋とか抽象思考をほとんど担当してくれたおかげで具体的な分析を詰めるのにかなりリソースを割くことができました。きちんとLOからコンストして、DLOが伸ばしつつ考えられるclosingのextensionをダンプで殺すという基本的なことがきちんとできていたラウンドだったと思います。
R3:OG2位
As a prominent religious leader of a major religion, THW actively promote the narrative that atheists and irreligious people can still be accepted into heaven.
モーションが難しく、対立が見えなかったのでかなりプレパで困りました。motionの意味が分かっても何を言うかわからず、滅茶苦茶焦って結局 “can still be”を曲解してAthists/non-religious peopleは「入信すれば」まだ天国にいける可能性があるという現状と1ミリも変わんなそうな話をしていました。MGが話している途中、天国に行けない奴らに何してもいいってイジメが起こるのでAthistsかわいそうというまともなアーギュメントを思いつきましたが時すでにお寿司。4位だ...と思っていたら反論が来なかったかつ他の2チームがミスってたらしく2位で、他人のミスで勝つのどうなん???????とあまり喜べませんでした。
R4:CO2位
THO the idealization of the pacifist civil rights leader
暴力使わない方が支持得やすいしmovementも成功しやすいよ!というベタな話しか思い浮かばず、openingに詰められたら死だなと思いつつ細かくメカニズムを詰めて抜こうとしました。(後でcivil rights movementって抑圧されてきたんでしょ?暴力という抑圧の手段を用いるのって立場矛盾してない?って話もできるかなと思った)LOはモーションに全く関係ない話をしていて、DLOから修正してきたということもあり、ベタな話がそのまま生きました。少し話は被り気味だったのですが、もりかんがidealizeした世界だけ非暴力戦略をとることができるというexclusivityの分析を細かく詰めてくれたので、そこで差をつけられたかなと思います。ただし、自分たちの話を詰めるので精いっぱいでCGに細かくengageしきれなかったこと、単純にCGがめっちゃ綺麗にケース立ててきたことで1位にはなれませんでした。
ブレイクナイト
私たちはブレイクナイトには参加せず、KDSとWADの同期にくっついていき、ごはんをたべながら東西交流会をしました。今回はRookieが8/14ブレイクするかつ最後のラウンド開始時に5点あったので、Rookieではブレイクしたやろと心中穏やかに交流を楽しめました。
アナウンスが始まり、隣にいたさいとーりく&すぎやまがオープン3位でブレイクしててすげえすげえってビビり散らかしてました。自分たちはRookie1位(実質2位)
で最後オーソリぶっ倒せばオープン行けたんか...など実力に見合わないことを考えつつ、翌日に備えてさっさと寝ました。
Rookie Semi Finals:win
THBT Western liberal democracies should cease their efforts to universalize liberal values.
R4と同じ仕方でオープニングを抜きました。OGのセットアップが雑だったのでwestern liberal democraciesがどのようにnon-westernに介入しているかを細かく分析してかつ、自国内でdiversity尊重しろって言ってるなら外交でもdiversity尊重しろよ!ってプリンシプルっぽいことを言いました。なんとなく勝ったなという感じはしていたのですが、どこが取られたジャッジによって違いそうな試合だったので、複数人にリフレクをお願いしました。どのジャッジもクリアにwinだと言ってくれたのですが結構その理由にはバラツキがあり、RGFまでの間に考えたりしていました。
Rookie Grand Final:win
THW use the technology
Info Slide:
There is a technology that would allow for you to completely erase the existing human race, and any traces of the human species having ever existed.
二日間で一番難しいモーションでした。人類全員殺す正当性を話さないといけないためコンテクストも絞れず、govのburden滅茶苦茶重くね??????と言いながらプレパしてました。OGで時間がない中、反出生主義に則って人類の生が苦痛に満ちたものだから全員殺すべきというutilitarianな基準を提出しましたが、そもそも人類全体生きるのが苦痛って嘘っぽいし、なぜ苦痛に感じたら殺さなければいけないのかが言ってる自分もよくわからなくて負けたーと思っていました。なので優勝と言われて最初は上手く理解できませんでした。
3.反省
・大会前にディベートをしろ!!!!!!!肛門性愛の話をしている場合ではない。
・もりかんがメタを担当して自分がその枠内で具体を詰めるという役割分担が割と上手くいったように思います。しかし、プレパ段階でスタンスに関して多少の齟齬が発生してもなかなかそれを埋められず、ワーディングも少しづつ違ったりしてチームとしての統一感があまり出ていなかったのが課題でした。
・今回は立ち上がりが悲惨でした。R1は特にケースすら立っているか微妙という状況が発生してしまい、どこから見ても4位でした。ラウンドが進むにつれて連携が取れるようになり、ケースも安定してきたので、いかにR1から安定したディベートができるかというのが今後の課題です。
4.感想
大会に関しては、Rookie Championになれたもののどちらかというと結果に納得はできておらず、それはやはりもりかんとならもっといいラウンドがつくれたはずで、もっといい成績が残せたはずだという思いが強いからだと思います。(でも、とりあえずグラファイに進み続けながら優勝できていなかったもりかんが優勝できてよかったです)学年大会は折り返し地点が過ぎました。これからオープンの大会が増えてゆく中、納得のいく結果が残せるよう頑張っていきたいと思います。
クロージングセレモニーのゆいかわぐちさんのTD address を聞いて、大会の運営の仕事は見えないだけで実際すごく大変ということがとてもよく伝わってきました。どんな仕事があって、どんな人がどのように働いて大会が成立しているかを初めて知って、感謝の気持ちとともに、今まで大会に出る側としてだけ参加してきたのでこれからはコミとして大会を運営する側で参加してみたいなと思いました。また、今回宿泊場所を提供してくれた伊藤翼もtrainee tabとして大会に参加しており、二重の意味で非常にお世話になりました。本当にありがとう。
東京-地方格差や未経験者のディベート界からの流出が叫ばれる昨今ですが、2019年は自分たちの成績を含め、地方である関西が存在感を発揮できた年だと思います。そして関西1回生のディべーターの多くが、(正確に言うなら自分以外の全員が)パーラに関しては未経験者です。未経験者の多くがモチベを維持できているのは、先輩方の細やかな、そしてレベルにあったエジュケと、練習後にぐだぐだごはんを食べながら喋ったりという分け隔てのない練習外の交流が手厚いからかなと思います。特に後者によって人柄などがわかって、ディベート強い人に抱きがちな「こわそう」イメージの緩和につながりますし、チームを組む範囲も広がってディベート内の交流も活発化し、ディベートという競技を継続できるといういい影響があるのかなと勝手に思っています。
いつもお世話になっている同期、先輩方、コミの皆さんありがとうございます。これからもお世話になります。
関西は楽しい!!!!!!!
この文章は自分ともりかんの文章を擦り合わせて組み上げたものです。少々長くなってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
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TD addressについて触れて頂き光栄です(TT)
増部さん、森田さん、読み応えのあるボリューム満点の寄稿文をありがとうございました!! 今後の活躍からも目が離せませんね(^^)
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