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2019年2月21日木曜日

Aoyama Women's Cupに際して〜倉田さんからの寄稿文〜

こんにちは。広報の木對です。
本日は12月に行われたAoyama Women's Cupの記事を、優勝&Grand Final Best Speakerの倉田さんに書いていただきました!!!!!!

実はこの大会では、私と倉田さんのチームで出場させていただいたのですが、倉田さんのスピーチが綺麗すぎて幸せでした!ありがとう!!!

また、2016年までAoyama Women's Cupとして開催されていたこの大会は、2017年には一度Women's Nationalsと名を変えました。
今回、2018年には再びAoyama Women's Cupとして素晴らしい大会になりましたが、その裏には運営の方の努力が隠されていると思います。運営の皆さんありがとうございました!!!!

ということで、倉田さんの素晴らしく役に立つ記事をぜひご覧ください。

〜〜〜〜〜
Aoyama Women’s Cup 2018感想&モーション復習

復学手続きやら実際大学に戻ってきたやらでバタバタしていて、大会から2ヶ月ほどたってしまいました。それでも根気よく待ってくれていたれなちゃんに感謝です!そんなれなちゃんと組んだAoyama Women’s Cup 2018の感想文です!

~自己紹介~
KDSで、現在アメリカのグリネル大学3年の倉田芽衣です。2015年の春学期にKDSに入って、8月末に現在の大学に入学し直しました。なので、今回組んでもらったれなちゃんとは同期です。
実は、中学二年のハロウィンからパーラディベートをしているので、ディベート歴は自分でもびっくりの9年目なのですが、 今回の大会でやっとBPのゲーム性だったり楽しみ方を理解出来た気がします。長年やってきたパーラディベートの主流スタイルの1つの謎がやっと解けた!というのは私にとって大きな収穫でした。
また、ジェンダー女性セクシュアリティ学を専攻しているので、出るモーション的にマターが思いつきやすかったり、ディベートが楽しみやすいうまんずカップは前々から出たいなと思っていた大会でした。ついに出られて本当に嬉しかったです。


~パートナー、運営チーム、他の参加者の方への感謝~
れなちゃんと組めて本当に楽しかったし勉強になりました。毎ラウンド、どんなに私がテンパっていても、ちゃんとディベートを落ち着いて楽しめるようにモーションの見通しや勝ち方をしっかりプレパ中に教えてくれて、しかも決勝まで連れて行ってくれた最高のパートナーでした。彼女のおかげで、毎ラウンドモーションとの関連性がとても高くて、BPにおいてちゃんとstand outするケースをリーダーとして言えたんだなって感じです。そんなれなちゃんと一緒にディベート出来たからこそ、BPってこういうゲームなのね!っていうのが理解出来たのだろうなと思います。
忙しい中組んでくれて本当に感謝してます!

今の四年生以上しか知らない私としては、大会に知っている顔ぶれが多かったのも大会を楽しめた要因の一つです。Peripheral memberでありながら、日本ディベート界の温かいホーム感をたっぷり味わえました。中高でディベートを教えてもらっていた先輩方と久しぶりに会えたのも凄く嬉しかったです。ちなみにあんどりゅうさんとは4年ぶりくらいの再会でした。高校生を連れて大会に来ていたのは本当に素晴らしいと思いました。

もう一つ嬉しかったのは私が尊敬してやまないJapan’s best women debatersとディベートが出来たことでした。そして、こんな素敵な大会を運営してくださったコミッティーの皆様とアジュコアの皆様に心から感謝しています。


~モーションの復習~
れなちゃん愛と日本ディベート界愛はこれくらいにして、モーションの復習にはいります。どれも、ジェンダー女性セクシュアリティ専攻として、ディベートしていてとても楽しいモーションでした。Round 1, 2を復習していて燃え尽きたので、round 3GFはざっくりとしか書いていませんがご了承ください。異論反論質問ありましたら、ぜひメッセージください!飛んで喜びます!

Round 1: THW introduce female gender quota for judges (Closing Opposition)
なぜ裁判官選出において女性クオータが必要なのか、女性クオータが選出されるに裁判官プールにどんな影響を及ぼすか、クオータ導入がどのようにして司法制度全体をimprove/worsenさせるかのお話ね!となんとなく抑えないといけないイシューはわかったものの、ラウンドに入るのが久しぶりすぎて始終テンパっていたのを覚えています。
OGのケースは、スペインを始めとする女性性被害者に対して風当たりの強い国において女性被害者に不利な裁判を是正したいっていう話でした。
相手の「クオータによって選出された女性裁判官は女性性被害者にとってfavorableな判決を下す」というassertionは認めた上で、司法の公平性についての新しい価値基準を基盤としたケースを出しました:
女性を増やすことで判決のバランスを取ろうとするのは、裁判官のジェンダーを元に一定の判決を求めるわけだから、裁判の公平性を害する
1)そもそもfair judgeとは事件の証拠と前例を元に、法律の専門家として判決を下すactorであり、現状そういう基準のもと裁判官は選ばれている
2)クオータ制度によって上記の基準的には現状よりunqualifiedな裁判官に裁判をさせることになる
3)性犯罪の裁判だけでも公平性に欠ける判決を下してしまうかもしれないし、それ以外での裁判にも悪影響を及ぼしかねない
そのような裁判の公平性を鑑みると、OGの提起している問題への解決策より次の解決策・現状で起きていることのほうが望ましい。例えば、
a) 中長期的にジェンダーバイアスにとらわれない裁判官育成をする
b) フェミニストメディアや活動家による女性性被害者に対する差別への社会的問題提起
c) 裁判員制度を続行し、b)のような社会の中でのdiscourseに影響されている一般市民的感覚や共感力を裁判に取り入れること

ただ、実際のところ各国の裁判官ジェンダー比率の現状や一般的な裁判官選出制度を知らなすぎて、全体的にふわっとしたことしか言えませんでした。
後日調べたのですが、女性裁判官の比率的には日本が2016年時点で25.6%、アメリカが3割超えくらいでした(参照:https://www.nawj.org/statistics/2018-us-state-court-women-judges)
私達の部屋でのコンテクストに上がっていたスペインでは若手女性法律家の比率は6割超えにも関わらず、最上級のポジション(最高裁判事や各裁判所での長など)には女性が居ないらしいです。主な理由の一つとしてはスペインでは裁判官になるための基準にseniorityがかなり影響しているのですが、そもそも女性が法律家になることが許されたのが1966年で、女性法律家は年々増えているにも関わらず、今でも女性法律家のmedian ageが男性法律家に比べてだいぶ低くなっているからです。それに加えて、裁判官以外の法律家としての活動(relevant judicial activities out of the jurisdictional function”… 弁護士会の役員とか?)もかなり重要らしく、女性裁判官や女性法律家のほとんどは仕事以外の司法活動をあまりしない傾向にあり、その理由として家族の世話をしないといけないから、と回答した女性法律家が多くいるらしいです(2008年にスペインで実施された法律家対象のファミリーワークバランスアンケートより)。

他国の状況は知りませんが、スペインの例を元にgovケースを作れば割と強いんじゃないでしょうか。

One potential OG case:
1.     裁判官になるための基準がstructurally oppositional to women lawyers
1.     Seniority is prioritized while women lawyers’ median age is much lower than that of men lawyers’ because women were not even allowed to be in the judiciary until the last few decades
2.     Relevant judiciary activity is also highly evaluated even though women lawyers are given unequal childcare and family responsibility which leave them little time to do “extra-curricular” judiciary activities
2.     If it’s simply a matter of time (literally aging) before we can have more women judges, why not have more of them now by lowering the seniority/experience requirements for women lawyers?

裁判におけるジェンダーバイアスによる被害を減らしたいという私達が当たったOGのケースは、genderに関する丁寧な分析と割とがっつりしたsolution mechanismの説明が必要なので、このモーションでOGだった場合は、上記のケースをまずしっかり説明すると思います。上記のケースですら、しっかり説明しないと、それって結局裁判官の質下げない?みたいなことを言われて弱くなりそうですよね。それに対しては、15年以上法律家として活動していれば、裁判官になるための資格は満たしているのに、30年とか40年とかのおじさんと比べられちゃうと、そのおじさんが選ばれてしまうのが現状で、女性で30年とか40年も経験ある人ってそもそもすごく少ないからそれってフェアじゃないよね〜!っていうことを上手く伝えられれば、多分大丈夫だと思います。ポイントはseniority”extra-curricular” experienceの評価基準としてのvalidityを否定するのではなくて、それらが必要以上に評価基準として採用されていることを強調することだと思います。うーん、もっとシンプルに出来るのかな。

ジェンダーバイアスによる被害を減らしたい場合のケースは、
1.     Gender is such a divisive social structure that affects even the best and fairest judges to make biased decisions
1.     Men judges making unfair judgement towards women victims of sexual violence
2.     Women judges would make judgements more sympathetic towards women victims
2.     Women victims are disproportionately unfairly judged
3.     Therefore by increasing the number of women judges and thus making it more probable to get a favorable gender bias is justified

おそらく、このケースで丁寧に説明しないといけないところは、ほとんどの裁判官は大体の場合公平な判決下せるんだけど、女性・男性の経験がかなりはっきり別れるような犯罪において、裁判官のジェンダーが判決に影響しちゃうんだよねぇっていう話かなと思います。どんな犯罪において、どんな風に裁判官のジェンダーが影響するのかっていう具体的な説明が鍵になりそうですね。じゃあ、女性被害者には女性裁判官を当てるようにすれば良くない?女性裁判官増やす必要なくない?って言われたら、どうしたら良いんでしょうか。分かりません。


Round 2: THBT the feminist movement should actively oppose norms of stable monogamous relationships (Closing Government)
なんとジェイミーの後ろでディベートすることに!
モーションが出た直後に「一夫一妻制の普遍化って政府の女性に対する育児介護残業まみれの夫のケアとかの押し付けだからopposeするべき~!」みたいなことをどこかで聞いたのを思い出したので、ジェイミーたちに取られないことをれなちゃんと祈りながらプレパをしました。

Feminist movementは多様な選択肢を応援するべきだよね~!だからnormopposeします~!っていうのがOGのケースでした。This is obviously not doing justice to the extremely well substantiated arguments they brought to the debate, and I apologize, but I think that was the gist of their argument.
確か、oppositionmain contentionは、feminist movementstable monogamous relationships opposeしたらstable monogamous relationshipsを選んでいる女性の選択を否定することになって、thats not in the spirit of feminism!という感じでした。

CGとして達成したかったのは
1.     The norms of stable monogamous relationship in itself support a state sponsored systemic gender based discrimination towards women, to which the feminist movement must oppose
2.     Even if it means opposing the choices of some women, the feminist movement should prioritize opposing state-sponsored systemic gender based discrimination
の2点をしっかりジャッジに伝えて、OGよりもopposeに直接的につながる理由を説明したよ~!しかもOGがはっきりとは答えきれていなかったoppmain contentionに答えているよ~!っていうアピールをすることでした。
残念なことに私の説明力が圧倒的に足らず、メタディベート的には1stだったと思うのですが、確か2ndでした。でも、traineeのジャッジの方が私達が言わんとしていたことを全部汲み取ってくれたので大分慰められました。

ちなみに1.のざっくりとしたsubstantiationとしては2つの方法で出来て、

Stable monogamous relationship(smr)normって言ってるくらいだから、straight smrのことだよね。Straight smrnormって言ってるくらいだから、結婚してるだけじゃなくて、子供作り子育て家族親の介護の基盤のためのrelationshipだよね。
それがnormであることで誰が誰のおかげでベネフィットしてるんだろう?(ちなみにこのwho benefits at the cost of whom?っていうのはfeministとしていつも考えるべき質問です)
政府が子育て・過重労働者のケア・介護みたいな社会保障を女性/妻・母親・義理の娘などに押し付けることでベネフィットしてるよね!
確かにジェンダーロールもこのoppressionに加担してるけど、そもそもstable monogamous relationshipnormじゃなかったら、長い人生のほとんどを他の人の世話に費やす上に、社会的にも金銭的にも報酬をもらえないindentured serviceを送らされる羽目にはならないはずだよ!好きでもない旦那と結婚し続ける羽目にならないはずだよ!
だから、女性にとってこんなにdetrimentalな影響があるsocial normfeminist movementopposeするべきだ!!! 

もう一つは、
確かにJaimeたちが言っていたメディアの影響も強いだろうけど、なにがこのnormcontinueさせてるんだろう?
社会が作ってる経済的かつ法的なインセンティブじゃない?
例えば離婚するのってすごくお金もかかるし、法的にもめんどくさいよね
不倫ってめっちゃ社会的にも法的にも罰せられるよね
結婚してるカップルの方が税制度的に優遇されたりするよね
ひとり親だと働きながら子育てするのが難しいワークスタイルがnormになっちゃってるし、子育て・介護の社会保障を政府があまり担ってくれていないっていう現状的に、monogamous relationshipにいったんはまってから抜け出すのってかなり辛くない?
他にもきっと例はあると思うけど、要は社会全体の制度がsmrnormとして続けさせるように仕組まれていて、なんならそのnormgender rolesがしっかり組み込まれていて、そういうgender-basedlimitingoppressiveな社会制度をfeminist movementopposeするべきだよね!

っていう感じです。

ある程度整理しつつ文字に起こしていても、分かりにくいケースだったなぁと思います。多分、現代の東アジアにおける儒教的ジェンダー観の影響とか、北欧の社会保障制度とかを勉強してるとわかりやすくなると思います。

Round 3: THW not restrict sexual expressions in public (e.g. public nudity, display of pornographic images.) (Opening Government)

これはありまゆみなみペアの前でした!
難しいモーションでした… 実は私の大学のsenior seminar70年代から80年代のfeminist sex wars debateに関してで、そこでじっくり勉強するから、いいやー!と思ってsexual expression系の勉強は先延ばしにしていたのが仇になりました。女性学専攻者としてお恥ずかしいです。多分、その授業を取れば満足に解説できるようになります!笑

今の所おもいつくgovケースは
1.     Freedom of expression in the public sphere includes everything but incitement and hate speech. Sexual expression is neither so it should therefore not be restricted.
2.     Sexual expressions in the public has brought about acceptance of deviant behaviors which used to be heavily discriminated against.
1.     Gay or lesbian relationships
2.     Cross dressing/drag
3.     Scantily dressed women

とかですね。多分もっと深いこと言えるんだろうなぁ。When has there been state sponsored restriction of sexual expression? What kind of sexual expression has been restricted by the state in the past or today? みたいな感じでひたすら具体例を出していって、その具体例のグルーピングとかが出来たら、良い感じにアーギュメントやケースを作れるのかなぁと思います。例えば明治時代に庶民のnudityを規制したりとか、混浴風呂を規制したのとかって、明治政府にとってobstacleになっていた人達をoppress/expunge/make invisibleするためだったと思うんですよね。あと、cross dressingが犯罪だったのも、sexually deviantな人達(現代だとLGBTって呼んでるような人達)をdisenfranchiseしていたと思います。Sexual expressionって結構その時代とか地域によって変わるから、政府にとってのoppressive toolなんだよーって言うのは結構ありかなと思います。
あとはありまゆが言ってたsexuality is a very important aspect of identityだから制限しちゃ駄目みたいな話。それに関連してそうな分析としては、sexual expressionをその人のselfhoodから切り離して制限できるって捉えてること自体がmodern stateとして持つべきじゃないideologyだよ〜みたいなお話。うん、ちょっと良くわからないですね。

Oppだったら
1.     Sexual expression which warrants restriction is what many people consider too extreme, or too traumatic to accidentally encounter. The state should reserve the option to restrict such extreme and traumatic sexual expression for the psychological welfare of the majority of its citizens. Restrictions can take the forms of 
1.     banning certain types of expression
2.     restricting the place where it can be displayed
3.     placing barrier-like trigger warnings so people can choose not to view the expression
2.     Examples of extreme sexual expressions that the state should reserve the option to restrict

みたいな感じでしょうか?Nazi filmsを教育的環境以外で視聴するのが未だにドイツでは違法なこととか、suicide ideationimages glorifying anorexiaとかをネットで検索した時にtrigger warningsがでるとか、Sharmilawikileaksスピーチを参考にしたら良いのかなぁ… あとは、このモーションspecificな話題としては多くの性暴力被害者にトラウマをreliveさせてしまうようなgraphic imagesとかって社会的に制限するべきじゃない?とかflashingみたいなexpression itselfassaultじゃんって言うだけでも割と強い気がします。

うーん…難しい。

GF:Info Slide: Sex-selective abortion is the practice of terminating a pregnancy based upon the predicted sex of the infant. The selective abortion of female fetuses is most common where male children are valued over female children. THW ban sex selective abortion. (Opening Opposition)

Round 3の感触がいまいちだったので、決勝アナウンスメントを聞いたときはとても嬉しかったです。

OGのケースは女性の権利向上のためにsex selective abortionを廃止するべきというケースでした。

私達のケースは “Even if banning sex selective abortion could achieve some grandiose social goal, it will be at the cost of the most socially vulnerable, and that is never okay.” みたいな感じでした。
1. Parents in places where sex selective abortion (ssa) is prevalent have the right to ssa just as they have the right to other kinds of abortion.
1.     Sex selective abortionを行う親は貧しくて女性蔑視の激しいコンサバな社会に住んでいる場合が多い
2.     Sex selective abortionがよく行われる社会では、女の子を育てるほうが親にとって社会的・心理的・経済的な負担が大きいor男の子に比べて社会的・心理的・経済的gainが少ない
3.     育てるのが難しいという理由で親に中絶の権利があるのだから、sex selective abortionprevalentな社会ではsex selective abortionも他のabortion同様許されるべき
2. Banning sex-selective abortion will have detrimental impacts on both the baby girl and parent
1.     1.&2. 故に廃止することによって生まれてくる女の子&母親がとんでもなく酷い目に遭う
2.     もしくはAbortionundergroundになって母親が酷い目に遭う
3. Making those most vulnerable in society suffer is unjustifiable when improvements of womens status can be achieved by women (and people in general) born to parents who would not choose ssa even when that is an available option. 
1.     social changeの責任は色々余裕があって、女の子を大事に育てられる親が全うするべきだし、大事に出来る親の元にだけ女の子が生まれればいいじゃない
2.     なんなら、女性蔑視が激しい国でこそ、そういう親とか周りの大人に応援してもらえる女性が政治的リーダーシップをとって国を変えていくんだよ?マララさんとかチェコの大統領で元UN Women所長のボコバさんとかがそうじゃない。なんならエマ・ワトソンだって、HeforSheのスピーチで親がめっちゃ応援してくれたおかげです~って言ってたじゃん!
3.     仮にmale offspringによってssaをした家族がbenefit出来たとしても、そもそもすごく貧しいんだし、そんな親だったらマララは育たないし、たとえそういう家族がいたとしても、improvements in womens status and opportunity can happen at the same time. We can wait for the practice of ssa to die out while social change is happening in different social strata of the country.

的なことを私は言いたかったです。一部は言えたと思いますが、こんなに順序よく説明出来てなかったです。れなちゃんからコンテキストしっかり固めてね!!!!と念を押されていたので、思いつく限りの具体例の列挙は頑張りました。

もしgovだったら、シンプルにsex-selective abortionがいかにmost grievousobviousgender based discriminationであるかっていうケースにしたと思います。でも、どうなんですかね。このトピックも大分勉強不足です。Sex-selective abortionに関する英語版ウィキペディアがかなり充実してるのでそこから頑張ろうかな(https://en.wikipedia.org/wiki/Sex-selective_abortion)



大分長くなってしまいましたが、ところどころopen-endedなモーション復習になってしまったので、suggestion等ある方は是非メッセージください。フェイスブックでMay Kurataと検索してもらえれば出てくると思います。これからもたまに大会や練習にお邪魔させてもらえたらなと思っています。その時は宜しくおねがいします。
改めて、おめでとうございます!
とても褒めてもらいましたが、
めいちゃんのおかげで優勝できました!笑
ありがとう〜〜〜

〜〜〜〜〜

KK Cupに際して①〜吉井さんからの寄稿文〜

こんにちは。広報の木對です。
最近はすっかり暖かくなって来ましたね!春の訪れを身近に感じつつ、なんだか感傷的になっています。
なぜなら私が卒業できるかどうかが発表される時期が近づいて来たからです。

そんな話はさておき、今回はKK CupでBest Adjudicatorに輝いた吉井さんにブログを書いていただきました!

本当におめでとうございます!!

ということで、感動と飯テロに満ちた素晴らしい文章をごらんください〜〜!


〜〜〜〜〜
[サインポスト的なもの]
0. はじめに
1. 続けてみると意外と結果を残せたりする
 a. ベストジャッジを獲るまでの思い的な
 b. 大会前
 c. 大会中
 d. このブログを読んでくれている方へ
2. 名古屋の大会はホスピタリティに満ちてる
 a. 味噌カツがうまい
 b. コメダ珈琲のモーニングはコスパがよい
 c. 手羽先とビールの相性が鬼
 d. コミュニティが温かい
3. 最後に

0. はじめに
 神奈川大学大学院外国語学研究科欧米言語文化専攻英米文学・文化コース博士前期過程2年次(早口言葉)の吉井遼太です。
実は過去にも3回ほどJPDUブログに登場していたりします。旧ブログにて夏セミ、プレオーストラルの記事を、現ブログにてJapan BPの記事を少し書いた記憶があります。冷静に遡ったらめちゃめちゃ昔だった。年月。
 ただ、そのどれもが「運営」としての寄稿文だったので、「競技者」として記事を書くのはこれが初めてだったりします。おまけに春から社会人になり、コミュニティから少し距離を置かざるを得ないので、これが最後になるかもしれませんね。しみじみ。

 今回幸運なことにKK-Cupでベストジャッジを獲得することができて、そのことをどこかから嗅ぎつけた盟友のれなからブログを、と依頼されたのでつらつらと書いていこうと思います。
最初に留意しておくと、ジャッジの技術とかノウハウとか、「こうやったらベストジャッジ獲れます!」みたいな内容ではないです。むしろ僕の方が知りたい。なので生産的なことは綴られていませんが、それでも良いよという方は是非最後まで読んであげてください。もらった機会を乱用して好き勝手な記事を書いていこうと思います。


1. 続けてみると意外と結果を残せたりする
  a. ベストジャッジを獲るまでの思い的な
 思い返すと、6年間に及ぶ大学生活・ディベート人生の中で「1位」というものを獲ったことがありませんでした。部内の大会でも準優勝だったり3位入賞だったり、ディベーターとしてはいつもタブの11位〜20位くらいを彷徨い、ジャッジとして入賞できても3〜5位という、「なんともいえない」結果を残してばかりでした(あくまで自分にとっては、という意味です)
 初めてジャッジブレイクを果たしたのは学部3年の紅葉杯でした。その後4年生で参加したジェミニや秋Tでブレイクをすることができて、自分の中でジャッジに対する苦手意識が減っていったのを覚えています。特にBPジャッジはめちゃめちゃ楽しかったです。
同年の梅子杯でジャッジ5位入賞を果たした辺りから、「いつかベストジャッジを獲りたい」と小さく表明した気がします(当時のインスタを見返しながら)。自分は特に成長が早かったわけでも、飲み込みが良い方でもなく、どちらかといえば一度学んだことを身につけるために最低でも10回くらいは反復に費やさないといけないタイプでした。なので、大学院でもディベートをすることを決めた時も、立てた目標に対しては「2ヶ年計画でゆっくりやろう」と捉えていました。自分の成長曲線を客観視した時に、短期的な成長を期待すると心が折れるって分かっていたからだと思います。
院生になってからジャッジとして参加する機会がめっきり減ってしまい、コミュニティに対しては申し訳ない限りなのですが、それでも去年の銀杏杯とか梅子杯に参加した時は、一丁前に結果を求めたりもしていました。結果的に入賞はできましたが、求めていた「1位」は獲れませんでした。なので今回、KK-Cupが自分の大学生活の中でジャッジとして出場する最後の大会だと知った時、誰にも言いませんでしたが密かに「1位」を目指していたりしました。


b. 大会前
と、とてもとても偉そうなことを書いたにも関わらず、大会前は修士論文の提出に追われまくっており、締め切りとの熾烈なデッドヒートを繰り広げていました。年末に帰省した実家で1万文字書き足すことになるとは思ってもいませんでした。計画性とは。
修論提出後も、口頭試問の準備やら論文の校正やらに追われ、ジャッジの練習にはほとんど時間を充てることが出来なかった、というのが正直なところです。なので大会前は少しだけ「ブレイク落ちしたらどうするか…」と頭を抱えていた時もありました。特にKK-Cup2年前にACを務めさせていただいた大会でもあるので、余計にプレッシャーがありましたね。
ジャッジ練ができなかったということもあり、大会前はジャッジテストを見返したり音源を聴き直したり、BPジャッジングの資料に目を通したりしながら鈍っていたジャッジ観に修正をかけたりするのが主な作業でした。といっても直前1週間くらいで詰め込んだ突貫工事でしたが。計画性欲しい。


c. 大会中
本当にめっっちゃめちゃ楽しかったです。BP大会にジャッジとして出場するのが2年ぶりくらいだったのもありますが、やっぱりBPは楽しいですね。KK-Cupは学年大会ですが、それでもみんな上手くて、2年前より確実にコミュニティ全体のレベルが上がっているなと感じました。
上記のように内心では結果を求めてはいましたが、大会中はそうしたプレッシャーからは解放され、むしろコミやAC、他の参加者とのコミュニケーションを楽しんでました。特にジャッジの順位が割れた時は、(うおおお時間ないのにぃぃ)と悶絶する一方で楽しんでる自分もいました。BPジャッジはディスカッションが一番の楽しみだと思ってます。
中小大学の知り合いがたくさんブレイクしていて、自大学の後輩もリザーブドに入っていて、それだけで充分すぎるほど満足していたので、ベストジャッジを獲れたのは本当に嬉しかったですね。これはどの大学にも言えることだと思うんですが、自分の大学のロゴが大会会場のスクリーンに表示される瞬間って、とてつもなく嬉しいんですよ。特に中小大学はその機会が多くはないので、一際特別な感情に包まれます。僕の大学のロゴは青字で”KU”と書くだけのあり得ないダサさを世の中に誇っているのですが、今ではそのダサさが5周回って好きです。あのダサいロゴをスクリーンに映すことを目標にしていたので、本当に良かった。




 d. このブログを読んでくれている方へ
特に後輩や、これからディベートに一層のめり込む方に向けています。先輩風吹かすつもりはありませんので、晩御飯か晩酌のお供くらいの感覚で流してください。
特に秀でた実績を残していたわけでも、圧倒的カリスマ性のあるスピーチをできるわけでもありませんが、そんな自分が伝えられることがあるとすれば、「悔しくても諦めず、満足いくまで続けてください」という言葉です。使い古された言葉ですし、聞き飽きていると思いますが、それでも自分はこの言葉を使いたいと思います。
ディベートいう競技は他の競技と同じように残酷で、努力したからといって自分の望む結果が出るわけではありません。周りも同じように努力しますし、運も多分に関わってきます。努力の質や方向性を誤れば、どれだけの量を投入しても結果に結びつかないこともありますし、見定めた目標に到底届かないこともあります。負ければ当然悔しいし、自分の中で重きを置いている大会であれば尚のことでしょう。
例えば梅子杯やジェミニ杯、2日間大会だった頃のBP Noviceとかは、比較的「節目」と位置付けられることが多い大会ですし、それに向けて尽力する人も少なくないでしょう。同時に、辛酸を嘗める人が多い大会だとも思います。
自分は学年大会を必要だと思っているタイプの人間なのでこれらの大会の必要性について議論するつもりはありませんが、この大会を境にディベートから離れてしまう人がいるのはとても悲しいな、と思います。もちろん大学生活における将来設計は人それぞれですし、元から2年生まで、と期間を決めている人もいるので一概には言えませんが、「結果が出ないから辞める」人がいるのも事実だと思います。
その結果に自分が満足していないのに辞めてしまうのは、なんだかとても寂しく感じてしまうのです。あと1年続けていたら違っていたかもしれないのに、という思いを、僕より早くコミュニティを去って行く人たちを見る度に抱きます。僕より素質も才能もあるのに、どうして自分より早くいなくなってしまうんだろうと、どこへも表出することのできない乾いた感情がさらさらと流れていくのを感じます。
辞める理由なんて当人にしか分からないですし、それを他人が勝手にジャッジするのは気持ち悪いことだというのはわかっています。ただ、「続けてみると意外と良いことあるよ」という言葉は残しておきたいのです。それが、中小大学でディベートを6年間続けた自分だから言える言葉だと思うからです。
自分がディベーターとして初めてブレイクしたのは3年生の夏でしたし、ジャッジブレイクはその更に後でした。今でもブレイクした大会よりブレイク落ちした大会の方が多いです。それでも、今の自分があるのは2年生のJapan BP67点を取った時やベストメンバーで臨んだ春Tでオープン2敗を喫した時に「辞める」という選択をしなかったからだと思っています。
「続ける」というのは、それだけで労力を使うことです。結果が出ないときはしんどくて精神を摩耗するだけだし、他の誘惑が蠱惑的に映ったりもします。でも、それでも少しだけ踏ん張って続けてみると、意外となんとかなったりします。ただしその時は、自分のスタミナや成長曲線を俯瞰的に捉えるようにしてくださいね。体力や精神的強度を度外視した努力は、心をボロボロにするだけで終わってしまいます。
長々と書いた文章が、つまるところ「悔しくても深く考えず頑張ろう!」というあまりにチープな言葉に換言できてしまうのは語彙力と表現力の稚拙さゆえなのですが、少しでもメッセージとして伝わればな、と思います。特に自分がディベーターとして結果を残せるようになったのは、どちらかといえばキャリア後半の院進後からなので、人生何があるかわかりませんね。後輩連れて出場した大会で、自分が勝手に師事している方から「超絶上手かった」と褒めていただけたりもするので、マジで続けてよかったなと思います。
何はともあれ、自分が大好きな中部コミュニティが開催する、2年前にACを務めた思い入れのある、学生生活の節目の大会で念願だった「ベストジャッジ」を獲れたことは、自分の歩んできた旅路が、悪路だったけども間違った道のりではなかったんだなと感じることができて嬉しい限りです。


2. 名古屋の大会はホスピタリティに満ちてる
はい、ここからはテイストが180度変わります。名古屋の圧倒的ポジキャンです。どう考えてもJPDUブログとして求められていることからはかけ離れているのですが、この機会を逃すのは勿体無いし、れなはきっと許してくれるだろうという浅はかさから個人的趣味に走ります。一応言及しておくと、深夜に見ることはオススメしません。

a. 味噌カツがうまい
既に食べたことある方はわかると思いますが、本当に美味いです。味噌ダレが少し濃いめの味付けなのですが、そのタレのかかった豚カツと白米との相性の良さは意味がわかりません。85点です。
自分は「矢場とん」というお店にしか行ったことがないのですが、それでも十分だと思います。ちなみにメニューは結構あるのですが、個人的には味噌カツ丼はオススメしません。タレが白米の奥まで浸潤しているので味の調整がきかないのと、ご飯のお代わりができないので。ロースカツ定食は1100円程度と比較的安価ですがそれでも余裕で85点を叩き出せるのでぜひ一度食べてください。

b. コメダ珈琲のモーニングはコスパがよい
最近都内や横浜の方でも見かけるようになったこのお店、名古屋発祥らしいです。
大会2日目の朝にACと来店したのですが、モーニングのコスパが良いです。ドリンク一杯が大体4500円なのですが、朝11時までは無料で小倉あんトーストがついてきます(他にも2種類あります)。寒い朝にコメダ珈琲のモーニング、大会前にいかがでしょうか。




c. 手羽先とビールの相性が鬼
今回はタイミングが合わずに行けなかったので、写真は去年5月のNDO(Nagoya Debate Open)の時のものです。

タレとコショウの濃いめの味付けなのですが、この手羽先がビールと無限の相性を発揮します。85点。1人前5本で450円くらいなので、普通に10人前とか頼んで貪り食う、みたいな夢の時間を過ごせます。
この写真は「世界の山ちゃん」という名古屋発祥のチェーン店なのですが、実は他のお店では味付けが異なる手羽先もあるらしいです。食べなければならないですね。


d. コミュニティが温かい
そして何より、コミュニティのウェルカム感、温かさです。参加者のためにわざわざ格安の宿を用意してくれたり、NDOではしるこサンドを配っていたりと、とにかく参加者のQOLを高くしてくれる大会です(次大会以降へのプレッシャーではない)
この温かさがどこから来るのかと考えたら、多分大学という単位に縛られないコミュニティベースでの繋がりの強さなのかなと。新歓を合同でやったり、合宿やミニ大会をみんなで開催したりと、大学間の交流がとにかく強いです。初めて深い関わりを持ったのはM1の時にレクチャーでお邪魔した時なのですが、その時はどの子がどの大学なのか全然覚えられなかったです笑。それくらいみんな分け隔てなく仲が良いし、外部から来る人に対して優しいです。
どれくらい優しいかというと、部外者の自分がコミ・ACの打ち上げに混ぜてもらえるくらいです。これ、冷静に考えて意味がわからないのですが、超絶楽しかったです。自分のような人間を好いてくれる人がいるだけでも嬉しいのに、一緒にお酒を飲みながら語らって、あまつさえベストジャッジを祝ってくれて。楽しすぎて二次会に参加し、ギリギリまで粘った結果夜行バスを逃しかけるというハプニングにも遭遇しましたが、それを含めて楽しすぎる時間でした。


3. 最後に
 前半のちょっとだけ真面目な話から一転、飯テロに移行したブログ記事でしたが、総じて言えることは、KK-Cupはお世辞抜きで素晴らしい大会だった、ということです。
来年度の1年生にはぜひ参加して欲しいですし、ブレイク経験のない上級生も対象なのでぜひぜひ参加してみてください。BPは楽しいですし!
コミュニティから距離を置く直前にこうした結果を残せたこと、それに関してこうしてブログ記事として発信できることが何より光栄なことです。れなありがとう。
皆さんのディベート人生が、少しでも実りあるものになることを、4月から企業戦士として少し離れたところから見守っています。ディベートは引退しないので何かの機会にひょっこり大会に顔出す予定なので、その時はよろしくお願いします。
〜〜〜〜〜