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2018年8月7日火曜日

Gemini Cup 2018 に際して②~運営メンバーからメッセージ~

こんにちは、広報の小林です。
前々記事からずいぶん間が開いての投稿となってしまいました。申し訳ございません……。
今回も再びGeminiについてです。コミのメンバーからメッセージをいただきました。
どのような思いを抱えて大会を無事に運営したのかが分かる、熱いメッセージばかりです。

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Tournament Director:Yasuyuki Itabe

 トーナメント・ディレクター(TD、大会責任者)の任に与りました、東京大学三年の板部です。運営委員のトップとして各担当の準備を監督し、当日の進行も指揮する…というのが仕事の内容ですが、果たして今回、その責務を十分に全うすることはできていたのでしょうか。
 大学のディベート部ではブログ担当の一人だったのですが、この度のTDを打診されたのはちょうどその最終回、退任記事を更新した日のことでした。ブログ担当の引継ぎを以ってディベート生活にも一区切りつけようと考えていただけに、何か運命の不思議のようなものを感じずにはいられませんでした。あまりのタイミングに、逃げられないし、逃げるべきではないと直感しました。この一年で十度目、最後の大会運営としてはこの上なく好い舞台でしょう。覚悟を決めるしかありません。
 例年「最強決定戦」と銘打たれるジェミニ杯には、独特の緊張感が漂います。それはいい刺激、いい励みになる一方で、重荷でもあり足枷でもあるでしょう。新歓期を終えそれぞれに疲弊した二年生に襲いかかる試練としては、余りに過酷であることも一面の真理でしょう。競技である以上、そして競技会である以上、勝利が目指され、また称えられるべきものであることには毫も疑問の余地がありませんが、それが唯一の価値だとは思いたくない。少なくとも、運営からそうしたメッセージを送りたくはない。運営委員会の結成された三月以来、「いい想い出として参加者の心に残る大会」は、委員の間でも常に一貫して目標であり続けました。
 勝ち負けだけではない側面をどう前面に打ち出すか。実際の施策は手探りで進めるしかありませんでした。ブレイクナイトの開催、テーマ曲の導入、チーム名自由化…。こうしたアイデアは思いついても、具現化させるには相当の労力が必要です。時間的・予算的制約の中でブレイクナイトを開催するには、何よりもまず早期に日程を決定し、会場を見つける必要があります。が、このために他の大会の運営陣と日程を調整したり、会場提供校の候補となる各大学の方々と連絡をつけたり、パーティー会場の候補地をそろばん片手に探したりとする必要があり、端的に言って難航しました。さらには音響機器の手配も必要ですし、各チームからご提出いただく項目も増えるため、事前に告知する期間も見込まねばならない。タブに入力するデータも、パンフレットに載せる情報も、作らねばならないスライドも膨大な量になります。準備の時間は飛ぶように過ぎて行き、様々の対応が後手後手に回ることもしばしばでしたが、なんとかこなすことができました。理想論から始まった暗中模索のために、VTD遼太郎、FD美月、CD高田、Tabチームの優稀と昴さん、TC
かずねん、MDいづみ、皆には無理をお願いすることになりましたが、目標を諦めずに形にすることができたのは、本当に皆のお陰としか言いようがありません。会場提供校探しにあたっては、名を挙げることは差し控えますが、10校近い大学の担当の方に予約を照会していただき、数えきれない方々のお力添えをいただきました。特にプレジェミニ会場の成蹊大学、ジェミニ杯会場の国際基督教大学、そしてとりわけお茶の水女子大学の皆様には、会場を引き受けていただいただけでなく、その後の様々な調整も一手に引き受けていただきました。今一度この場を借りて感謝申し上げたく存じます。
 大会当日は、参加者の皆様にも様々なお願いをすることとなり、様々なご不便をおかけしたことと存じます。その中でも遅延なく、聞く限り大きなトラブルもなく、無事に日程を終えることができたのは、皆様のご協力に負うものです。CAの友海にも諸々の難題を課してしまいました。DCAのカズマイイダ、小池、桃佳、フン君、爆速のジャッジアロケーション、ありがとう。毎度圧倒的プレッシャーをかけてすみません。当日コミの皆様、また様々の作業を手伝ってくださった皆様にも今一度御礼申し上げます。

 別の大会の運営をしていた時、先輩からこんな話を聞いたことがあります。かつてとある大会で運営としてゴミ拾いをしていたところ、参加者の心無い言葉を聞いてしまった。「運営委員の人がいるじゃん、あの人の前にゴミ置いておけば片付けてくれるっしょ。」参加者が地に置いたゴミを再び拾いあげ、袋に入れた先輩。その歯軋りの音が聞こえて来るようでした。でも、それなのに何故、先輩はそれからも運営を引き受け続けていたのでしょうか?
 去年のジェミニにはいい思い出を作りたかったけれど、できなかった、だから今年はコミをやることにした。運営委員の一人が教えてくれました。その話を聞いて、一年前の自分が思い出されます。いつまでも心に巣食う鈍い痛み。何故、分かり合おうとしなかったのでしょう?何故、楽しむことができなかったのでしょうか?ジェミニ杯で最後にするつもりでしたし、実際に国内大会にはそれ以来出ていません。そして今年、当時からすれば思わぬ形で、また、「ディベート生活の最後を締めくくるジェミニ杯」を迎えています。
 今年のジェミニ杯が参加者の皆様にとっていかなるものだったかは分かりませんし、分かることができるとも思いません。時間通りに進んだこと、大きなトラブルもなかったことに鑑みれば、客観的に見て運営上は成功したと言えるでしょう。翻って主観的に言えば、答えは出ません。どんな問いに対しても、答えを出すことは叶わないようです。それでも、この大会をやってよかったことの類に分類するくらいなら、許されるでしょうか。引き受けたことも、様々な工夫を試みたことも、全くの無駄ではなかったと思いたい。流れ去った過去の裂け目に覗く空虚を拭うことはできない、それでも、そのそばに小さな花を植えることができただけでも、良かったと考えたいものです。きっとジェミニ杯は、そしてディベートは、振り返り見れば綺麗な遠景になっているはずでしょう。最後に携わる大会があのジェミニ杯で、あの運営陣で、あの参加者の皆様だった、そのことを誇りにして生きていくことができると信じています。

Vice Tournament Director:Ryotaro Saito

 今年のジェミニのVTD を担当した齋藤遼太郎です。
 VTD というのは当日コミを回す裏方の仕事ですね。地味な仕事なので特に書くこともないんですけど、コミの仕事は思いの外楽しかったという感想です。ICUT の時も似たような役職に就いていたんですけど、その時はただひたすらしんどかったので、今回は楽しめたのがちょっと驚きでした。恐らくその分周りの方々には苦労をかけてしまったと思いますが..。当日コミの方々にも本当にお世話になりました。
 もし来年ジェミニのコミを考えている方がいたら、VTD はおすすめの役職です。楽しめると思います。是非参加者だけでなくコミ達も楽しい大会にしてください!

Communication Director:Takumi Takada

 こんにちは、「6月24日はもう、ふたご座じゃなくて蟹座だから、本当はGeminiじゃなくてCrab Cupが正しい」説 推進派の髙田です。自分はGemini CupではCDを務めていました。CDとはCommunication Director の略で、告知や、運営に寄せられるメールへの対応がメインの仕事になります。これだけ聞くとなんだか楽そうに見えますが(そして実際楽そうに見えたのでCD希望した笑)、実際は大会直前での参加者の変更や欠員、そもそもアプリケやインビテでこちら側の意図がうまく伝わっておらず直前での人数変更、など不測の事態は起こりますし、迅速に対応するためにはCDも大会参加者リストでのミスややキャパを考えてある程度自分で対処法を判断して実行するなど、自分の仕事だけでなく、全体を俯瞰した上で仕事していく必要があると思いました。(今回はTDイタベがスマホからガラケーに転身して日中の意思疎通が不可能になったから、自分で決定しなきゃいけないところがあった、というのはありますが笑笑)

 さて、本題の感想ですが、まずコミの他のメンバーへは、ひたすら感謝しかありません。笑
 今回、Gemini Cupで初めてCDをやって、至らないところもあり、色んなところで他のコミに助けてもらいました。自分の仕事も忙しいのに、周りが困っている時に当然のように助けてくれて、それを鼻にかける様子もない素晴らしいメンバーでした。実はコミ探しをやったのは自分でして、当時は「仲良い人探そう(適当)」くらいしか考えていませんでしたが、結果的に、仕事も早い有能ネキニキばかりで、考えうる中で最もやりやすい、ベストなメンバーだったのではと今も思っています。
 全体の感想としては、今年はトラブルもなく、平和に大会を終えられましたと思います(聞く限り、毎年Geminiではトラブルが起こりがちなようで、何も問題がない大会は珍しくはないが簡単でもない)。また、FB等で参加者の声を聞く限り、もちろん運営の至らぬところ、モーションへの不満あるでしょうが、とても嬉しいことに全体的に満足していただけてるようには感じています。その意味で、今年特有の「想い出に残る大会」の大会趣旨は見事達成と言えるのではないかと思います。そして、こんな素晴らしい大会を作れた理由としては、運営ががんばって仕事をしたというのもるでしょうし、ACがたくさん議論をしていいモーションばっかり出してた、というのもあるでしょう。でもそれだけではなくて、この平和に終わり、それぞれが想い出に刻める大会となったのは、参加者の思いやりが作った一つの結果でもあると思います。
 時間が押していることに焦りディベーターを急かすコミに対し、スケジューリングの悪さや統率力のなさを批判するのではなく、しっかり時間内に終わらせようと、まだ欲しいリフレクを諦め、エアコンが効かない部屋の暑さに耐え、ORでマイクの声が通るよう、参加者全員が友人との会話を控えて200人以上いる部屋とは思えないくらい静かにしくれました。
 ブレイクナイトのセッティングに手こずり、参加者が到着した時はまだ机、椅子を動かしているというレベルでしたが、呆れるのではなく「何か手伝えることはありますか?」とR4の後で疲弊しきっているであろうにもかかわらず積極的に椅子を片付けたりご飯を運んでくれ、コミを助けてくれましたのを未だ鮮明に覚えています。

 思うにGeminiのような参加者が200人を超えるくらい大きな大会では、大会を無事に終わらせる、というのは、問題を起こすのよりはるかに難しく大変な大仕事です。どの大会でもそうだと思いますが、規模が大きくなればなるほど、コミの目が回らないところが増えて、不測の事態が起こりやすくなるからです。そしてその時には、そこにいる人たちに忍耐と寛容さを求めざるを得なくなるからです。
 そんな不測の事態が起きても、参加者が気持ちよくいられるには、には文字通り、全員の協力、思いやりが必要ですが、今回の参加者はしっかりとそれらを持ち合わせ、一緒に大会を成功へと導いてくれました。
 今回、もし想い出に刻まれる一つの大会として、出てよかったな、と思えるならば、それはあらゆるところでコミや他のディベーターを思いやり、みんなが素晴らしいと思えるような大会にしてくれたみなさんののおかげでもあります。運営委員として働き、そして皆様に助けていただいたコミの1人としてお礼申し上げます。

Tournament Coordinator:Kazune Kawahata

 こんにちは。
 今回TCをやらせていただきました成蹊大学3年川端和音です。
 TCとしては主に賞状、トロフィー、パンフレット、お弁当など大会に必要なものを用意してました!!
 今回大会運営に携われて、とても楽しかったです。こうやって大会って作られていくんだなーって実感できて、いい経験になりました!!
 このメンバーで運営できてよかったです笑
 ありがとうございました!!

Media Director:Izumi Sumi

 WAD3年のすみいづみです!今回メディアディレクターを担当した者です( *´ᵕ`*)◞
 オープニングムービーやセレモニーの時のスライドやらを作っておりました。実は板部が結構手伝ってくれたんです、ありがとう板部。
 オープニングムービーを大会頭に流し、Mステの曲に合わせて、コミ一同がORの階段を降りてくる演出(板部案)が出来なかったのはちょっと残念でしたね。
 コミのみなさん本当に仕事が出来る人たちで、感謝でいっぱいです。ありがとうございました!

Financial Director:Miduki Ikeda

 今回GeminiでFD(Financial Director)を務めさせていただきました慶應義塾大学3年の池田美月です。FDとは大会の予算を立て、大会費の収支を調整する役職です。

 TDの板部がとてもいい話を本ブログに書いているので彼の部分だけ読めば十分だと思いますが、今回の大会について私から少しだけ言わせてもらえるならこのGeminiはとてもいい大会だったのではないかということです。
 CAのとまゆみのこだわり(かずまいーだとフン君の関西枠から2人をDCAに呼ぶ)だったり、TDの板部がやりたいこと(ブレイクナイトの開催)などの要求はFDとして大変な部分も多少ありましたが、2人から来るお願いはどれもGeminiを想い出に残るいい大会にしたい!成功させたい!という強い願いからなのだということがとてもよく分かるので全て叶えたいと思いました。結果として全て実現させることが出来たかつ大きなトラブルもなく終わることが出来て素晴らしい大会になったと思います。(参加費もかなり抑えられたし、両日ともブレイクナイトをやってもかなり早い時間に解散出来ました!)
 コミ貢献だとかブラックコミだとかの問題もよく言われていますが、個人的にはなるべく色んな人に一度は「コミ」を経験してもらいたいなと思います。役職によっては大会に参加できるものもあります。別に何も変わらないかもしれないけれど何か変わるかもしれないので是非みんなやってみたらいいのではないかと思います。

 最後になりましたが、この場をお借りして今回のGemini Cupを開催するにあたり、会場提供校の方々を始め、(特にお茶大の皆さんには当コミとして遅くまで付き合ってくださいました)お世話になりました全ての皆さまに御礼申し上げます。

Tab Director:Yuki Kobayashi

 ジェミニでメインタブ回しました、上智3年の小林です。
 この大会が絶対にうまくいくと確信したのはコミとACのメンツが判明した時でした。各人が責任をもって仕事をしてくれる、その上で誰もが楽しめる大会をクソ真面目に作ろうと努力をするタイプの同期の友人が集まってくれたことが何よりの幸運だったと思います。大会中のコミは予期せぬトラブル(主に機材)や遅延に怯えつつ、分刻みでのタスクをこなす必要があります。しかし、メンツが恵まれるとここまでスムーズに事が運ぶのかと感動しました。事前の打ち合わせや当日のホウレンソウを細めにしておくと、何が起きてもスムーズに分担が取れるし、コミACの絆がありえん深まります。打ち上げ最高だった。
 Geminiは区切りとして重要な機会でした。冬T以来、だらだらと続けていたTab業ですが、ここにきてようやく一人で回せたような自信が付きました。また、ディベートやジャッジと同じで、コミも回数をこなすと出来ることや気づくことが増えます。それはコミをしていないときでさえ、騒音・ゴミ・原状復帰への気遣いというモラルとして現れます。様々な視点で語れるディベーターが優秀なように、コミの経験がもたらす成長はかけがえのないものであると感じました。
 ジェミニに参加してくれた皆さんが楽しい大会だった、参加してよかった、と零してくださることが何よりの喜びでした。関わった全ての人に感謝しています。ありがとうございました。

Vice Tab Director:Subaru Arakane

 ICU3年生の荒金昴です!(嘘)
 私はV-Tabとして今回のGemini Cupに携わらせていただきました。
 昨年に引き続きTabを担当したのですが、Gemini Cupにかける参加者の想いを、コミの立場から見れるのが何よりも楽しみでした。
 私も2年前のGemini Cupで16位ブレイクした時がディベート人生の中で何よりも嬉しかった出来事であり、これからもGemini Cup は多くのディベーターにとってよい思い出になるような大会にこれからもなっていって欲しいと思います!!
 これからもGemini Cupを応援してます!

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いかがでしたでしょうか。予想を超える(長文)熱弁メッセージでした。
お忙しいところ、ご協力ありがとうございました。