2017年12月23日土曜日

サンタさんから一足早いクリスマスプレゼント~Japan BP 2017 大会結果報告とCAによる寄稿文~

 街中すっかりクリスマス色に染まっている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?季節は冬なのに金木犀の香りが恋しくなっているブログ担当の田子です。いい匂いですよね、金木犀。

さて、今回から数回にわたって
12月2.3日に拓殖大学国際キャンパスにて開催されたJapan BP  2017(通称 冬T)を特集してまいります!

今大会は年内最後のJPDU Tournamentであり、学生から社会人までが参加できる大会です。今回もinstitution 、joint、あわせて100チーム以上が参加した大規模なものとなりました。

第1回目は大会結果報告、そしてChief Adjudicatorを勤められた早稲田大学の藤田信悟さんによる寄稿文になります。なんと…ちょっと早めのクリスマスプレゼント付きですので、是非最後までご覧ください!

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結果報告

[Team Prize]
Champion
Maango Sorbet(Tomoya Yonaga, Aditya Mitra)

Grand Finalists
-ICU A (Sawa Takehara, Chiaki Hagimoto)
-Hit-U X (Stevensen, Max Krylov)
-WAD C (Tamane Sasaki, Clara Chinen)

Semi Finalists
-Love Sexy Amuro Lovers (Yuki Tominaga, Mitsushi Ono)
-Tokyo 09 (Akira Kato, Toshinari Ishikawa)
-Kim Jong Ultra Sun and Moon (Hirohito Asai, Alex Taylor)
-KDS A(Kiyonobu Tamai, Chow Chin Yi)

Quarter Finalists
-SSS (Mizuki Kusaka, Masao Onishi)
-Osaka B (Nobuya Nishikawa, Shunya Mitsunaga)
-Make ICU invincible again (Yuto Miyawaki, Hideto Sakurai)
-Mayu Arimoto (Marc Kasahara, Hikari Tamura)
-WAD A (Kohei Toba, Tsubasa Goshiro)
-WAD B (Mas Urano, Ryo Watanabe)
-Doyalist (Kazuma Iida, Takayuki Watanabe)
-KDS B(Rena Kitsui, Mio Wadano)

Oct Finalists
-トゥース ハァァァァッッ…!! (Daisuke Kubo, Keisuke Tanaka)
-Tokyo A (Julius Cueto, Yutaro Kurihara)
-かほとみゆ (Kaho Miyata, Miyu Takaoka)
-The Reciprocity (Kotaro Asano, Kosuke Yamada)
-Treacherous Mafia's Wonderland (Yuka Ohara, Ryo Hayakawa)
-KDS D (Yusuke Fuse, Satomi Kondo)
-Hit-U B (Shoma Koike, Rio Uehara)
-Lily (Ayame Arasaki, Yuka Shimmura)
-ICU SP (Sho Yurimoto, Kohei Arakawa)
-Huffy Puffy Vanilla Bunny (Takuya Baba, Masayuki Kubo)
-Bonaparte (Hiroyuki Shibuya, Yutai Satake)
-QU B (Mizuki Kitada, Naoya Kondo)
-Dosukoi!! Momonoyama (Momoko Shinozuka, Takeru Uchiyama)
-Still Titech (Masahiro Hayashi, Richard Zhu)
-Akifumi Momose (Naoki Enomoto, Takashi Imai)
-Sorry JK (Kanta Yamano, Lukas Genshiro Nakamura)

Breaking Teams
-Seikei L (Kaoru Miyazaki, Naoki Tenmyo)
-Kobe E (Satoru Nabeshima, Keisuke Nagata)

Rookie Champion
市立浦和大学(Yuna Tamamura, Shizuki Kubota)

Rookie Grand Finalists
-みといちESS(Risa Chinone, Nao Shimizu)
-Hit-U F (Shuhei Aoyama, Aya Ihoshi)
-ICU E (Masayo Ijichi, Ayumi Tsuyama)

[Rookie Speaker Prize]
1st Takua Baba, KDS, 313points
2nd Kotaro Asano, Tokyo, 311 points
3rd Yusuke Fuse, KDS, 307 points
4th Masayuki Kubo, WAD, 305 points
4th Yuki Okita, Tokyo, 305 points
6th Yuna Tamamura, Sophia, 304 points
6th Kay Tanaka, ICU, 304 points
6th Mayumi Wada, ICU, 304 points
9th Miyu Takaoka, WAD, 303 points
9th Masayo Ijichi, ICU, 303 points
9th Kosuke Yamada, WAD, 303 points
9th Shizuki Kubota, WAD, 303 points

[Overall Speaker Prize]
1st Aditya Mitra, NTU, 328 points
2nd Tomoya Yonaga, Hit-U, 325 points
2nd Max Krylov, Hit-U, 325 points
4th Akira Kato, Tokyo, 324 points
5th Stevensen, Hit-U, 323 points
6th Sawa Takehara, ICU, 322 points
6th Hirohito Asai, ICU/Tokyo, 322 points
8th Mas Urano, WAD, 318 points
8th Takeru Uchiyama, Titech, 318 points
10th Hideto Sakurai, ICU, 317 points
10th Toshinari Ishikawa, Tokyo, 317 points
10th Julius Cueto, Tokyo, 317 points
10th Chow Chin Yi, KDS, 317 points
10th Alex Taylor, WAD, 317 points

[GF Best Speaker]
Tomoya Yonaga (Maango Sorbet)

[Rookie GF Best Speaker]
Shizuki Kubota (市立浦和大学)

[Adj. Core Special Award]
-Ayaka Hasegawa
-Hana Muramatsu
-Motohiro Aikawa
-Yutaro Totsuka
-Yumi Toma

[Rookie Adjudicator Prize]
1st Ryohei Shioda (KDS)
2nd Yumi Toma (WAD)
3rd Khac Hung (QU)
4th Momoka Shibata (KDS)
5th Motohiro Aikawa (Hit-U)

[Adjudicator Prize]
1st Tatsumi Uchiyama (WAD)
2nd Sayaka Nakano (KDS)
3rd Akifumi Momose (Hit-U)
3rd Ryohei Shioda (KDS)
5th Kazumasa Miki (Sophia)
6th Yumi Toma (WAD)
7th Atsushi Sumida (KDS)
8th Khac Hung (QU)
8th Yoshito Ato (Tokyo)
8th Masahiro Ito (Tokyo,Titech)

[Breaking Adjudicator]
Akifumi Momose
Andrei Buendia
Atsushi Sumida
Ayaka Hasegawa
Darla Cornett
Hana Muramatsu
Hikaru Hotta
Honoka Takayoshi
Kae Natsume
Kazumasa Miki
Keita Kurita
Ken Kuroki
Khac Hung
Kohki Sasaki
Kosuke Tamura
Marina Nakamura
Masahiro Ito
Mina Hamada
Momoka Shibata
Motohiro Aikawa
Naoki Iwasaki
Naoko Arai
Ryohei Shioda
Ryoya Peter Kurauchi
Satoru Tamura
Sayaka Nakano
Shingo Fujita
Sho Masuda
Soichiro Tsuchihashi
Tatsumi Uchiyama
Tomoko Yagasaki
Yoshito Ato
Yumi Toma
Yusuke Yonezawa


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Japan BP 2017感想

目次
1.CAをやる動機
2.大会まで
3.大会
4.大会後
5.おわりに
6.おまけ

JPDUブログをご覧のみなさま
Japan BP 2017でめちゃんこ働いたのにたごちゃんにブログを書いてと言われたので書きます。可愛い子に何か頼まれると修論とかあるけど断れないです。

1.CAをやる動機
 夏に確かTDの吉井くんからCAのオファーをいただきまして、去年勝ったと思った決勝で負けてめちゃくちゃ悔しかったのでアレックスと出てやろうかしらなんて思っていましたし、何より論文を完成させないといけないのでそもそも参加するか迷った末にCAをやろうと決めました。やろうとした背景は複合的ですが、なんかディベート界にちょっと新制度や海外からアジュコアを呼ぶなどの新しい風を吹かしてみてもいいかもと思い、めちゃめちゃ長い時間を吉井くんにお待たせしてオファーを受諾しました。

2.大会まで
 アジュコア選びにはとても恵まれました。何人かの優秀な方々にスケジュールなどの都合で断られたのは別として、結果的にICUTで友達になって夏セミで親交を深めたアンドレイ、ICUの夏合宿にレクチャーをしに行ったらそのお礼を丁寧にお電話でくださったのでその場で口説いたこーきさん、泣く子も黙る天才啓大、やっぱり欲しかったアイドル翔を獲得できたことは本当によかったです。オファーを実際に受諾する前からアンドレイ、啓大、翔にはお話を伝えていて、翔はなんどもラインで口説きました。自分でいうのもなんだけど、史上最高のアジュコアチーム(の一つ)だと思います。
モーション会議は2回で終わり、かつ大会前の一週間前くらいには全ての議題がほぼ決定していたので本当に優秀なアジュコアメンバーでした。毎年この5人でいいんじゃないの?って思うくらいに。
仕事は楽勝で終わったなーだなんて思っていたら日本最大規模の大会であったため、様々なトラブルが発生しました。そのため、大会前の準備には結構アジュコアメンバーとして参加し、全員で一丸となって運営業務に携わりました。めちゃくちゃ動いたのでアジュコア業務よりそっちのが疲れました。でもそれだけ正規コミチームは毎日その業務をしていたので本当にお疲れなんだと思います。コミチームのみんなに改めて感謝したいです。吉井くん、かのんちゃん、たごちゃん、たっきーさん、ももせ、しおだくん、いたべくん、ゆーきちゃん、本当にありがとう。タブチームに倉内が来てくれたのも本当に助かりました。本当にありがとう。

3.大会
 概ね大会のレベルは非常に高いと思いました。どのラウンドでもいいスピーチを何度も聞けましたし、結果としてジャッジをしていてとっても楽しかったです。とっても個人的にはなりますが、早稲田のみんなやずっと仲良くしていた人たちがブレイクしたり決勝に進出してくれていてとても嬉しかったです。
大会の遅延もなく(マジでコミの皆様と当日コミの皆様が優秀でした。)、アジュコアとして参加できてよかったなあと自分の仕事および仲間たちに対してプライドを持てる二日間となりました。

4.大会後
 二日間で20時間以上寝るなど、死んでました。

5.おわりに
 本当に皆様のおかげでとてもいい形で終われた大会だったと思います。改めてアジュコアメンバー全員、正規コミの皆様、当日コミの皆様、遠方から来てくださった多数のディベーター・ジャッジの皆様、関東で一緒に頑張っているディベーター・ジャッジの皆様全員に感謝申し上げます。CAを務めて結果的によかったです。
アジュコアメンバーでランチに行こうみたいな話が提案されていますが、絶対成立しないだろうし、そもそも男四人で代官山とか表参道に行きたくないや。
来年のJapan BPはもちろん、これから先に行われる全てのディベート大会が素敵なものになりますように…


お茶目さとかっこよさを兼ね備えた最強AC陣のみなさん!
(by 田子)


6.おまけ
 さて、アジュコアから一足早いクリスマスプレゼントです(クリスマスプレゼントっていうくだり何か欲しかったんだよなー!)。僕たちの没モーションがそれなりに入っているグーグルスプレッドシートを公開します。
以下に簡単に示してある、アジュコアメンバーそれぞれからモーションを作成するとき、およびコメントをするときに気をつけていることについての各自の見解も併せてお読みください。

Christmas Santa


Shingo
・モーションを作成するとき
(a)対立がはっきりとわかる議題であるようにした。
(b)臆せず、常識にチャレンジする議題を作ってみる。
(c)時事問題や最近のホットトピックを公平な議題なるようであれば出してみる。(ほかのアジュコアと討論することを楽しみにする)
(d)古典は絶対に一つは出す。
(e)マニアな知識を持っている人が報われるように、難しい議題も絶対に一つは出す。

・コメントするとき
(a)議題が想定するコンテキスト(社会における争点)は何かについてそれを明らかにする。
(b)具体的な代替案・改善案とともにコメントをする(単に「ちょっとよくわからない」みたいなコメントは建設的ではない)

Andrei
・I’m very particular about wording and how explicit burdens can be just so debaters don't get confused.

・I’m also a firm believer that matter matters so my motions will give teams with knowledge some edge over the rest.

Kohki
モーション作るときは
→好きなやつを入れました

モーションに対してコメントするときは
→自分がやりたいかどーか

Keita
・(自分のやつを)作った上で気をつけた点
- wordingは できる限りconcreteで,ディベーターの認識に齟齬が生じないようにする(regret, supportよりは具体的なpolicyの形になるべくする,burdenが明確になるようにする,など)
- ちゃんとプレパする.少なくともmotion makerである自分が両サイドで5つくらいargumentを出せるかを確認する.
- とはいえ,他のACが優秀なので,アイデアにポテンシャルを感じれば他のACの誰かのインスピレーションになることを期待してとりあえず投下した

・(他の人のやつを)評価する点で気をつけた点
-具体的にどこに懸念があるのか,その懸念が解決されたら採用できそうなのか,それとも致命的な問題だと思うのかを明確化し,議論の焦点がずれないようにする

Sho
・モーションを作成する時
1. なるべく時事問題を取り入れ、多少のマターを要求するような議題を作成した
2. 古典的な議題を少し難しくして、1年生から上級生までがしっかりディベートできるような議題を作成した

・コメントする時
1. 定義が曖昧な場合、パラレルなディベートにならないようACが想定しているようなディベートになるような定義にする
2. never/alwaysなど一方的に片方にきついバーデンがある場合には、そのバーデンを本当に証明しきれるのかについて明らかにする


議題集へのリンクはこちら
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1HAc4gR_6QPS6y3nGVMTet7NUAIR8Jl3gcqyYH_T2FHo/edit#gid=0

改めまして、ディベート界の更なる発展を祈って。
Japan BP 2017 Chief Adjudicator 藤田信悟

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 藤田さん、そしてコメントを下さったACの皆さん、お忙しい中ありがとうございました!
ACのみなさんがどうやってモーションを作成しているのか、どんな所に注意しているのか、実は知らない方も多いのではないでしょうか?今後に活きる素晴らしい回になったと思います!

さて、次回はGrand Finalists チームの中から、寄稿文をあるチームのお2人に書いて頂きましたので、そちらを掲載致します。お楽しみに!

では、少し早いですがメリークリスマス!!

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