2020年12月27日日曜日

The 26th Umeko Cup (梅子杯) に際して~大井さんとシーナさんからの寄稿文~

凛と澄んだ冷たい冬空にも太陽からはぬくもりを感じられますが、その刹那北風がぬくもりを吹き飛ばしてしまう。そんな北風が今年の喧騒までも吹き飛ばせるなら、と思わずにはいられない1年となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。広報の中村です。

今回は、11/14.15にZoomサーバーを使って行われました梅子杯に関しまして、チャンピオンとなりました大阪大学のチームに寄稿文をお願いいたしました。チームメンバーそれぞれの角度から見た本大会は非常に興味深い内容となっております!

では、どうぞ!

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こんにちは。大阪大学1回生の大井です。梅子杯ではファーストスピーカーをやりました。この度は11/1415に行われた梅子杯の感想について書かせていただきます。大したことは言えないので、ただ思ったことをダラダラと書かせていただきます。

 

大会まで

今年最後のNA1年生大会と聞き、バイトを休んで参加しました。シーナさんは銀杏杯の時に組もうと誘ってフラれていたので、一緒にディベートをするのが楽しみでしたが期待通りめちゃめちゃ強かったです。チームでの練習は10月末ごろから始めましたが、結局他のチームとの対戦は2回しかできませんでした。

 

本番当日

こんなんで大丈夫なのかなぁ〜と不安を抱えつつレジ通過。緊張しすぎて声が震えたので紅茶を飲んで落ち着く。

R1

いきなりめちゃめちゃ強い方に当たってしまい、改めてレベルの高さに戦慄する。

R2

相手のDefinitionを聞けておらず見当違いなことを延々といってしまう。本当にシーナさんのカバーがなければどうなってたか分からない。今でも夢に出てきそうなほどヒヤヒヤした回。

R3

シーナさん覚醒する。この回のシーナさんはいつにも増して神ってた。チームとしても一番良い連携ができたと思っている。

R4

スピーチに失敗して焦る。キャラの大事さを痛感する。

Pre-quarter final

完全に負けたと思ってお通夜ムードに入る。反省しか見当たらない。

Semi-final

この2日で一番良いスピーチができたと思っている。

Grand-final

本当に分からない試合になってしまった。相手の話を聞こう。

 

大会の感想

この大会を通じて得た最も大事な反省は主に2つです。1つ目はチームメイトとの連携、2つ目はAPにもっと時間をかけることです。プレパの時に言って欲しいことを伝えても、勝ち筋がうまく共有されていなかったりするとどうしてもズレが生じちゃうと思います。例えば、自分が想定していたのと違う解釈で説明してもらったり、ファーストスピーチで一部言っていたので十分とみなされて説明してもらえなかったりしました。チームとしてどのような勝ち筋を取るのか、また、自分がどこまで何を言ってチームメイトにはどれほどカバーしてもらいたいのか、これから練習を重ねて共有がうまくいくようにしたいと思います。

もう一つ未だに改善できていないのはAP貧弱すぎる問題です。いつもSQSQのキャラに凝ってしまい最後の1分くらいでAPを言ってしまいます。対策として、ブレインストーミングの段階でAPから考えAPに見合うSQを見繕っています。それはそれである程度APで言うことが決まっているので1分でも言えると言うメリットはあるのですが、そもそも2分やそこらのブレインストーミングで具体的なAPが詰められるわけでもなく、いつも表面的なものを最後にチョロっと言うだけになってしまいます。かといってSQを先に考えちゃうとSQの問題点(オポだったら利点?)がたくさん浮かんで絞れなかったりして結局APを考える時間がなく大事故になるケースが何回もありました。今でも悩む課題です。

改めてスピーカーポイント等を見返して思うのは、いかにシーナさんに救われたかです。ディベート面のみならず、いつもポジティブで明るいフォローによって何度元気をもらったか分かりません。ただ、めちゃめちゃ優秀なのに謙遜&ベタ褒めするのは自己中な私でも心が痛む上もったいないのでやめましょう笑。シーナさんGrand Final ChampionSpeaker おめでとうございます!そして何よりも、優勝できて嬉しかったです!!支えてくださった先輩方、運営者のみなさん、本当にありがとうございました!!!

 

バトンタッチ!

 

選手交代しました。はじめまして。同じく大阪大学1年のSheena Kanon Leongです。今回の梅子杯ではもりおくんチームのセカンドスピーカーとして参戦させていただきました。

大井くんが書いてくれた文とは少し異なる内容になってしまいますが、大会前の出来事や大会後の感想などを軽く(需要があるかどうか分かりませんが)素人目線から執筆させていただきたいと思います。拙文で申し訳ありませんが、日本語での作文には慣れていないので語彙力の低さ及び内容の薄っぺらさに関してはご容赦頂けると幸いです、、形容しづらい箇所に関しては英語で書かせて頂きたいと思います。

 

大会まで

今でも憧れの的でしかない大井くんとはズーム越しで幾度か一緒になった事があり、めちゃくちゃ強い人やなぁ等と思いながら練習していました。銀杏杯は私の都合上(故意的にフったんじゃないよ!事情があったの!!)チーム結成まで至らなかったので、今回は一緒に組めて本当に嬉しかったです。余談ですが、チーム名の「もりおくん」は一緒に受講している心理学の教授のお名前を拝借したものです。笑

 

大井くんは梅子杯以外にもEvergreen Cupの練習で忙しくしていたにも関わらず、立・反論の初歩的な構成が滅茶苦茶なまま突っ込んでいたド素人の私を馬鹿にせず、しっかりと向きあってくれたので私も変な見栄を張らず、素直に練習する事ができました。お互いの反省点や constructive criticism は謙遜せずに言い合うのが改善において一番有効的かつ合理的だと改めて実感できました。

あと、個人的な話になってしまって申し訳ないのですが、恥ずかしながら私はディベート経験が全く無く、阪大のパーラに入部したのも今年の九月だったので、梅子杯参加への決断は本当に清水の舞台から飛び降りる様な感じでした。めちゃくちゃ怖かったです。先輩とのLINEの会話を見返すと「梅子杯に出場したいんですけど、チーム分けの人数が揃わなければ私は不参加で大丈夫です!!」的な事を言っていました、、、笑 かなりチキってましたが、ある意味この過度な緊張感に追われていたからこそ、自分なりに足りないところを補えるよう個人練習などに取り組めたのかなと思います。今後参加させていただく予定の大会に関しても、この初大会で感じた情緒は忘れずにいたいです!

 

大会当日

ラウンド毎のリフレを丁寧にかけるほどの文章力もありませんが、大井くんが書いてくれている感想に少し上乗せさせてもらうと:

R1: THBT elite unis should implement racial quotas to ensure a greater admission of underrepresented minority students / Gov Win

感想:記念すべき初ラウンドはKDSのパンよりご飯派チームの方々と当たってしまい、なんとかGov Winを獲得できたものの、相手からは的確なアーギュメントばかり出されていたのでレベルの高さを改めて思い知らされ、正直心が少し折れてしまったラウンドではありました。

R2: THW legalize public nudity / Opp Win

感想:In hearing the judge’s feedback on this round, we learned that challenging the grounds set up by the opposing team would have served us well—their premise was that nudity would be legalized in specified areas only (which is already the case in the status quo), and our discourse naturally followed their somewhat disparate propositions.

R3: THW grant citizenship to undocumented migrants who report abuse/exploitation by their employers / Gov Win

感想:このラウンドは大井くんと面白いほど息が合っていて、一番印象に残ったラウンドでした。ニュアンスやイラストレーションも充分に取り入れられたので(もちろん反省点も多数ありますが)自分史上一番良かったスピーチが出来た気がしました。大井くんのリプライスピーチも本当にかっこよかったです、、、(語彙力

R4: THBT all decisions regarding children’s health should be made by medical professionals and not their parents / Gov Win

感想:This was a tough round for us; if I remember correctly, we attempted to connect children’s malleability to the credentials that legitimize the authority held by doctors. However, as an overall reflection, I feel a bit bummed out that our [attempted] characterization of irrational parents proved insufficient in formulating a well-rounded argument.

 

BA:一位ブレイク!アナウンス時は変な声が出てしまっていました。初大会でブレイクできたこと自体とても嬉しかったです。

 

二日目の朝は緊張のせいか鼻血が大量に出ていました。大井くんに報告したところ「え?すごいカッコイイ     俺の中の悪魔が。。。みたいな」という意味不明な返事が送られてきていたので笑ってしまいました。鼻にティッシュを詰めながらスピーチに挑まなければならないかも、、などと心配しながら安静にしているとなんとか落ち着いてくれました。

 

QF: THBT developing countries should limit rural to urban migration

感想:モーションが出された時点で私はテンパっていたので、勝ち筋が全く見えないまま言いたいことがしっかり言いきれず、結局大井くんのリプライに丸投げするような形になってしまっていました、、、本当にごめんなさい。

SF: THBT police officers in the United States should not carry firearms on regular patrol

感想:普通のパトロールで持ち歩く必要性に重点をおくため、とにかく私の知っているアメリカン日常生活の中で遭遇するヤバイ出来事の例を挙げまくり、イラストレーションしか勝たん!みたいな感じのスピーチをしてしまっていましたが、他の肝心な箇所は大井くんが詰めてくれていたので結果的には大丈夫でした。

GF: This House Opposes the glorification of hard work

感想:本当にハードなラウンドでした。自分のスピーチを終わらせた後、負けた、、、と思いながら半泣きになっていました、、

 

大会の感想

感想というよりかは反省・気づいた点の箇条書きといった形になってしまいますが:

  1. Fluency does not equate to great debating technique. I have always felt that I tend to have the upperhand in terms of speech fluidity; however, when delving into the deeper contents of my statements, I realized that many of them are composed of assertions and examples, which for obvious reasons would not constitute convincing nor well-rounded arguments.
  2. This was actually an observation made by 大井くん; similar to my arguments, my rebuttals and refutations have an unfortunate tendency of being constructed off of examples and specific cases, instead of concrete ideas and principles.
  3. It was mentioned by numerous judges that my speech tends to be all over the place in terms of organization and clarity; difficulty in providing appropriate and comprehensible signposts have been a recurring issue for me.

I truly believe that the above issues can only be attenuated with more time and practice dedicated to debating.

 

終わりに

長くなってしまいましたが、最後にお世話になった方々へお礼を申し上げたいと思います。

阪大同期のゆりなさん&なぎささん、Mixidea練でご一緒させて頂いた他大の先輩方、お忙しい中練習に付き合ってくださりありがとうございました。コロナ禍がおさまり次第、対面でお会いできるのを楽しみにしています!

改善点の指摘や疑問点の解消等に積極的に取り組んでくださった阪大のゆうき先輩&もりかん先輩&しゅんやさん、本当にありがとうございました。初めての大会で分からない事だらけだったのでとても心強かったです。まだまだ未熟な私ではありますが、阪大ディベートの一員としてしっかり貢献できる様より一層奮励努力しますので、今後ともよろしくお願いします。

 

最後に、一緒に組んでくれた大井くんへ。

This is not the first time I’m telling you this (nor would it be the last), but you are an incredibly talented individual with so much passion for this sport—you never cease to amaze us with how competent, yet humble you are in how you carry yourself both in and out of debate. Thank you for being so patient and kind towards someone as inexpert as me; I cannot possibly be more grateful that my first ever tournament ended on a monumental note with you, and am genuinely so excited to see where this ~debate journey~ takes us. これからもよろしくねシーユースーンinもりおくんのクラス!

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ありがとうございました!1年生の今後のますますの活躍に期待ですね!次回のJPDUブログもお楽しみに!!

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