2020年12月7日月曜日

JPDU Autumn Tournament 2020 に際して~堀口陽平さんからの寄稿文~

12月も2週目に入り、寒さとともに師走特有の忙しさやせわしなさを感じる時期となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。広報の中村です。

今回は、前回に引き続きJPDU Autumn Tournament 2020 に関する寄稿文です。ルーキーチャンピオンに輝きました、KDS(Keio Debate Squad)のチームに書いていただきました!とても読みやすく面白い内容となっております!

では、どうぞ!

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初めまして、KDS2年の堀口陽平です。今回は101718日に開催されたJPDU Autumn Tournamentについて書かせてもらいます!拙い文章ですが、お付き合いいただけたら幸いです。

目次table of contents

l  自己紹介

l  大会前

l  1日目

l  2日目

l  終わりに

 

l  自己紹介

JPDUブログに書かせていただくのは今回が初めてなので、軽めに自己紹介をしたいと思います。

KDS2年の堀口陽平と申します。高校までは模擬国連などをやっており、大学に入ってからディベートを始めました。秋Tには去年も出場したので2回目の出場になります。

 

l  大会前

今大会に出るにあたっての目標は前回の結果を超えることでした。自己紹介で書いた通り、自分は去年も秋Tに出場していまして、その時の結果はRookie Grand Finalistでした。そのため、今回はopen breakを狙おうと去年組んだ同じく2年の伊藤翼とペアを組むことにしました。(下記の翼は基本伊藤翼のことです)

しかし秋Tがハイレベルな大会であることは去年の経験や、今年出場する人たちの情報から知っていたので、直前にちょこっと練習しただけでは負けてしまうことは明白でした。そこで翼とは秋Tの前にもいくつかの大会に組んで参加することにしました。幸いというべきか今年はコロナの影響ですべての大会がオンラインで開催されており、日本でBPが盛んになる秋よりも前の時期に開催される海外大会に出場しやすかったのでk-cupPhilippine Debate Openに出場することが出来ました。 この2つの大会ではプライズやブレイクなどの結果を出すことはできませんでしたが、様々なモーションを緊張感のある中で行うことにより経験値を増やすことが出来たと思います。

その後、なんだかんだGemini杯が終わった後、KDSでもBP練が開始したのですがABPのジャッジ練習などもあり、本格的にBP練を開始できたのは秋T2週間前ぐらいからでした。秋Tへの対策としては基本的にラウンド練メインで行いました。もちろんプレパ練とかリサーチとかが上手くなるために必須なのはわかっているのですが、自分は緊張感がないとモチベが出ない怠惰な民なのでちゃんとやらないと恥をかくことになるラウンド練をするほうが個人的に合っていました。その分、KDS練に毎回サボらず出たり、リフレクをexcelにまとめたりする(翼に教えてもらいました)ことでなんとか実力の向上につながるように頑張りました。このブログをご覧の方の中で自分みたいな怠惰な人がいた場合、ラウンド練メインにするのも選択肢としてはありだと思います。(まあ、皆さんは勤勉だと思うので普通にプレパ練とかリサーチしましょう)

そんなこんなで大会当日を迎えることになりました。

 

l  1日目

今大会、自分たちは翼の家に集まってディベートすることにしました。

最近は多くのチームがチーム内で集まってオンライン大会に参加していると思うのでもうわかっているかもしれませんが、個人的に思う集まることのメリットをいくつかあげていきたいと思います。

1.       眠いまま参加しないで済む:オンライン大会のメリットとして、大会会場に行かなくて済むので早めに起きる必要がない(極論レジ開始5分前に起きれば耐える)というのがありますが、それだと寝ぼけたままラウンドを行うことになってしまうので個人的には合いませんでした。その分、ペアと会うために家を出て、電車に乗り、朝ご飯を牛丼屋で食べる(去年の秋Tでも朝ごはんは牛丼だったので験担ぎしました)というルーティーンをこなすことでしっかりと起きた状態でラウンドに臨むことが出来ました。

2.       意思疎通が早い:mixideaとかZoomとかは意外と便利なのでプレパにおいてそんなに支障はないのですが、やっぱ会ってプレパすると効率が違うなという事を感じました。特に明確に感じたのはラウンド中の相談のしやすさと、相手がなにしているか(悩んでいるのか、めっちゃ紙に何か書いているのか等)がわかるのでいつ話しかけていいかわかるというコミュ障にとっては大きな利点です(笑)。

3.       謎の安心感:やっぱペアが横にいると安心感が大きいですね。これはプレパとかの段階でも当てはまるんですけど、特に自分が安心を感じたのはラウンド中で、自分がスピーチ中にそれっぽいことを言っていると、隣にいる翼が、頭がもげるんじゃないかって心配になるレベルで頷いてくれるので安心してスピーチを続けることが出来ました。つまるところ、翼はペアとして神です。

こんな感じでオフライン大会においてもペアやチームで会ってディベートするのはメリットが大きいので皆さんも試してみるといいと思います!病みつきになりますよ!互いに実家暮らしの場合は家で集まることが難しかったりするかもしれませんが、今はレンタルスペースも結構安い(半日借りて12000円ぐらい?)ので結構簡単に集まることが出来ます。

さて、会うメリットを説明出来たところで、本来なら各ラウンドのモーションと感想を書いていくのがセオリーな気がするのですが、まあ別に自分たちがめっちゃいいケースを出したわけじゃないので勉強になる解説を書けるわけでもないし、普通に読むのもめんどくさいと思うので、省略しようと思います。まあただ、何にも書かないのはさすがに秋Tブログじゃないので軽めに予選の感想だけ書かせてもらいたいと思います。

今回の予選の感想を一言で言うと、モーションむずくね?です。R1~R4のモーションすべてにおいて、すぐには勝ち筋が分からないようなモーションになっており、頭フル回転させて毎ラウンド臨みました。特にR3OGだった時はまじで何を言えばいいかわからず、パニクってしまい、翼がGovの正しいであろうケース(マイノリティーであるLGBTとして、同じくマイノリティーであるポリガミーの人に対しinclusiveであるべき)を閃いてくれるものの、それを理解することが出来ず謎のPMスピーチをしてしまいました。あれはなかなかの黒歴史になりました(笑)、反省しています。また、R4ではそれまでに持っていたポイントが4点だったので、1位を取らないと絶対ブレイクできない状況になり、めっちゃ気合を入れてLOスピーチしました。

そんなこんなで予選の全ラウンドが終わり、ブレイクアナウンスメントが2日目の朝に延期されたのでとりあえず、翼の家の近くに住んでいるKDST参加者でラーメン食べたりして当日は解散しました。大会後のラーメンすごくおいしかったです。

 

l  2日目

2日目も牛丼で朝ごはんを済ませた後、翼の家に向かいました。ただし、今回はいつもの大会の2日目とは違い、ブレイクアナウンスメントが済んでなかったため、緊張の朝となりました。まあ、自分たちのチームはRookieチーム認定されており、点数的にRookie Breakは確定していたため、Open break落ちしても即帰宅という事はなかったので集まりましたが、もしもOpen Breakしかなかった場合を想像すると集まるのはちょっと怖いですね(笑)。ブレイクアナウンスメントの結果、自分たちはRookie 2nd Breaking Teamとなりました。目標だったOpen Breakを失敗してしまい、また、おそらくその原因が自分のR3の謎スピーチであったため、ペアに対して結構申し訳なく思いました。ただ、そこまで感傷に浸る時間もなかったため、切り替えてRookie本戦を戦うことに決めました。

Rookie本戦なのですが、自分達には2つのプレッシャーがありました。まず1つ目は、2年生であることから1年生に負けちゃいけないというプレッシャー。別に学年と強さが比例するわけじゃないし、KDS練だとたまに1年に負けたりしていたので、1年を舐めているわけではないのですが、大学ディベート2年目なのにRookieに居座っちゃっている申し訳なさもあるので、これは絶対に負けられないなと思いました。2つ目は去年の結果を越さなきゃいけないプレッシャー。最初に話した通り、去年は秋TRookie Grand Finalistをいただいていたため、その結果を越さないと去年から何にも進歩していないことになっちゃうのではないかという思いがありました。そのため、少なくともRookie Semi Final敗退はしちゃいけない、という背水の陣のもと本戦を戦うことになりました。

そんな中臨んだRookie Semi Final。(どうでもいいんですけど自分はセミって発音するよりもセマィみたいに発音するほうが好きです)自分たちはCOだったのですが、THW not punish people below the poverty line for economic crimes.という何回も見たことあるモーションが出てきたため「やっと古典モーションキタ~~~」と大喜びしながらプレパを開始しました。結果、様々なextensionを用意することが出来、無事RSF突破することが出来ました。反省点はいろいろ言いたいことが多すぎてそれぞれがばらばらになってしまい、一貫した勝ち筋に見せられなかった点です。

無事、少なくとも去年と同等以上の結果になることが確定しましたが、ここで気を抜いたら終わる(特に自分本戦はめっぽう弱いので)と思い、決勝に臨みました。決勝のアロケはOG、前の日にOGで大爆死してトラウマがあったうえ、なんかBPでのOG不利じゃね?と思っていたので少しへこみましたが「去年ゆきなたちが秋TRGFOG優勝してるし!EUDC2008GFではWill JonesOGでめっちゃかっこよかったし!」とか謎の自己暗示をかけつつ臨みました。運命のモーションは、THR the romanticization of villains and antiheroes/antiheroines in literature, movie and other pop culture artifacts.正直例に出されている作品1つも見たことが無かったので怪盗キッドとかかな~とか思いつつプレパをしたところそれなりに満足できるスピーチが出来ました。あとから聞いたところ自分が3秒ぐらい出したcopy cat関係なくね?(CGでエクステンション出してほしくなくて言ってみた)を取ってくれたらしくてうれしかったです。そして、このラウンドでめっちゃかっこよかったのが翼です!(いや、普段もかっこいいですけど)的確なイラストを追加して自分の話を補強してくれたり、鋭い指摘でOPPのケースをほぼほぼ即死させていたりしていたので、改めて翼と組んでよかった!と実感しました。

RGFが終わった後はclosing ceremonyまでかなり時間があったのですが、同じく秋Tに出ていたUTの人々と横浜中華街で落ち合ったりしていたら結構すぐに時間が過ぎてしまいました。Closing CeremonyRGFの結果が発表されるときはプレッシャーでメンタルブレイクしていましたが何とかRookie枠での優勝を手にすることが出来て本当にうれしかったです。

 

l  終わりに

今回の大会は様々な人に助けてもらった大会でした(みんなブログの最後は謝辞書いているので決まり事になってしまっている感ありますが本当に感謝しています!)。

まずは秋Tコミ、ACの方々。今回の大会は中々に大規模な大会なだけあってフィードバック回収など大変なことが多かったかと思いますが、しっかり大会を最後まで導いてくださりありがとうございました。コミの人たちのツイッターを見ているといかにコミが大変な仕事なのかを察することが出来ました。お疲れ様です。またACの方々(特にCAの我らが淳さん)も、さっき「モーションむずい」と文句めいたことを書いてしまいましたが、すべてのモーションが深く考えてみると面白く、またサイドバランスなども素晴らしく調整されており、とても楽しいモーションでした。ありがとうございます。

次に練習でラウンド練に付き合ってくれたみんな。大会前にあれだけ充実したラウンド練をすることが出来たからこそ今回、何とか結果を出せたと思います。特に俊哉さんと愛子はグランドファイナリスト&2人とも4th best speakerおめでとうございます!純粋にやばいです(笑)今後も練習付き合ってください!

最後にペアの翼。ここまで付き合ってくれてありがとう!普通に足手まといになっちゃうこともあったと思うけど、これまで計5大会で組んでくれるという個人的には最大の長期政権組んでくれて感謝しています!また、翼はディベーターとしてだけじゃなくて、運営やKDS内での先輩役としても持ち前の気遣いと頑張りですごい活躍してくれているのでめっちゃ尊敬してます!今度飲みましょう!(まあこれ書いている日の夜飲みに行くんすけどw)

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ありがとうございました!一年越しのペア再結成&同じ大会に出場ということで、感慨深い大会だったようですね!優勝おめでとうございます!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!次回も楽しみにしておいてください!!

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