2019年9月17日火曜日

Kyushu Debate Openに際して②~姫野さんからの寄稿文~


急に気温が下がってきましたが、みなさま秋支度はお済みでしょうか。
お久しぶりです。広報の岡田です(*^^*)

QDOに関するブログ第二弾ということで、今回はQDOでTDを務められた姫野さんに記事をいただきました。

大会運営の難しさと素晴らしさ、QDOという大会に込められた思いをご実感ください。

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JPDUブログをご覧の皆様、はじめまして。九州大学の姫野海優と申します。数多くの実績ある方々が寄稿されるこのブログ、投稿する機会は一生訪れないと思っておりました。しかし今回ご依頼をいただきましたので、恐縮ではございますが運営的な面でKyushu Debate Open 2019(以下QDO 2019)について思うことを書かせていただきます。QDOについて知ってもらい、来年度以降に参加してもらえるような文章を心がけました。



以下目次です。

 QDOが九州で開催されるということ

 QDOが国際大会であること

 QDO 2019への感謝と今後について





 QDOが九州で開催されるということ

=運営はカツカツだけど、どうしても開催したい

 私自身のQDO最初のコミットは、1年次のディベーターとしての参加でした。右も左もわからない状況で国際大会に参加することになったわけです。そのとき、大会を運営している先輩方をみて強く憧れました。このときに運営としてQDOに携わってみたい、この大会が存続できるよう自分も貢献したいと思うようになっていました。

 二年になりVTDとして運営に携わり、三年でいよいよTDに就任しました。決定後、実際にコミメンバーを集めることになり、九州大学のESSメンバーに声をかけました。結論として集まらない実態に愕然としました。九州大学ESSに所属しているメンバーが約100名、うちディベートセクションが約50名、QDOを運営するために必要なコミが20名、どうしても集まらず悩みました。原因としてそもそも積極的に活動している人数は20名いるかいないかその中でも大会参加経験が少ないため大会に具体像が見えない、未知数な仕事内容に抵抗があるなどが考えられました。その壁を乗り越えない限り運営はし難い状況でした。そこで、昨年度以前のコミ経験者を必ず各役職に配置することにしました。困ったときに誰に聞けばいいかわからないという意見から考えた案です。実際に、こうすることで各役職の複数人の中で情報の一貫性を確保することができ、運営の改善にもつながりました。来年以降も、この循環が見込めるようにしたいところです。

 しかしこのような状況下で、九州地方で大会を開催することに意義があるのかと疑問に感じるのではないでしょうか。実際に開催については何度も協議されました。しかし、この大会が九州の学生にとって大きな転機になるのは事実です。関東関西名古屋圏に遠征に行ける余裕がない、ガラパゴス化した環境で他地域との交流がなかなか担保できない、という地理的不利を乗り越えるためのQDOである、と私は強く感じています。年に一度この大会に運営やディベーターとして関わることで、自分なりのディベートキャリアへの考え、パーラメンタリーディベートの魅力を再確認する場になっていると考えています。今後も九州地方でQDOを続けることは、それに伴う困難を乗り越える価値のあることだと思います。





 QDOが国際大会であること

=参加してほしい、何か価値を生むものであってほしい

 QDOは国際大会として参加者を全世界から募集しています。BPの国際大会としては日本初で、苦労しながらも規模を拡大してきました。特に提供ジャッジを必要としないことは、特徴の一つです。それを担保するために必要なことは、資金確保です。もちろん参加者が増えれば、参加費は減ります。しかし参加人数は年度によっても変わりうるもので、安定しません。ですのでQDOは、スポンサーを集めるために後援を得るという過程を毎年行ってきました。今年も新たに二つの公的機関からの後援を獲得しています。後援はすなわち大会への信頼につながります。手続きに労を費やしても必要なことです。その効果か、徐々にスポンサーとしてサポートしてくださる方の数が増えてきました。参加費を減額し、できるだけ多くの方が国際大会に参加できる環境のためにも、資金確保は今後も最大の課題です。

 テーマとして昨年度からSDGsを取り入れているのも、国際大会という部分に起因しています。恥ずかしながらこのテーマを取り入れた当時の私は、SDGsという存在を認識すらしていませんでした。QDOがテーマに取り入れることで理解できる人間が実際にいるのではないかと実体験を元に感じました。ユニバーサルな目標として採択されているものを、ディベートを通して理解し、実践することにまでつなげることで、QDOや参加者の方々がSDGsにも貢献できるように取り組むことは重要だと考えています。

 また、QDO 2019は「日本の国際大会」という点に注目しました。参加者の方に対して、九州に来て良かった、日本に来て良かったと感じていただけるような大会になるようにしました。たとえば、和太鼓パフォーマンスや、書道体験です。ブレイクナイトやクロージングムービーまで、日本らしさや大会としてのホスピタリティを高めるために尽力しました。結果として大会後のアンケートで好評をいただき、大変嬉しかったです(重い習字道具を家から持ってきた甲斐があったなと思いました笑)。ひとえに、各役職が自発的に行動し国際大会としての質を高めようとした成果だと思っています。

 参加費の減額は課題ではありますが、QDOがどの大会にもない魅力をもったものになるためにも、アンケートに甘んじることなく、常に前進を目標に取り組んでいきたいです。





 QDO 2019への感謝と今後について

 紆余曲折ありましたが、QDO 2019は無事に終了することができました。参加してくださった方々、支援してくださった方々など関わってくださった方すべてに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。特にACグループ、CAの加藤さん、Joshuaさん、Hungさんには数多くの連携、アドバイスをいただきました。ありがとうございます。またコミのメンバーへ、難題を課したことはすべて完遂できると信じてのものでした。たくさんのすみませんとありがとうございます、を伝えたいです。最後に、史上最強のQDOにすることを個人的目標として取り組んできました。後悔もありますが私自身たくさんの時間をかけた分、かけがえのない経験を得ることができました。来年度以降への継続コミットが、QDO 2019TDとしてのroleと考え、貢献していこうと強く思います。

九州地方でのオープン大会は年に一度だけです。総力を集めて来年も開催できるよう精進いたしますので、ぜひ全国、全世界からのご参加をお待ちしております。


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姫野さん、TD本当にお疲れ様です、そしてありがとうございました!

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