2019年2月21日木曜日

KK Cupに際して①〜吉井さんからの寄稿文〜

こんにちは。広報の木對です。
最近はすっかり暖かくなって来ましたね!春の訪れを身近に感じつつ、なんだか感傷的になっています。
なぜなら私が卒業できるかどうかが発表される時期が近づいて来たからです。

そんな話はさておき、今回はKK CupでBest Adjudicatorに輝いた吉井さんにブログを書いていただきました!

本当におめでとうございます!!

ということで、感動と飯テロに満ちた素晴らしい文章をごらんください〜〜!


〜〜〜〜〜
[サインポスト的なもの]
0. はじめに
1. 続けてみると意外と結果を残せたりする
 a. ベストジャッジを獲るまでの思い的な
 b. 大会前
 c. 大会中
 d. このブログを読んでくれている方へ
2. 名古屋の大会はホスピタリティに満ちてる
 a. 味噌カツがうまい
 b. コメダ珈琲のモーニングはコスパがよい
 c. 手羽先とビールの相性が鬼
 d. コミュニティが温かい
3. 最後に

0. はじめに
 神奈川大学大学院外国語学研究科欧米言語文化専攻英米文学・文化コース博士前期過程2年次(早口言葉)の吉井遼太です。
実は過去にも3回ほどJPDUブログに登場していたりします。旧ブログにて夏セミ、プレオーストラルの記事を、現ブログにてJapan BPの記事を少し書いた記憶があります。冷静に遡ったらめちゃめちゃ昔だった。年月。
 ただ、そのどれもが「運営」としての寄稿文だったので、「競技者」として記事を書くのはこれが初めてだったりします。おまけに春から社会人になり、コミュニティから少し距離を置かざるを得ないので、これが最後になるかもしれませんね。しみじみ。

 今回幸運なことにKK-Cupでベストジャッジを獲得することができて、そのことをどこかから嗅ぎつけた盟友のれなからブログを、と依頼されたのでつらつらと書いていこうと思います。
最初に留意しておくと、ジャッジの技術とかノウハウとか、「こうやったらベストジャッジ獲れます!」みたいな内容ではないです。むしろ僕の方が知りたい。なので生産的なことは綴られていませんが、それでも良いよという方は是非最後まで読んであげてください。もらった機会を乱用して好き勝手な記事を書いていこうと思います。


1. 続けてみると意外と結果を残せたりする
  a. ベストジャッジを獲るまでの思い的な
 思い返すと、6年間に及ぶ大学生活・ディベート人生の中で「1位」というものを獲ったことがありませんでした。部内の大会でも準優勝だったり3位入賞だったり、ディベーターとしてはいつもタブの11位〜20位くらいを彷徨い、ジャッジとして入賞できても3〜5位という、「なんともいえない」結果を残してばかりでした(あくまで自分にとっては、という意味です)
 初めてジャッジブレイクを果たしたのは学部3年の紅葉杯でした。その後4年生で参加したジェミニや秋Tでブレイクをすることができて、自分の中でジャッジに対する苦手意識が減っていったのを覚えています。特にBPジャッジはめちゃめちゃ楽しかったです。
同年の梅子杯でジャッジ5位入賞を果たした辺りから、「いつかベストジャッジを獲りたい」と小さく表明した気がします(当時のインスタを見返しながら)。自分は特に成長が早かったわけでも、飲み込みが良い方でもなく、どちらかといえば一度学んだことを身につけるために最低でも10回くらいは反復に費やさないといけないタイプでした。なので、大学院でもディベートをすることを決めた時も、立てた目標に対しては「2ヶ年計画でゆっくりやろう」と捉えていました。自分の成長曲線を客観視した時に、短期的な成長を期待すると心が折れるって分かっていたからだと思います。
院生になってからジャッジとして参加する機会がめっきり減ってしまい、コミュニティに対しては申し訳ない限りなのですが、それでも去年の銀杏杯とか梅子杯に参加した時は、一丁前に結果を求めたりもしていました。結果的に入賞はできましたが、求めていた「1位」は獲れませんでした。なので今回、KK-Cupが自分の大学生活の中でジャッジとして出場する最後の大会だと知った時、誰にも言いませんでしたが密かに「1位」を目指していたりしました。


b. 大会前
と、とてもとても偉そうなことを書いたにも関わらず、大会前は修士論文の提出に追われまくっており、締め切りとの熾烈なデッドヒートを繰り広げていました。年末に帰省した実家で1万文字書き足すことになるとは思ってもいませんでした。計画性とは。
修論提出後も、口頭試問の準備やら論文の校正やらに追われ、ジャッジの練習にはほとんど時間を充てることが出来なかった、というのが正直なところです。なので大会前は少しだけ「ブレイク落ちしたらどうするか…」と頭を抱えていた時もありました。特にKK-Cup2年前にACを務めさせていただいた大会でもあるので、余計にプレッシャーがありましたね。
ジャッジ練ができなかったということもあり、大会前はジャッジテストを見返したり音源を聴き直したり、BPジャッジングの資料に目を通したりしながら鈍っていたジャッジ観に修正をかけたりするのが主な作業でした。といっても直前1週間くらいで詰め込んだ突貫工事でしたが。計画性欲しい。


c. 大会中
本当にめっっちゃめちゃ楽しかったです。BP大会にジャッジとして出場するのが2年ぶりくらいだったのもありますが、やっぱりBPは楽しいですね。KK-Cupは学年大会ですが、それでもみんな上手くて、2年前より確実にコミュニティ全体のレベルが上がっているなと感じました。
上記のように内心では結果を求めてはいましたが、大会中はそうしたプレッシャーからは解放され、むしろコミやAC、他の参加者とのコミュニケーションを楽しんでました。特にジャッジの順位が割れた時は、(うおおお時間ないのにぃぃ)と悶絶する一方で楽しんでる自分もいました。BPジャッジはディスカッションが一番の楽しみだと思ってます。
中小大学の知り合いがたくさんブレイクしていて、自大学の後輩もリザーブドに入っていて、それだけで充分すぎるほど満足していたので、ベストジャッジを獲れたのは本当に嬉しかったですね。これはどの大学にも言えることだと思うんですが、自分の大学のロゴが大会会場のスクリーンに表示される瞬間って、とてつもなく嬉しいんですよ。特に中小大学はその機会が多くはないので、一際特別な感情に包まれます。僕の大学のロゴは青字で”KU”と書くだけのあり得ないダサさを世の中に誇っているのですが、今ではそのダサさが5周回って好きです。あのダサいロゴをスクリーンに映すことを目標にしていたので、本当に良かった。




 d. このブログを読んでくれている方へ
特に後輩や、これからディベートに一層のめり込む方に向けています。先輩風吹かすつもりはありませんので、晩御飯か晩酌のお供くらいの感覚で流してください。
特に秀でた実績を残していたわけでも、圧倒的カリスマ性のあるスピーチをできるわけでもありませんが、そんな自分が伝えられることがあるとすれば、「悔しくても諦めず、満足いくまで続けてください」という言葉です。使い古された言葉ですし、聞き飽きていると思いますが、それでも自分はこの言葉を使いたいと思います。
ディベートいう競技は他の競技と同じように残酷で、努力したからといって自分の望む結果が出るわけではありません。周りも同じように努力しますし、運も多分に関わってきます。努力の質や方向性を誤れば、どれだけの量を投入しても結果に結びつかないこともありますし、見定めた目標に到底届かないこともあります。負ければ当然悔しいし、自分の中で重きを置いている大会であれば尚のことでしょう。
例えば梅子杯やジェミニ杯、2日間大会だった頃のBP Noviceとかは、比較的「節目」と位置付けられることが多い大会ですし、それに向けて尽力する人も少なくないでしょう。同時に、辛酸を嘗める人が多い大会だとも思います。
自分は学年大会を必要だと思っているタイプの人間なのでこれらの大会の必要性について議論するつもりはありませんが、この大会を境にディベートから離れてしまう人がいるのはとても悲しいな、と思います。もちろん大学生活における将来設計は人それぞれですし、元から2年生まで、と期間を決めている人もいるので一概には言えませんが、「結果が出ないから辞める」人がいるのも事実だと思います。
その結果に自分が満足していないのに辞めてしまうのは、なんだかとても寂しく感じてしまうのです。あと1年続けていたら違っていたかもしれないのに、という思いを、僕より早くコミュニティを去って行く人たちを見る度に抱きます。僕より素質も才能もあるのに、どうして自分より早くいなくなってしまうんだろうと、どこへも表出することのできない乾いた感情がさらさらと流れていくのを感じます。
辞める理由なんて当人にしか分からないですし、それを他人が勝手にジャッジするのは気持ち悪いことだというのはわかっています。ただ、「続けてみると意外と良いことあるよ」という言葉は残しておきたいのです。それが、中小大学でディベートを6年間続けた自分だから言える言葉だと思うからです。
自分がディベーターとして初めてブレイクしたのは3年生の夏でしたし、ジャッジブレイクはその更に後でした。今でもブレイクした大会よりブレイク落ちした大会の方が多いです。それでも、今の自分があるのは2年生のJapan BP67点を取った時やベストメンバーで臨んだ春Tでオープン2敗を喫した時に「辞める」という選択をしなかったからだと思っています。
「続ける」というのは、それだけで労力を使うことです。結果が出ないときはしんどくて精神を摩耗するだけだし、他の誘惑が蠱惑的に映ったりもします。でも、それでも少しだけ踏ん張って続けてみると、意外となんとかなったりします。ただしその時は、自分のスタミナや成長曲線を俯瞰的に捉えるようにしてくださいね。体力や精神的強度を度外視した努力は、心をボロボロにするだけで終わってしまいます。
長々と書いた文章が、つまるところ「悔しくても深く考えず頑張ろう!」というあまりにチープな言葉に換言できてしまうのは語彙力と表現力の稚拙さゆえなのですが、少しでもメッセージとして伝わればな、と思います。特に自分がディベーターとして結果を残せるようになったのは、どちらかといえばキャリア後半の院進後からなので、人生何があるかわかりませんね。後輩連れて出場した大会で、自分が勝手に師事している方から「超絶上手かった」と褒めていただけたりもするので、マジで続けてよかったなと思います。
何はともあれ、自分が大好きな中部コミュニティが開催する、2年前にACを務めた思い入れのある、学生生活の節目の大会で念願だった「ベストジャッジ」を獲れたことは、自分の歩んできた旅路が、悪路だったけども間違った道のりではなかったんだなと感じることができて嬉しい限りです。


2. 名古屋の大会はホスピタリティに満ちてる
はい、ここからはテイストが180度変わります。名古屋の圧倒的ポジキャンです。どう考えてもJPDUブログとして求められていることからはかけ離れているのですが、この機会を逃すのは勿体無いし、れなはきっと許してくれるだろうという浅はかさから個人的趣味に走ります。一応言及しておくと、深夜に見ることはオススメしません。

a. 味噌カツがうまい
既に食べたことある方はわかると思いますが、本当に美味いです。味噌ダレが少し濃いめの味付けなのですが、そのタレのかかった豚カツと白米との相性の良さは意味がわかりません。85点です。
自分は「矢場とん」というお店にしか行ったことがないのですが、それでも十分だと思います。ちなみにメニューは結構あるのですが、個人的には味噌カツ丼はオススメしません。タレが白米の奥まで浸潤しているので味の調整がきかないのと、ご飯のお代わりができないので。ロースカツ定食は1100円程度と比較的安価ですがそれでも余裕で85点を叩き出せるのでぜひ一度食べてください。

b. コメダ珈琲のモーニングはコスパがよい
最近都内や横浜の方でも見かけるようになったこのお店、名古屋発祥らしいです。
大会2日目の朝にACと来店したのですが、モーニングのコスパが良いです。ドリンク一杯が大体4500円なのですが、朝11時までは無料で小倉あんトーストがついてきます(他にも2種類あります)。寒い朝にコメダ珈琲のモーニング、大会前にいかがでしょうか。




c. 手羽先とビールの相性が鬼
今回はタイミングが合わずに行けなかったので、写真は去年5月のNDO(Nagoya Debate Open)の時のものです。

タレとコショウの濃いめの味付けなのですが、この手羽先がビールと無限の相性を発揮します。85点。1人前5本で450円くらいなので、普通に10人前とか頼んで貪り食う、みたいな夢の時間を過ごせます。
この写真は「世界の山ちゃん」という名古屋発祥のチェーン店なのですが、実は他のお店では味付けが異なる手羽先もあるらしいです。食べなければならないですね。


d. コミュニティが温かい
そして何より、コミュニティのウェルカム感、温かさです。参加者のためにわざわざ格安の宿を用意してくれたり、NDOではしるこサンドを配っていたりと、とにかく参加者のQOLを高くしてくれる大会です(次大会以降へのプレッシャーではない)
この温かさがどこから来るのかと考えたら、多分大学という単位に縛られないコミュニティベースでの繋がりの強さなのかなと。新歓を合同でやったり、合宿やミニ大会をみんなで開催したりと、大学間の交流がとにかく強いです。初めて深い関わりを持ったのはM1の時にレクチャーでお邪魔した時なのですが、その時はどの子がどの大学なのか全然覚えられなかったです笑。それくらいみんな分け隔てなく仲が良いし、外部から来る人に対して優しいです。
どれくらい優しいかというと、部外者の自分がコミ・ACの打ち上げに混ぜてもらえるくらいです。これ、冷静に考えて意味がわからないのですが、超絶楽しかったです。自分のような人間を好いてくれる人がいるだけでも嬉しいのに、一緒にお酒を飲みながら語らって、あまつさえベストジャッジを祝ってくれて。楽しすぎて二次会に参加し、ギリギリまで粘った結果夜行バスを逃しかけるというハプニングにも遭遇しましたが、それを含めて楽しすぎる時間でした。


3. 最後に
 前半のちょっとだけ真面目な話から一転、飯テロに移行したブログ記事でしたが、総じて言えることは、KK-Cupはお世辞抜きで素晴らしい大会だった、ということです。
来年度の1年生にはぜひ参加して欲しいですし、ブレイク経験のない上級生も対象なのでぜひぜひ参加してみてください。BPは楽しいですし!
コミュニティから距離を置く直前にこうした結果を残せたこと、それに関してこうしてブログ記事として発信できることが何より光栄なことです。れなありがとう。
皆さんのディベート人生が、少しでも実りあるものになることを、4月から企業戦士として少し離れたところから見守っています。ディベートは引退しないので何かの機会にひょっこり大会に顔出す予定なので、その時はよろしくお願いします。
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