2018年5月12日土曜日

エリザベス杯に際して①宮脇さんからの寄稿文

こんにちは。いい感じの挨拶を考えても思いつかなかったので、毎回こんにちはから始める慶應大の木對です。

5月頭に行われたエリザベスカップについて、ICUの宮脇さんから寄稿文をいただきました。

4月に行われたJPDU Spring TournamentはJPDU主催の大会のはずなのに、まだブログをアップしていません。
それより先にエリザベスカップについてご紹介します。
そんなこともありますよね。

エリザベスカップは、今年からディベートを始めた新入生たちと先輩がペアを組み、めっちゃ頑張って新入生にディベートを楽しんでもらう大会だと思います。

そんないい感じの大会で、運営側とディベーターを兼任した宮脇さん、すごい文章を書いてくれました〜!長い〜!

ということで、ぜひお楽しみください。

〜〜〜〜〜
こんにちは。縁あってJPDU Blogに文章を書かせていただくことになりました、ICU3年の宮脇雄斗と申します。いつかJPDU Blogに文章を書いてみたいと思っていたので、このオファーは感謝の限りです。今回私が書くのはICU主催の新入生歓迎大会、エリザベス杯(通称エリザベ)についてです。この大会にFinancial Director, Tournament Coordinator, そしてディベーターとブラック企業耐性が身につくようなマルチタスクをこなす経験を積む貴重な機会をいただいたので、色々な側面から独断と偏見を元に綴ってみようかと思います。

1>エリザベという大会の位置付け
2>運営から見たディベート
3>ディベーターから見たディベートという競技(エリザベ関係ありません)
4>まとめっぽい何か

1>
エリザベス杯はICUで毎年主催している新入生歓迎大会なのですが、今年でなんと節目の15回目を迎えました。(誰一人としてそんなこと今に至るまで言及していませんが)
この大会には本当に色々な思いを持った1年生が参加してきます。高校で名を馳せたディベーターがさあ大学でも暴れてやるぞと気合満々で臨んだり、4月からコツコツ練習してきた新入生が自分の成長を確かめにきたり、そもそもこの日がディベート初めてだったり。僕はこの多種多様な雰囲気の漂う空間が好きです。普段はやっぱり勝ちたくて自分含めやるぞおおおおおおっていう雰囲気に満ち溢れた大会の中でしのぎを削っているため、その中で「とりあえずディベート楽しくやろうや」って雰囲気が流れてるこのエリザベの意義は個人的には大きいと思います。
僕は競争主義の否定はしませんし、競争の中で洗練された議論が生まれていくと思っていますし、JPDU Tournamentや他の大会の真剣な雰囲気も大好きです。でも、一方でこうした様々なモチベーションの人達が一堂に会して楽しめるような、お祭り的な感覚の大会も、色々な人達にディベートという競技を好きになってもらうためには大切なのかな、と思います。いつかは、ディベート界が更に一般的に認知された身近な世界になっているといいですね!

結論:はしゃぎたい。
人がものすごくいっぱいいますね!
実はもう一部屋にも人がいっぱいいます!


2>
コミ(運営メンバーの略称)は目に見えないけど必要不可欠なものです。僕が今回Financial Director(財政担当)Tournament Coordinator(景品、細かいアメニティ用意担当)を務めただけでも仕事は結構ありました。具体的には参加チーム数を確定した時点で予算案を組み、細かい小銭を用意するため銀行で大量の硬貨を両替、続いて当日コミ(当日ボランティアとして大会運営を助けてくださる人達)の交通費用意、景品選定、ゴミ袋から景品まで様々な物の買い足し等々。11つの作業はさほど重いわけではありませんが、数えてみると結構多くの仕事をやっていました。
ディベートという競技が13~4試合頭をフル回転させてる故ハードなものとされ、運営の仕事に時折目が向きにくくなっちゃいますが、運営の仕事も積極的に賞賛されるべきだと思います。特にJPDU Tournament2日間大会などは、見るからにコミが終盤疲弊してる様子が垣間目撃されるので、この疲労が大会前からずっと蓄積されてきていたものだと思うと、感謝してもしきれないくらいです。
近年はCommittee fee(運営メンバーへの給料)や大会終了時に運営メンバーを前に呼んで拍手するなど、徐々に裏方仕事へリスペクトを払う風潮がどんどん強くなっているので、こうした雰囲気はすごく大事にされてほしいですね。
ここまで書くとコミの仕事が罰ゲームのように見えてきますが、大会運営にはいい側面も沢山あります。ICUで主催している国際大会、ICU Tournamentで運営を務めた時などは、確かに疲労は恐ろしいものだったし、なかなかあれは2度も3度も出来るようなものではありませんが、その代わり只ならぬ達成感と充実感を味わうことができたからです。コミには勝ち負けがないので大会のChampionにはなれませんが、達成感はディベーターと同様に味わうことができます。もうちょっと下衆な話をするのであれば、大規模な大会を運営したという経験は就活にも使えるネタになるだろうし、今後の人生の糧にもなると思うので、精神的な自己満足だけに留まらないことでしょう。まあ実際に就活や人生に活きるのかどうかは、僕の人生が終わってから聞いてください。それかOBOGにでも聞いてください。

結論:コミは良い。労働基準法で守られれば、言うことない。

3>
ディベートって難しい競技ですよね。パーラを初めて3年目になる今もなかなかうまくいかないことは多いし、自分自身2年目は終わりなきスランプに苦しんでいたので。(今ディベート力的に脱したのかは不明ですが、精神的には脱しました)でも、不思議なことにディベートは努力した分だけ結果が出る競技です。基本的にモチベーションとの戦いです。不思議と大会で勝つ人は超人的な努力を例外なくこなしているし、勝てない時は何らかの理由があるものです。僕自身ディベートに身が入らなかったスランプ時期は全然勝てなかったし、その原因は努力不足にあったとはっきりわかります。ディベートにセンスなんてありません。(知らんけど)あるとすればその人は元々様々なことを考えるクセがあった分脳構造がディベートに適していたのであって、それもまた一種の長年蓄積されてきた努力の賜物ではないでしょうか。

この競技は努力して終わりではありません。良くも悪くも内輪コミュニティなので、自分の成長にきちんと第三者が気付いてくれます。努力すれば報われて、きちんと評価される。当たり前のように聞こえますが、これとても大事なことです。いつか「悩んでた時期もあったな〜」と思える日が来るはずなので、ぜひ地道に頑張ってみてください。

結論:練習しよう

4>まとめというかメッセージというか

新入生の皆さんは特にエリザベや新歓時期からの練習を終えて、色々迷うことがあるかもしれません。ディベートは一朝一夕に身につかないし、その中で経験者ディベーターや英語のうまい人が活躍しているのを見て、自分がやっていけるか不安に思っている人も多いかと思います。でも、不思議なことにディベートは成長速度が人によって本当に違います。加えて、最終的に勝つのは最後まで努力を続けられた人達です。このブログを新入生の方が見ているかはわかりませんが、もしディベートどうしようかな〜〜って迷ってる人がいたら、まずは限界と言えるところまで続けてみてはどうでしょうか。結果的にディベート界を去ることになったとしても、ここで得た思考力、人脈、努力の証はきっと今後の人生の糧になりますよ!

とまあ「お前どの立場から語っとんねん」というツッコミが入りそうな文章となりましたが、そのへんに転がってるディベーターからの報告文でした。おしまい。
みなさん真剣ですね〜〜!

〜〜〜〜〜

ディベートに対する熱い想いが伝わってきて、良いですね〜:)

たくさん書いてくださった宮脇さん、ありがとうございました!

新入生の皆さん、これからディベートを始めたい皆さん、ぜひディベートと向き合って努力を続けてみてください!

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