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2019年8月27日火曜日

Kyushu Debate Openに際して①~渡辺さんからの寄稿文~


突然の雨で髪型が終わる日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。はじめまして、広報の岡田鈴音です。

今回は先日開催されたKyushu Debate Open(QDO)で日本人インディペンデントジャッジとしてブレイク、GFジャッジの快挙を成し遂げた渡辺智之さんに記事をお願いしました。

感動が伝わってくる文章と美味しそうなグルメ写真をお楽しみください(*^^*)

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JPDUブログをご覧の皆さん、こんにちは。芝浦工業大学2年の渡辺智之です。先日九州大学で開催されたKyushu Debate Open(QDO)Independent Adjudicatorとして参加し、初めてジャッジブレイクできた上にGFジャッジまでさせて頂きました。以下私個人の感想が続きますが、読んでいただけると幸いです。


1 はじめに(QDO前)

2 QDO 一日目

3 QDO 二日目

4 終わりに

5 おまけ



1 はじめに

正直、私は必ずしもディベートが上手であるというわけではありません。スピーカースコアではいつもタブの下のほうにいますし、ブレイク落ちした大会も数えたらきりがないただ、ディベート自体は好きですので大会や練習には頻繁に参加し、上手くなりたいと自分磨きに励んでいる真っ最中です。

さて、2年生の4月頃から後輩への指導や自分への成長のためにジャッジにも興味を持つようになり、その練習を始めていきました(他大練に何度もお邪魔したり、時にはJPDU練にパネルで参加したりetc)。しかし、伝えたいことがうまく伝わらずに納得させられなかったり、時にはミスをしてメンタルブレイクしたり。ただ、上手になりたいという思いからすぐに立ち直ってはまた注意を受けて少しずつ自分なりに学んでいきました。

その過程で、ある日フェイスブックにQDOIndependent Adjudicatorの募集を見つけ、海外のジャッジの人のRFDが聴ける、国内外のレベルの高いディベーターのスピーチが生で聴ける、QDOでジャッジを経験すれば怖いものがなくなりそうetcといった軽いノリで申し込んでしまいました。このころはジャッジを勉強しようと思っていたくらいでブレイクのことなど全く考えていませんでしたね。


博多ラーメン、おいしそうですね🤤





2 QDO 一日目

 夏休みに入ってからは自大学や他大学の練習でスケジュールはいっぱいになりまして、QDOはすぐにやってきました。しかし、それらは銀杏杯にむけた1年生へのNAスタイルにおける指導が中心でBPジャッジはほとんど練習する機会がありませんでした。ただ、ほかの大会と比べるとメンタルが快調であったためにいつもより集中してラウンドに臨めていたと思います。単純にブレイクを意識していなかったからでしょうか。他にも、前日には博多ラーメンを食べ(美味しかった)、朝は路線バスから九州の海と大地を眺め(高速道路を走ったのは驚きました)、Opening Ceremonyでは和太鼓の演奏、さらにはラウンドごとにモデルディベートが聴けるなどいつもの大会とは違った雰囲気だったからですかね。普段の大会では日ごろの疲労などからメンタルもまあまあやられているので。

 さて、実際のラウンドは私にとっては非常に楽しくやりやすいように思えました。まず、海外のジャッジの方とのディスカッション。ジャッジの皆さんがパネルの私にやさしくしてくださったことで(例えば英語が出てこなくて焦る私に“Calm down”と声をかけてくれるなど)、自分の意見が伝えやすく、時にはチェアの方に納得していただいたり。さらには毎回のように国内外の名だたるディベーターのいるラウンドに入りましたが、むしろそのスピーチをジャッジとして聞くことにより論の詰め方やラウンドの立ち回り方、マターなどの勉強になったり(ひたすら感動していました)。最後にはチェアの方のRFDを聴いてそのまとめ方を学ぶという非常に中身の濃い時間を過ごしました。

 4ラウンド目が終わった後はせっかくの九州、ブレイクナイトには行かずに博多観光をしていました。ところが、今日は良くできた方かなと思いながらもつ鍋を食べていると、事件が起こりました。〆のちゃんぽん麺をゆでているときに「ジャッジブレイクした」との連絡が入ったのです。全く予想していなかったことに状況がつかめなくなった私。やがていろいろな人と連絡を取っているうちに少しずつ実感がわいてきて、そのうれしさのあまりもつ鍋屋で泣きそうになり、手の震えが止まらなかったです(あれこれしているうちに麺が伸びすぎて食べられなくなっていた、ちょっと悔しい)。宿に着いて、次の日に向けて寝ようとしましたが興奮の中よく睡眠をとれませんでした。

opening ceremony



これまたおいしそう。。。


3 QDO 二日目

 体力を一日目の分しか用意していなかった自分を無理やりたたき起こし、昨日と同じバスの中では自分は疲れていないと催眠術(?)をかけ、着いたと同時に自販機でエナジードリンクを買って始まったQDOの本戦。自分にとってブレイクラウンドのジャッジは未知の世界。どのラウンドまでジャッジするのかといったような期待と不安でいっぱいでした。ただ、ORにていろいろな人からおめでとうなど声をかけてくださったのはすごく励みになりました。ありがとうございます。



QF パネル

 まず始めはQuarter Final。ここまでくるとメンツを見る限りではどのチームが勝っても不思議ではないように思えました。実際、私の入ったラウンドは、自分含めたジャッジ3人が全員違うvoteになってしまうという。ここでのジャッジディスカッションは予選で見てきたものより白熱しましたが、3人以上でのジャッジディスカッションの経験がほとんどない私にとって立ち回るのがだいぶ難しかったです。それを考えるといい経験になりました。



Novice GF パネル(!)

 同時に行われたSemi Finalのアロケに自分の名前がなかったので職務が終わったかなと思ったら、Noviceの方のGrand Finalに配属されていました(驚き)。ここはQFより平和にジャッジディスカッションできたので、私にとってもやりやすかったです。ここで少しは自信が付いたように思えました。



GF パネル(!!!!!!!!!!!!!!!)

 Novice GFも終わり、もう全ての職務を果たしたかなー、さすがにGrand Finalはもっとうまい海外のジャジの方がやるんだろうなー、いっそのこと体の電源切っちゃおうかなーなどのことを考えていました。その中、GFジャッジのアナウンスが始まりました。順に海外の方の名前が呼ばれていく中で最後のあたりで「Tomoyuki!」自分を呼ぶ声が。マジか!と思うと同時に昨日と同様全く予想していなかったことに状況がつかめなくなった私。周りの方々と言葉を交わすうちにやっと実感が湧いてきました。さて、手元のエナジードリンクを飲み干し、最後の力を振り絞る形でORの前の方のジャッジの席へ。振り返るとたくさんの知っている人や海外の方が。別の次元に来てしまったような気持ちでした。ラウンド中はひたすら集中し、GFディベーター8人の圧巻のスピーチはあっという間に終わったように感じました。その後は自分含むジャッジ7人によるディスカッション。これはQF以上に立ち回るのが難しかったですが、自分の意見も出そうとなんとか食らいつこうとしました。多分、この一連の光景は忘れることはないでしょう。



Closing Ceremony

 GFも終わりほっとしていると始まったClosing Ceremony。ディベーターの前にジャッジの表彰があり、breaking adjudicatorとして私も呼ばれました。そこで海外の方にまじって賞状を受け取り写真が撮られているのを感じたとき、驚いてばかりで夢のように感じていたことがようやくすべて現実として捉えられました。また、それまで自分のことに夢中でしたが、改めて知っている方々が表彰されているのを見て素直にうれしくなれました。飛行機の時間の都合上最後までセレモニーにいることはできませんでしたが、充実感とともに大会を終えられたと思います。
表彰の瞬間


4 終わりに

 上記の通り、QDOでジャッジブレイクしてGFまで進むという結果は全くの予想外でした。ただ、国際大会という場でこの成績を出せたことは私にとって大きな自信となり、BPジャッジが楽しいと思えるようになったと同時にこれからも頑張れそうな気がします。

 最後に、私がここまで来られたのもジャッジを教えて頂いた自大学や他大学の方、また応援して頂いた方々のお力添えがあってこそだと思います。ありがとうございました!

 これからも芝浦工業大学ディベートをよろしくお願いします。



5 おまけ

 実は自分にとって初めての九州。せっかくですからもっと味わいたかったですね(次の日が夏セミだったのとその飛行機の都合上お土産が買えないくらい時間が残っていませんでした)。来年QDOに参加できるのであればもう少し余裕をもって、博多ラーメンやもつ鍋のほかにも水炊きとかもっといろいろな九州の料理を食べてみたり、もう少しあちらこちらを観光してみたいです。

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素敵すぎて来年QDO行きたくなっちゃいますね。
渡辺さん本当におめでとうございます🔥🔥

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